パワステ修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
一週間ぐらい前から、パワステが効かず激重ステに成るときがありました。
3トン近い車重でハンドルは、モモステの36cmですから肩と腕がツリそうになります。しかも、ハンドルを切ったときは正常でも戻るときに一瞬激重になったり、キックバックが激変したりして非常に危険な状態になる時がありました。
2
整備書を調べたところ、
第一原因はステアリングの作動油が減っていること
判別方法は、
ホースからのオイル漏れを疑う
パワステポンプのオイルシール漏れ
要は油圧低下してステアリングユニットのアクチュエータの動きが悪いか、異物が詰まっているらしいです。
3
そこでパワステポンプのオイル漏れを調べます。
同じエルフでもダンプやキャブチルトするトラックだとすぐにポンプが見つかるのですがエルフUTの場合は、下に潜るしか有りません。
整備書のイラストを見ても何処に付いているか分かりにくい。
やっと見つけました。
若干の滲み出しは有りましたが、たいしたことはなさそうです。配管もほとんどの部分が、金属性でジョイントももれがなさそうです。
ここが原因だとするとパワステポンプの不良交換に成ります。
初体験に成りそうなのでウキウキしながら、パワステポンプの物色を開始します。
新品だと8万、リビルドだと2万ぐらいです。
工賃を入れると、リビルドで5万弱といったところでしょうか。もちろん、DIYで工賃は無料ですが。
でもって、部品屋に問い合わせて適合を調べてもらうよう連絡しました。しかし、あいにく連休中で返事がありませんでした。
そう言って居る間にいよいよパワステが全く効かなくなって、駐車場で一苦労する事に。
仕方がないのでポンプを交換する前にパワステオイルを綺麗にしておくとポンプ交換時に作業がスムーズに行くので、配管洗浄をする事にしました。
4
パワステオイルのフルードタンクを見ると液面は正常です。もちろんパワステがおかしいと気が付いた時、一番最初にチェックしてました。
あとで分かりましたが、あまりに汚くなったオイルのせいでタンクの樹脂が着色され、液なしでも液面が外見上正常に見えていたのでした。
5
で、タンクのキャップを取って中を見ました。プラスチック製のフィルターが有ります。それを取り出してタンクの中を見ました。
そこには衝撃的事実が???
フルードが底あたりまでしか有りませんでした。
多分、これが原因です。ポンプ交換は、必要なさそうです。
6
オイルエクストラクターで吸い出しますが
液量が少ないので、パワステオイルみたいなATFを足して、ハンドルをフルステして新旧を混ぜ合わせます。
ATFと同じで、一回で抜けないのでこの作業を数n回繰り返します。半分入れ替わるとして、0.5のn乗入れ替えできます。
計りを置いて抜いたオイルの重さを計ったら250gでした。
7
抜き方ですが、スポイドとか灯油ポンプとか注射器とか色々考えました。タンクの口が小さいので、6mmホースをエクストラクターのホースに足して作りました。
これで楽に吸い出す事ができます。
5回ほど繰り返して、排出される色が最初の黒から灰色、赤茶色、赤色ときれいになってきました。今回は、これで止めておきます。
8
交換方法は、液を入れた状態でエンジン始動し左右にフルステアを3回、5秒以上はフルステしない様にする。フルステが長いと液温が上がりすぎるそうです。数回すると、液温が上がり細かい気泡が沢山出るのでエア抜きを兼ねて数回するようです。
交換後、重ステは、治っています。現象が出るまえよりも軽快になりました。パワステポンプ交換は、不要です。2万円が浮きました。パワステオイルは、ATFとおなじ粘度と性状なので転用が利くそうです。フレンディのATFを交換したときに20Lのペール缶を買った余りを使えました。
しばらく様子を見て、パワステ異常が再現せず新たな問題が出なければ、あと数回洗浄交換作業をしてみようと思います。
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