家庭用100V溶接機を100％使う大作戦（１）

さて勇んで溶接機を購入してみたものの、取扱説明書を見ると、板厚によっては最大27Aもの電流が流れることがわかった。
少し余裕を見て30A・・・。

３０Aって・・・。
当然一般家庭には３０Aを一箇所から取れる（まとめても）コンセントなんてあるわけないので、どこかに新設しなければなりません。
一般家庭のコンセントなんて普通15A、よくて20Aなんてのがあるかないかです。
そもそも、うちの契約電流３０Aじゃなかったか？
溶接機の使い方にもよるけど、連続使用や厚物溶接などで負荷がかかったときにメインブレーカーごと落ちそうです。
そこで、安定して溶接機を利用するために環境整備を行います。

やらなければいけないことがいくつか
１．契約電力を確認して、６０Aぐらいにしてもらう
２．３０A利用できるコンセント＆ブレーカーの設置
３．１０ｍ程度の３０A使用できる延長コードの用意
といったところでしょうか。

まぁ契約変更は中部電力にお願いするとして、それほど費用はかからないでしょう。月額費用が若干あがるぐらいかな？
メインブレーカーの付け替えにいくら費用がかかるか微妙なところです。

早速調べてみると・・・。

1.現在の契約電流は40A。60Aに上げることで、基本料金が約500円アップします。

年間6000円・・・趣味のためにそれっていいんでしょうか・・・ちょっと心が痛みます。
最初は、作業期間をまとめて、作業あるときないとき都度切り替えしてもらおうと思ったんですが、申し込みのとき中電の方に
「ご変更後は一年間お使いいただくことになりますがよろしいですか？」
と念を押されてしまいました。
まぁでも、これから夏場です。こんなケースを想定すると・・・
自分は外で溶接作業。妻は家の中でエアコンを利用しつつ、昼食の準備のために電子レンジを使用。
レシピはテレビ番組(録画）。おりしも冷蔵庫のコンプレッサーが作動！
溶接機30A+エアコン12A+電子レンジ12A+テレビ1.2A+冷蔵庫1.2A+その他1A＝30A+27.4A

この図式を見る限り、一般家庭では40Aもあればまぁ、大丈夫じゃないの？ということになります。
ところがそんなのどかなお昼のひと時を襲う30Aの悪魔。50Aでは足りないと計算して、60Aにしておきました。

ただ、引込み線やメーターから主幹ブレーカーまでの配線が合計で40A程度の容量しか見ておらず、実際60A使用すると電圧降下を起こす可能性があったので、申し込みの際に
「引込み線は8sq以上のものに変えてくれ」
と頼みました。メーター以降の引込み線についてはまた自分でやるとして。しかし、
「作業員が必要と判断した場合は交換させていただきます」
とだけいって、明確な返事は避けられました。

こんにゃろ！！もし電圧降下起きたらめっさ文句言ってやっからな！！！！！！
よく見るとメーターまで40Aまでのものです。メーターって中電の管轄だっけな？

2.3.30A通せる電線は、VVFケーブルで2.6mm以上、ビニルキャプタイヤケーブル（照明なんかに使うやつです。VCT）で5.5sq(スケア）以上です。

しかしこれが高い。どちらもメーター￥500前後するので、10mも買ったら小遣い飛びます。
溶接機本体の取り回しを考え、VCTを購入。ブレーカー→屋外引き出し、引き出しポイント→溶接機で合計15ｍ用意しました。ガレージと作業場が離れているので、引き出し場所からの取り回しを考えるとどう考えてもこれぐらいいるんですね。
ちなみに、キャパシティに余裕のないケーブルで無理に延長すると電圧降下が起こり、安定して性能を発揮できませんので常にケーブルの容量には余裕を持たせましょう。かつ、このような定格電流の大きな機器の場合はケーブルが長い場合は巻いたままにせず、伸ばして使います。
巻いたままで交流を通すと、巻いたケーブルがインダクタンスとなり、交流抵抗となって熱を持ち、またしても効率が落ちます。

さらに照明用の30Aコンセントプラグを購入。移動に使うので抜けないようについている爪はありがたいです。アメリカン電器製でペアで3500円。

そして配電盤用の安全ブレーカーが松下製で￥750です。

使う環境整備のために￥13000・・・いててて。
これは活用しないとホンとにばちが当たりますよ。

（2）に続く・・・。