2025年07月19日
考えるきっかけはこちらのS4乗りの方の動画。
フォレスター(SK系)XTエディションに乗っていて、ずっと気になっていたことがある。それは指定空気圧の高さだ。
自分のXTのタイヤは225/55R18。これはAdvanceや他のグレードとも共通している。一方、カタログ上の車重は、XTが1570kgに対して、Advanceは1640kg。XTのほうが70kgも軽いにもかかわらず、指定空気圧は**前250/後240kPa**と高めに設定されている。一方でAdvanceは前230/後220kPa。
この差はおかしいんじゃないかと、ずっと思っていた。
---
[どう考えても違和感がある]
サスペンション構成は基本的に共通(STI Sportを除く)。それなのに、なぜ空気圧だけここまで違うのか。
いろいろ考察してみたが、結論としてはこうだ。
> 「これはおそらく、燃費改善のための帳尻合わせだろう」
というのも、空気圧を上げればタイヤの転がり抵抗が減る。つまり、燃費が良く見える。WLTCモードの数値を稼ぐために、実走行の快適性や乗り心地を犠牲にしてでも、空気圧を吊り上げた可能性が高い。
---
[ 荷重から妥当な空気圧を逆算してみた]
では実際、現在の使用条件に対してどのくらいの空気圧が適正なのか、理論的に逆算してみた。
現在の自分の使用条件は以下の通り:
* 乗員2名(合計120kg以下)
* 荷物はほぼなし
* 街乗り中心
この条件で、1本のタイヤが受け持つ荷重を計算し、225/55R18(ロードインデックス98、1本最大750kg@240kPa)という前提で圧力を逆算してみると、以下のような数値になる。(荷重配分 前60%、後40%と仮定)
* 前輪1本あたり:約510kg → 必要空気圧 ≒ 160〜170kPa
* 後輪1本あたり:約340kg → 必要空気圧 ≒ 110〜120kPa
とはいえ、現実的には下限安全圧として180〜190kPaが推奨されるライン。つまり、メーカー指定の250/240kPaは明らかに過剰ということになる。
---
[ 実走行における影響]
実際にこの指定空気圧で走るとどうなるか?
* 小さな段差でも「ガンッ」と突き上げる
* 路面の細かな凹凸を拾いやすく、乗り心地が硬い
* タイヤが跳ねやすく、しなやかさが感じられない
これはタイヤがサスペンションの一部として機能する前提を無視したセッティングだ。空気圧を変えるだけで「サスが変わった?」と思うくらいの変化が起きるのだから、もったいない話である。
---
[ 結論と次の一手]
指定空気圧は万人向けに設定されたものだが、実際の使用条件に応じて調整するのが本来の「乗りこなし」というもの。
というわけで、前輪200~210kPa/後輪180~190kPaで実験的に運用してみることにした。段差の突き上げがどこまで減るか、操舵感がダルにならないか、高速安定性に影響は出るのか──しばらく試してみて、また後日レポートしようと思う。
Posted at 2025/07/19 10:57:27 | |
トラックバック(0) | 日記