マニアネタが続いてしまい恐縮です(^^;
2月末に、海外の掲示板で個人売買をやってみました。
数年前にも何度かやったことはあるのですが、今回は売り手側に初挑戦です。
売り手側になるために色々と準備(殆どPayPalの作業ですが)があったので、
これからやってみたいという方にとって参考になればと思い、
大雑把ですが流れをまとめてみました。
ただ、文章ばかりでしかも長いので、こんな面倒なことはしないという方は飛ばしてください(^^;
売りに出したモノはコレ。
プロフィール画像に使っている懐中電灯です。ボディーは純チタン製です。
海外の方とお金をやりとりするのに一番手っ取り早いのは、
世界最大オークションサイト「eBay」の子会社の「PayPal」だと思います。
PayPalはメールアドレス宛てに送金ができるので、口座番号やカード番号を
相手に知らせずに済みます。
10年くらい前に登録して、時々支払いに使っていました。
以前は日本語表示はなかったと思いますが現在では日本語で表示されるので
使いやすくなったと思います。
売り手側になると相手からPayPalアドレス宛てに送金をしてもらうことになりますが、
調べたところ受け取るためには事前に準備が必要になるとわかりました。
PayPalにただ登録しただけでは受け取りができないので、
身分証明を送って本人確認を受けなければなりません。
これは免許証をスキャンしてメールで送りました。
この時、PayPalアカウントで氏名を免許証の表示と同じ日本語表記に
変更しておかないと、後々面倒なことになります。
以前はこの変更がオンラインでできずカスタマーセンターに
電話する必要があったようですが、現在はオンラインでできます。
ローマ字表記のパスポートを身分証明として送る場合は
日本語表記への変更は不要です。
PayPalが身分証を確認すると、パスワードが書かれたハガキを送ってきます。
PayPalにログインしてパスワードを入力すると、本人確認が完了して
送金の受け取りができるようになります。
ただ、海外の方と取引するためには、日本語表記に変更した氏名を
ローマ字表記に戻さなければなりません。
2014年3月現在では、この作業はオンラインではできません。
カスタマーセンターに電話をして、日本語表記からローマ字表記への変更を依頼します。
対応はPayPalの日本法人がしてくれるので国内の電話番号ですし、
勿論日本語で対応してもらえます。数分で終わります。
氏名がローマ字表記に戻ったらようやくPayPalでの準備は完了です。
受け取りの準備が終わって、いよいよ掲示板の売買コーナーに出品です。
売りますコーナーに画像と簡単な商品説明と希望価格などを、
中学生レベルの英語と翻訳サイトを駆使して書きました(^^;
発送は、UPSやFedexなどは高額なので日本郵便のEMS
(エクスプレス・メール・サービス)を使います。
出品後、2人の方から価格交渉のメールがきました。
2人目の方と価格の折り合いがついたので、取引成立です。
お相手はフランス在住の方でした。
EMSを使ってフランスに送ったことが今までにないので、ちょっと調べてみました。
イタリアの郵便事情が悪いというのは聞いていましたが、フランスもかなり悪いようです(^^;
SAL便などと違って、EMSだけはフランス国内に入るとフランス郵便の子会社の
「クロノポスト」が担当するそうなのですが、
このクロノポストという会社が相当悪評が高いようで、届いたら奇跡だそうです。
(「黒のポスト」とまで言われているようです。)
「クロノポスト」でググると、被害に遭われた大勢の方々の悲痛な叫びが山のように出てきます。
EMSでは配達されるか心配だから、エコノミーのSAL便に変更したい旨を伝え、
いよいよ送金してもらいます。・・・が、ここから日本の商習慣では想定できない事態が。
「代金の一部を他のライトとの交換でどうだ?」
とメッセージがきました。
却下したところ、翌日になって
「いくつかの口座からお金をかき集めるから明日になる、
でも24時間以内に送金する。」
と返信が来ました。
で、また翌日になると今度は
「送金前の最終確認だ。フランスは関税を商品価格と同じくらい徴収するから
インボイスの価格を低く書いてくれ。約束してくれたら送金する。」
と書いてきました。フランスは時間がとてもゆったりと流れているようです(^^;;
郵送事故があったときに補償額が低くなっても構わないなら良いよと言うと、
また次の日になってから今度は
「一年半前に注文してそのまま忘れていたナイフが出荷されることになったから
