そういえば車好きだったわ

結婚し、子供が産まれて、気づけば数年が経過。

車に興味も知識も無い配偶者との生活の中で、車は『マイカー』ではなく『家の車』の位置付けとなり、『楽しむもの』から『移動するただの道具』に。

嫁さんが大事に乗ってくれるわけでも、きれいに扱ってくれるわけでもなく、ドレスアップも何もやる気にもならないし時間もない。
すっかり車をいじる楽しみや所有満足感から遠のいたそんな生活。

給料もボーナスも車に使うこともなく、ただただ、かわいい我が子との日常を過ごしていたんだけども、嫁さんだけが仕事に出掛けた休日に子供とドライブに出掛けて、ふと立ち寄ったオートバックスで、勢いでスピーカーとデッドニングキットを買った。





翌週に嫁さんと子供だけで出かける休日があったから、これまた勢いで、灼熱の屋外でスピーカー交換とデッドニングをセルフ施工。



低音鳴る〜。
こんなに低音がしっかり鳴る車内なんて何年ぶりやろ。

15年位前に使ってたiPodが出てきたので、そのままひとりで視聴がてらにドライブへ。

少し大きめの音量でランダム再生しながら走ってると、流れる曲の懐かしさと、体で感じる音質に、独身時代（というか20代）の感覚が蘇ってきて、感傷的になった。

20代後半で地元を離れて、仕事も、日常の移動手段（車→電車）も、関わる人も、10年前と今では丸っきり変わって、今は今の幸せがあるけど、やっぱ若い頃は楽しかったし自由だったなぁ、と。
無いものねだりじゃないけど、もう一回戻ってみたいなと、少し思った。そんな３９歳の夏。の終わり。