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すいめいの"大フレ" [いすゞ エルフUT]

整備手帳

作業日:2021年6月17日

床 その1 (断熱材の比較検討 フェノール フォームの金属腐食について)キャンピングカー 断熱

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
なぜ、欧米で採用されないか調べてみた
AI による概要
フェノールフォーム断熱材は、特に濡れている場合、接触する材料の腐食に寄与する可能性があります。 フェノールフォームの酸性度が湿気と結合すると、銅や鋼などの金属が腐食する可能性があります。 これは、湿気が断熱材の下に閉じ込められ、腐食を促進する「断熱下の腐食」(CUI)シナリオに特に関係します。
より詳細な説明は次のとおりです:
フェノールフォームと水分:
フェノールフォーム断熱材は、大量の水を吸収して保持することができます。 この吸収された水は酸性になり、金属と反応して腐食を引き起こす可能性があります。
絶縁下の腐食(CUI):
CUI は、断熱材の下、多くの場合配管やその他の機器で発生する外部腐食の一種です。 フェノールフォームは水分を保持する能力があるため、CUI の潜在的な原因となります。
https://www.professionalroofing.net/Articles/The-aftermath-of-phenolic-foam--01-01-2005/572

2

特に吸水性と透湿性が高い場合、水分により金属腐食が亢進されます。
大 > Phenolic form > XPS > PIR > 小の順で吸水性と透湿性が高い
https://belglas.com/wp-content/uploads/2016/01/dow_paper_on_phenolic.pdf

3
問題は何だ?
フェノール断熱材はルーフデッキの上面に深刻な腐食を引き起こし、最終的にはルーフデッキの構造的破損を引き起こす可能性があります。ほとんどの場合、施設の内部からは手遅れになるまで劣化が見えず、内部に物理的な錆びが発生します。デッキが内部に見える頃には、ほとんどの場合、デッキは屋上でサービス員をサポートすることさえできる構造的な能力を失っています。構造物の崩壊が発生する可能性があり、瓦礫の落下による従業員の危険や、屋上の従業員の転倒の危険が伴います。

どうやってここに来た?フェノール腐食の問題は 1990’ 年に特定され、手遅れになる前にフェノール屋根の建物所有者を探し出し、屋根を交換するという材料メーカーによる積極的なキャンペーンが行われました。残念ながら、全員が見つかったわけではなく、警告を無視することを選択した飼い主もいました。私たちは現在、これらの屋根システムが老朽化しているため交換の機が熟しており、検査の結果、フェノール断熱材が再び見つかりました。レッド メナスが帰ってきた。
https://www.linkedin.com/pulse/red-menace-back-your-people-building-may-danger-rolf-snobeck-rrc
4
製品データシート Kooltherm® K7
既存の金属スタッドまたは根太は腐食がないか検査する必要があります;腐った木材や腐食した金属は交換する必要があります。
気象要素に永久にさらすことはできません。・亜鉛めっき鋼板での使用に亜鉛めっき腐食の危険性が確認されている場合は適していません。

https://www.buildinggreen.com/blog/phenolic-foam-insulation-revisited
5
海外では折板屋根やスラブに施工して大規模な腐食が発生し集団訴訟とリコールにつながった例はありますか

ご指摘の通り、海外(特に米国)ではフェノールフォーム断熱材による金属屋根(折板屋根など)の甚大な腐食被害が発生し、建材史上でも類を見ない大規模な集団訴訟とリコール(製造中止・補償)に発展した歴史的事実があります。
​キャンピングカーの自作においてこの素材を検討する場合、この「負の歴史」を知っておくことは非常に重要です。
​1. 米国での大規模集団訴訟(1990年代〜2000年)
​1980年代、米国では高い断熱性能(R値)を求めて、商業ビルの折板屋根(スチールデッキ)にフェノールフォームボードが大量に採用されました。しかし、施工から数年で屋根が崩落する一歩手前の深刻な腐食が相次いで発覚しました。
​訴訟の対象: 大手建材メーカーの Johns Manville(ジョンズ・マンビル) や Beazer East(ビーザー・イースト) などが被告となりました。
​和解内容: 2000年に和解が成立。メーカー側が数億ドル(数百億円規模)の基金を設立し、全米の建物オーナーに対して屋根の修繕・交換費用を補償することになりました。
​結果: この騒動により、米国の建築市場から屋根用フェノールフォームボードは事実上姿を消しました(現在は配合や表面材を改良した製品のみが流通、または他素材へ移行)。
​2. 腐食のメカニズム:なぜ「リコール」級の被害になったのか
​調査の結果、以下のプロセスで鉄板に穴が開くことが証明されました。
​酸の浸出: 製造時に使用される触媒(スルホン酸など)が製品内に残留。
​水分の介在: 屋根のわずかな漏水や、室内からの結露によって断熱材が湿ると、酸が溶け出して強酸性の「腐食性液体」に変化。
​鉄の消失: この液体が鉄板の塗装(プライマー)を透過し、金属本体を急速に腐食させます。表面上は綺麗に見えても、断熱材を剥がすと鉄板がボロボロになり、穴が開いているケースが多発しました。
​3. キャンピングカー自作への教訓
​この海外での事例は、キャンピングカー製作において極めて重要な示唆を与えてくれます。
​「結露」がスイッチになる: 海外の事例でも、完全に乾燥していれば問題は起きにくいとされました。しかし、車内は人間が寝泊まりするため、最も結露(水分供給)が起きやすい環境です。
​鉄板への直貼りの危険性: 住宅の折板屋根とキャンピングカーのボディ(鉄板)は構造が酷似しています。もしフェノールフォームを鉄板に密着させ、そこに結露水が入り込めば、数年後にボディの外側にまで錆が貫通するリスクがあります。
​現代の製品(ネオマフォーム等): 現在日本で流通しているネオマフォームなどは、当時の米国製品とは配合が異なり、酸の影響を抑える工夫がなされています。しかし、「酸性触媒を用いたフェノールフォームである」という根本的な性質は同じであるため、メーカーも金属への直接接触や湿気には注意を促しています。
​結論としての考察
​もし断熱性能(熱抵抗値)を最優先してフェノールフォームを使うのであれば、「鉄板との間に防湿層(アルミテープ等)を完璧に設ける」か、「鉄板に直接触れないように浮かせる」、あるいは**「強力な防錆処理(エポキシ系など)を施す」**といった、海外の失敗から学んだ徹底的な対策が必須と言えます。
​安全策をとる自作ビルダーの間では、性能は一歩譲りますが、中性で吸水性の低い**スタイロフォーム(ポリスチレンフォーム)**をあえて選ぶのが定番となっているのは、こうした歴史的背景も影響しています。
6
結論から申し上げますと、20年という長期スパン、かつ日本の激しい気候(夏の高温多湿・冬の結露)を考慮した場合、「腐食の心配はない」とは断言できません。

