2015年12月27日
想像力は、「想像する能力」とも呼ばれ、心的な像、感覚や概念を、それらが視力、聴力または他の感覚を通して認められないときに、作り出す能力である。想像力は、経験に意味を、知識に理解を提供する助けとなり、人々が世界を理解する基本的な能力である。そして、学習過程で鍵となる役割も演じる。想像力のための基本的なトレーニングはストーリーの語り(物語)を聞くことで、選ばれた語の正確さが「世界の喚起」に基本的な要因である。
想像力は人には不可欠なものなのは、誰もが解っていること。
行動する前に、人は誰しも先のことを想像する。
そしてその起こそうとする行動が正しいものかそうでないかを考えんながら常に行動する。
その想像力が足りない時、人は間違った行動を取ってしまう。
車の運転では、その「想像しながら運転すこと」を「かもしれない運転」として教習所で教えられるはず。
その「かもしれない運転」が出来ないドライバーの多いこと。
自分の命のみならず、他人の命にも関わる道具を高速で動かしているのに。
本題の今日の出来事。
自分の想像を超える愚か者を見た。
仕事で新冠町に向かって走っていた時の出来事。
前の車が左折して行き、目の前にちょっと信じられない物があった。
なんとオフロードタイプのバイクが走っているのだ。
ここは北海道。
確かに、郵便配達の赤いバイクが住宅街の家々を回って走っている光景はよく見る。
だが、ここは海岸沿いを走っている国道。
50km以上で走っている車の列にバイクが混じってるのだ。
車の外気温計を見ると、「−5℃」。
道路には雪はないが日陰の一部はブラックアイスバーンになっていたりするし、中央線や横断歩道・速度表示などの道路に書かれている白線は凍りもの凄く良く滑る。
道産子の常識だ。
そしてバイクに乗ったことがある人ならわかると思うがバイクは大変寒い乗り物。
真夏でも上下革のスーツを着ないと体が冷えてマトモに操作出来なくなる。
浜風を受け時速50kmで−5℃の中どんだけ着込んでも10分も走ったら体はまともに動かなくなる。
その上、いつ滑るかもわからない状況でバイクを走らせるなど自殺行為だ。
彼(彼女?)の思考はどうなっているのだろう。
どちらにしてもこういった愚か者が同じ道路を行き来している。
北海道の年越し間近の路上で、バイクが滑って対向車線から飛んでくるかもしれないなんて誰が想像しながら運転するだろう。
自分がどんなに気をつけていても、想像の範疇を超える行動を取る愚か者が居る。
この想像超える愚か者の背中を見ながら、それでも自衛運転をしなければならないと言う理不尽さを感じると同時に、何故か北海道砂川市1家5人死傷事故を思い出した。
とても不幸で許しがたい事件。
事故の概要
被害者一家5人は、長女をアルバイト先へ迎えに行き、実家で夕食を食べての帰りだった 自家用車が故障で代車(勤務先の業務車)の軽ワゴンに乗っていた
加害者のBMW 3人とシボレー2人は友人で、砂川市内の居酒屋とスナックで酒を飲み、滝川にある次の飲み屋へ移動中 公道レースまがいの暴走をしていた
同乗者を含む加害者5人が全員飲酒
現場の信号あり十字路交差点で、軽ワゴンの真横に信号無視のBMWが猛スピードで衝突
事故の衝撃で軽ワゴンは真横に60m飛ばされる
事故時のBMWとシボレーの走行速度は135km/h~150km/h、BMWが交差点に進入したのは、信号が赤になってから33秒後であった
事故時のBMWとシボレーの走行速度は、複数の防犯カメラ画像や、目撃証言、事故車両の破損度合い、軽ワゴンの飛ばされた距離などから解析したとみられる
軽ワゴンの5人のうち運転していた夫と助手席の妻が頭や胸を強く打ち即死 車外に投げ出された長女も車体の一部などが体に突き刺さるなどしており まもなく死亡
事故の衝撃で軽ワゴンの後部ドアが開き、長男が投げ出される
BMWの直後、斜め後ろを並走するように走っていたシボレーが、投げ出された長男を車体下部に巻き込み 軽ワゴンに接触、約1.5km引きずり死亡させたうえにそのまま逃走
長男は事故直後は生きていたがシボレーに引きずられたことにより死亡 死因は窒息死
路上で発見されたときには、下半身の骨がむき出しになるなど凄惨な状態であった
また、シボレーは脇道に入り、長男を振り払うためか蛇行運転し、左折左折、右折右折している
軽ワゴンは側面が滅茶苦茶に潰れタイヤも無残になくなっている。BMWは炎上 乗員3名は軽症であったが 一時入院していた
中1の次女は一時意識不明の重体だったが、現在は命の危険はなく回復に向かっているという。
まとめなのですべて真実かどうかは確認できませんが、飲酒の上2台で暴走する行為は許しがたい凶悪な犯罪です。
おまけに、長男を引きずり死なせた奴は保険にも入っていなかった人間のクズだったのは疑いようのない事実。
ですが、もし父親が4人しか乗れない軽自動車に5人乗車するような低い意識と低い想像力で車を運転していなければ、助かった命もあったのでは?もしかしたら事故そのものに合わなかった可能性もあったのでは?と考えずにはいられない。
家族を守れるのは他でもない自分自身です。
こういった一定数のクズと当たらないように、もし当たったとしても最小限の被害で済むよう「想像力」を鍛えて「自衛」していくほかないと考えさせられた一日でした。
Posted at 2015/12/27 20:14:15 | |
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