2026年01月08日
「鉄板の箱」である以上、ハイエースもリスクの構造は全く同じです。
しかし、エルフUTとハイエースを比較すると、**「メンテナンス性」と「鉄板の露出度」**において、ハイエースの方がより深刻な事態(気づかないうちに腐食が進むこと)を招きやすい側面があります。
ハイエースにフェノールフォーム系(ネオマフォーム等)を使用する際、なぜ同じように、あるいはそれ以上に注意が必要なのか、その理由を整理しました。
1. ハイエースの方が「リスク」が隠れやすい理由
複雑な「袋状」構造: ハイエースのボディ内部には「ピラー(柱)」や「サイドパネルの裏側」など、手が届かない複雑な空洞(袋状構造)が非常に多いです。ここに酸性の結露水が流れ込むと、洗浄も防錆処理もできず、内側からボロボロに腐食が進みます。
外板の薄さ: 近年のハイエースは軽量化のため外板が非常に薄く設計されています。少しの点錆(てんさび)が、エルフUTのような商用トラックベースの車両よりも早く、外側の塗装を突き破って「穴」として現れるリスクがあります。
「売却価値」への影響: ハイエースは中古車市場での価値が極めて高い車両です。「断熱材による内部腐食」が発覚した場合、事故車以上の大幅な査定減、あるいは売却不可になるリスクを抱えることになります。
2. 「同じ」だからこそ、ハイエースで選ばれる代替案
ハイエースの自作ユーザーがフェノールフォームを避け、別の素材を選ぶ際の「定番の思考プロセス」は以下の通りです。
「吸水ゼロ」を最優先: 結露が起きても断熱材が吸い込まず、下に受け流してステップの排水口から出せるよう、**スタイロフォーム(ポリスチレン)やペフ(ポリエチレン)**を選びます。
「中性」であること: 万が一濡れても化学反応を起こさない素材で、鉄板の防錆皮膜を守ります。
「制振材」を挟む: 鉄板にいきなり断熱材を貼るのではなく、まず「レアルシルト」や「レジェトレックス」などのブチルゴム系制振材を貼ることで、鉄板との直接接触を避けつつ、防錆と防音を同時に狙います。
まとめ:エルフUTもハイエースも「鉄板車」の宿命は同じ
結論として、「ハイエースだから大丈夫」ということは一切ありません。 むしろ、資産価値や構造の複雑さを考えると、ハイエースの方が断熱材の選択(特に腐食リスクのある酸性素材の回避)には慎重になるべきだと言えます。
もし私が設計のアドバイスをするなら:
「数値上の断熱性能(U値)」を10%上げるためにフェノールフォームを使って将来の腐食リスクを抱えるよりも、「中性素材(スタイロ+シンサレート)」を丁寧に隙間なく施工し、室内側に「防湿シート(ベーパーバリア)」を完璧に貼る方が、車両の寿命と実質的な快適性のバランスが圧倒的に良くなります。
Posted at 2026/01/08 11:18:22 | |
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2021年02月03日
自分でメンテできる人には、部品も安くてありがたい。マニュアルトランスミッションとシンプルなディーゼルエンジンで信頼性が高いです。つまり、壊れる所がないのです。すべての作りが業務用トラックのエルフなので最低でも30万キロ程度までは、安心して乗れます。オイルやフィルターの交換サイクルは、乗用車の3倍ぐらいでメンテナンス費用が安上がりです。
Posted at 2021/02/04 00:18:52 | | クルマレビュー