むしろ、建築用のネオマフォームをそのまま車両に転用し、20年間メンテナンスフリーで維持しようとすれば、腐食リスクは「中〜高」レベルで存在すると考えるのが理論的に誠実な回答です。

なぜ「メーカーが安全と言っている」のに、キャンピングカー(バンコン)では危険なのか。その理由は、建築と車両の環境差があまりに大きすぎるためです。

1. 「酸性」以前の問題:物理的な「水溜め」リスク
ネオマフォーム自体が酸性かどうかの前に、**「硬質フォームを鉄板に貼る」**という行為自体が、20年スパンでは腐食の温床になり得ます。

毛細管現象と滞留: 前述の通り、バンコンで完璧な気密は不可能です。微細な隙間から侵入した湿気が結露水となり、ネオマフォームと鉄板の間に溜まります。

乾燥しない構造: ネオマフォームは透湿抵抗が高いため、一度裏側(鉄板側)に入った水は、室内側に抜けていきません。

結果: 20年間、鉄板が常に「濡れた湿布」を貼られている状態になります。これだけで、酸性成分云々に関わらず、ただの水による酸化(赤錆)が進行します。

2. 「60℃以上の高温」が招く化学的リスク
ご指摘の通り、夏場の車体温度は深刻なファクターです。

加水分解の可能性: フェノール樹脂は非常に安定していますが、**「高温(60℃以上)」+「高湿度(水分)」**の環境に長期間さらされると、理論上は微量ながら化学分解(加水分解)が進む可能性があります。

酸の溶出: 新品時は中和されていても、経年劣化で樹脂が分解する過程で、内部の酸性成分が活性化し、それが結露水に溶け出して「酸性水」として鉄板を攻撃するシナリオは、20年という期間では否定できません。化学反応速度は温度が10℃上がれば2倍になる(アレニウスの法則)ため、夏の車内は化学反応の実験室のような状態です。

3. 「振動」による断熱材の割れ(ネオマ特有の弱点)
ここがスタイロフォーム(XPS)との決定的な違いであり、最大のリスクです。

ネオマは「脆い」: フェノールフォームは、お菓子のウエハースや生け花用の吸水スポンジのように、非常に脆く、粉が出やすい素材です。

車の振動とねじれ: 20年間、走行振動とボディのねじれを受け続けると、接着されたネオマフォームには必ず**「クラック(割れ)」や「粉砕」**が生じます。

スポンジ化: 割れたり粉になった部分は、表面張力で水を強烈に吸い込みます。これが「酸性スポンジ」と化し、鉄板の特定箇所を集中的に腐食(孔食)させる原因になります。

結論:20年乗るための「理論的防衛策」
もし「20年乗りたい」かつ「ネオマフォームを使いたい」のであれば、以下の条件を満たさない限り、私は推奨しません。

腐食を防ぐための必須条件:

鉄板の完全防護(最重要): 純正の塗装を信じず、ネオマフォームを貼る面全てに、船舶やプラントで使われるレベルの**「重防食塗料(エポキシ系錆止めなど)」**を厚塗りし、鉄板と水を絶縁すること。

空気層(通気)の確保: 鉄板に直貼りせず、数ミリのスペーサー(ゴム板など)を噛ませて**「空気層」**を作り、万が一の結露水が下に流れ落ちて排水されるルートを確保すること。(ただし、これは断熱性能を落とす諸刃の剣です)

定期的な点検: 「内装を組んだら二度と見えない」状態にしないこと。

個人的な見解: 車歴20年を目指すのであれば、性能(R値)を多少犠牲にしてでも、化学的に安定しており、水を吸わず、振動で割れない**「EPDMゴム(エプトシーラー等)」や「高品質なXPS(スタイロ等)」、あるいは排水性の良い「ポリエステル(パーフェクトバリア)」**を使用する方が、ボディへの攻撃性は圧倒的に低く、車両寿命にとっては「理論的に安全」だと言えます。

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