
雑誌やウェブなどでアテンザとBMW 320dはよく比較されますが、アテンザに2か月ほど乗って感覚もだいぶ染みついてきたので、その状態で320dに乗り変えた時にどのような印象を持つのか気になって試乗してきました。
前回のA-Classの試乗のときと同じく、買いたてのアテンザでディーラーに乗り付けるのはかなり気が引けましたが、予め電話でディーラーの混雑状況を確認し、”冷やかし”であることをシッカリ伝えた上で試乗させていただきました!(笑)
実車の写真を撮り損ねましたが、試乗車はアルピン・ホワイトの320d BluePerformanceツーリング Luxuryで、
320dのベーシックグレードから20万アップの511万円(わぉ!)の車両です。
装備的にはアテンザのXDにナビとHIDを装着した状態と同等なので、実質的な価格差は200万前後でしょうか。
まずは車の周りをグルッと一周。
アテンザよりもかなりコンパクトに見えますが、それでもしっかりと存在感があります。
モールの使い方や、ラインの入り方、デザインの押し出し感、、、やはりどの日本車にも無い独特な雰囲気です。
そして何より一番存在感を感じたのは。。。。
エンジン!(^-^;)
コレは、、、、ハッキリ言って320dはかなり騒がしいですね(>。<)
後ろから近付いてきたらトラックと思ってしまいそうです。(^^;)
一通り外観を見て回り、車内へ。
シートに座り込むと、かなり沈み込むようなドライブポジションです。
ダッシュボードの迫り出し感もあり、アテンザに比べるとかなりタイトな印象。
私のアテンザがホワイト内装なのに対して試乗車の320dはブラックだったので、余計にそう感じるのかもしれません。
人によっては圧迫感を感じそうですが、個人的にはこのタイトな感じは寧ろ好印象でした。
内装についてはさすがに500万円クラスの車という印象で、やはりアテンザよりワンランク上質に感じます。
(個々のパーツが云々というよりも全体の雰囲気というべきでしょうか。)I
車外で気になってたエンジン音は、車内ではほとんど気になりません。
遮音に相当こだわっているのか、車内でのアイドリング音はアテンザよりも寧ろ静かに感じます。
さぁ、シート、ステアリング、ミラーの位置を調整していざ出発!
。。。。。
A-Classの試乗のときと同じく、電気式のシフトノブ操作方法にまたもや戸惑います!!(>_<)
(そう言えば以前の1シリーズの試乗のときも確か。。。)
慣れれば操作しやすいのでしょうが、最近の初乗り車は発進までとにかく時間かかる~!(笑)
。。。気を取り直して、今度こそ無事に
出発!!(*`∪´*)ゞ
発進時のゴロゴロ~っとしたディーゼル特有の音はアテンザと同じように聞こえてきます。
発進直後のトルク感は十分で、リニアな加速感はアテンザとほぼ同じ感覚です。
ただ、アテンザはあまりギアを変速したがらず、エンジン回転の伸びの良さでグーっと速度を増す印象ですが、
320dは小刻みにギアを変速し、エンジンのおいしいところを細かくピックアップしながら加速する印象でした。
6ATと8ATの差もありますが、320dはシフトショックがアテンザより小さく、ギクシャク感などは皆無でした。
変速スピードも速く、320dの緻密なAT制御には感心しましたが、シフトショックは少ないとは言えども、個人的には
タコメーターの針とエンジン回転数が小刻みに上がり下がりするのは、街中では少々気忙しいと感じました。
エンジンを回した時の気持ちよさはアテンザに軍配が上がります。
BMWはフルスロットルでも4000回転付近で自動的に変速してしまうし(Dモード)、マニュアルモードで引っ張っても5000回転付近で頭打ち感が出ます。
(とは言っても、ディーゼルという事を考えれば十分満足できるレベルなのですが。(^▽^;))
エンジン音もアテンザの方がスポーティーに感じました。
(BOSEのサウンドジェネレーターの効果もあるかもしれません(?))
アイドリングストップについては、エンジンの止まり方/かかり方、共に両車に大きな違いは感じませんでした。
続いて足回りですが、これはさすがBMW!
ドッシリとした印象でサスストロークの懐の深さを感じますし、乗り心地の良さも抜群です。
荒れた路面の状況などはハッキリわかるのですが、それを不快な振動として乗員まで伝えてきません。
振動にフィルターを掛けて必要な情報のみ抽出し、ステアリングやペダル、シートを通して伝えてくる感じでしょうか。
とてもスッキリとした印象です。
アテンザの乗り心地を不満と思ったことはありませんが、直接比較してしまうと、贔屓目に見てもアテンザはちょ~っと分が悪いかな??(^^;)と感じてしまいました。
アテンザが多少バタバタしながら通過する細かく荒れた路面を、320dはスムーズに追従してくれるのには驚きました。
私のアテンザは19インチ、試乗車の320dは17インチでしたが、320dはランフラットタイヤなので比較条件としてはイーブンかな?と思います。
(前車でランフラットタイヤの乗り心地の悪さに閉口し、”もう二度と履かねぇ!(>_<。)”と思ったほどなので。。。)
ハンドリングは、BMWの方は操舵感は重く、アテンザは軽めで、味付けこそ大きく異なりますが、
切った時の反応速度や切れ角などには大きな違いは感じず、街中の速度域だとFF・FRの差もわかりませんでした。
全体的には、BMWはやはり足回りの良さが強く印象に残ります。
車を選ぶ基準は、デザインだったり、価格だったり、、、乗り味、機能性、先進性。。。色々あると思います。
そんな中でこの2台はスペック的に近く、比較車種として取り上げられる事が多いようですが、
実際に自分がこだわる部分を決めて比較試乗してみると、案外すんなりと選択できそうです。
色々と勉強になる試乗でした(^_^)
そう言えば、アテンザについては全エンジンラインナップを試乗しましたが、すべての試乗車が19インチ装着車だったので17インチは経験してません。
やっぱり17インチと19インチってかなり印象違うんですかね~。