2013年05月01日
北方領土
政府高官「2島先行」に言及 プーチン大統領は「面積等分」匂わす
2013.5.1 08:53
政府高官は、4月29日の日露首脳会談で北方領土問題の交渉を加速化させることで合意したことに関連し、4島の日本帰属が確認されれば歯舞群島と色丹島の2島の先行返還も容認する考えを明らかにした。首脳会談では、ロシアのプーチン大統領が過去にロシアが経験した国境問題に触れ係争領土の面積を等分する方式で解決したことに言及していたことも分かり、今後の領土問題交渉は「2島先行返還」や「面積等分」を前提に進む可能性が出てきた。
政府高官は、国後、択捉両島を含む4島の帰属確認が大前提であると強調した上で、帰属が認められれば歯舞、色丹の2島だけの先行返還も一つの解決策としてあるとの認識を示した。国後、択捉の返還については、交渉次第としながらも時間がかかるのはやむを得ないとの認識も示した。
また、政府関係者によると、プーチン氏は安倍晋三首相との首脳会談で、中国との国境問題ではアムール川の中州をほぼ2等分することで解決させたと紹介。ノルウェーとの大陸棚境界画定問題でも面積を2等分する方法で合意したことを説明した。
「2島先行返還」については、平和条約締結後に歯舞、色丹を返還するとした昭和31年の日ソ共同宣言を根拠に、森喜朗政権内で検討され、平成12年の日露首脳会談などで取り上げられたことがある。
「面積等分」についても、平成18年に当時の麻生太郎外相が「択捉島の25%と残り3島を(日本に)くっつけると、ちょうど50対50ぐらいの比率になる」などと紹介していた。
日露首脳会談の合意を受けて、菅義偉(よしひで)官房長官は30日の記者会見で、外務省による協議を次官級で実施し、「(4日の)首相の帰国後、体制を整え、すぐに始める」と表明した。
日本政府内から2島先行返還を容認する声が出たことにより、北方領土交渉は一気に進展することも予想されるが、「引き分け」(プーチン氏)を目指すロシアに主導権を握られる可能性がある。プーチン氏が触れた「面積等分」も、日本政府への揺さぶりを念頭に置いたとみられる。
プーチン氏の発言については、菅氏は記者会見で「日本としては4島が日本に帰属する前提に立って進めていくのが基本方針だ。(首脳会談を受けて)そうしたことについては考えられない」と述べた。
北方領土問題のいきなりの進展はなんなんでしょう?
このカードを切って、何を引き出したいのか?
「東シベリア開発への投資や天然ガスなどのエネルギー分野で、日本の協力は欠かせない状況であり」なんて報道あったけど、したたかなロシアのことですから手放しに喜べる事案ではないでしょうけどね。
記者会見でプーチンが記者団(TBS)の質問に対して「この質問を渡した人に次のことを伝えてください。この問題はわたしたちが作ったものではなく受け継いだものです。(問題解決を)妨げたいならそれも可能です。激しい直接的な質問をして、激しい直接的な回答を得ればいい」と言い放ったことから、ネット上ではマスコミのバックにいる輩を見透かされたと話題にもなってますが真意はいかに?。
ロシアと日本が仲良くなったら困る国って?どこでしょう?
話がずれましたが、難しい交渉ではありますが、まともな対話が出来るだけ他の領土問題を引きずってる国々よりはまだマシ。
北方領土には、歯舞群島(ハボマイ)、色丹島(シコタン)、国後島(クナシリ)、択捉島(エトロフ)がありますが、話に出ている歯舞と色丹はほんとに小さな島の集まりのようですね。
歯舞は四島全体の2%の面積しかなく、色丹は東京の面積より少し大きいぐらいで3000人ほどの人が住んでる様子。
国後・択捉では14000人がすでに生活しているので、返してもらったから良かったで終わる簡単な話でもないですからね。
政府としては全島返還が建前で、実質は「面積等分」がお互いの落としどころではないでしょうか?
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2013/05/01 16:32:42
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