お金が必要になった。今回は送金できない、深く深くアポロジーします。」
・・・。この一連のやり取りで一週間近くロスしてしまいました。チッ・・・。
気を取り直してもう一度掲示板に取引相手が降りたことを投稿すると、
一時間程で米国の方が提示した価格で購入してくれることになりました。
その掲示板では大御所さんなので今度は大丈夫そうです。
日本ではマニア人口が少なすぎて買い叩かれてしまうと思っていたので、
苦労して海外で出品した甲斐がありました(^^)
PayPalアドレスを連絡すると、すぐに送金してくれて、
無事に受け取りできました(^^)
(受け取り時に、PayPalから結構な額の手数料を天引きされます。)
その後、PayPalで日本の銀行口座へ出金手続きをしました。
5万円以下の出金の場合はここでも手数料を取られるようです。
翌日、郵便局でEMSの手配をしました。
発送先が米国の場合は、商売でなければインボイスは書く必要がありません。
税関用のラベルも記載しなくていいと言われたので、宅配便の伝票みたいなものだけ記載します。
発送後は追跡番号をチェックです。
日本郵便のwebサイトで英語表示だとこんな感じ。
米国内に入ったら、提携先のUSPS(United States Postal Service)でも追跡できます。
金曜の夕方に発送して、土曜に日本の税関を通過しました。
今は土曜でも通関業務を行っているんですね。早いです。
慣れないことをやったせいか、神経を遣って疲れました(^^;;
相手の方が、モノを受け取った後に
「良い取引だったし、コンディションもパーフェクトだった。
また売りたいライトがあったらメールしてよ。グッ。」
と連絡をくれたのがとても嬉しかったのでした(*^^*)
ちなみに、海外通販で個人輸入をするときは、ショップ選びが全てです。
口コミなどを見て、安心できるところからだけ買う方が良いです。
支払いはPayPalを使えるショップが多いですが、
クレジットカードが使えるショップであればこちらでも良いと思います。
チャージだけされて出荷してくれず、返金もしてくれない
などといったケースではカード会社が調査してくれます。
(PayPalでも問題が起きた場合には申立てによって調査してくれる制度があります。)
以前、一度だけこのようなことがありましたが無事に返金されました。
カード会社は適切なアドバイスをくれるし、対応がとても早かったです。
商品に関して特に質問などがなければ英作文をする必要なく、
買い物カゴにポチっとするだけで日本国内の通販同様にショッピングできます。
住所は、番地・市町村名・県・国・郵便番号の順に記載して、
電話番号は最初の「0」を国番号の「81」に置き換えて記載します。
個人輸入って意外と簡単にできちゃいますよ(^^)
長文にお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
H28.3.3追記
日本からEMSやe-packetを使って海外に送るときの送料はとてもリーズナブルですが
海外からの送料は結構高めです。
米国からの発送でよく使われるのはUSPS(アメリカ郵便公社)のPriority Mail InternationalとFirst-Class Package Internationalですが
Priority Maillは高いので私はできるだけFirst-Classで送ってもらうようにしています。
(First-Classと言っても普通郵便扱いです。)
両方とも追跡は米国を出るまでで、その後の追跡はできません。Priority Mailより高額なExpressになると日本に入ってからも追跡できます。
私の場合は幸いなことにFirst-Classでも一度も紛失などの郵送事故はありません。
届くまでの期間はPriority Mailで通常1週間から2週間前後、First-Classで1週間から長いときは3週間前後です。
シカゴ経由の場合は遅いことが多く、ニューヨーク経由やハワイから来るときは早いです。
慣れないうちはまだかまだかと気になったり心配になったりしがちですが、
ちゃんと届きますので最低3週間は気長に待ったほうが良いです。
日本に入ってくれさえすれば、優秀な日本郵便がすぐに届けてくれます(^^)
民間のFedexやUPS、DHLは送料や通関代行手数料が高いだけあって
確実に、本当に早く届きます。急ぐ場合や高額商品の場合に向いていると思います。
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