
父から受け継いだ MX-30 ですが、これまで約4年の間、あまり出動の頻度は高くは無かったものの、ちょこちょこ乗ってきて、じわじわとその良さを感じる様になってきました。
ホントに気に入っているのですが、次の車検をどうするか考える時期になってきました。
これまで調子に乗って CX-5 との2台持ちをしてきましたが、すでに定年を過ぎて、再雇用の身。
いずれ収入が無くなるサラリーマンとしては、正直、このまま2台持ちを続けるのは流石に厳しい。
来年は CX-5 、 MX-30 が相次いで5年目の車検を迎えるので、これを機に、MX-30 は売却することを決意しました。
と決まれば、お別れまでしっかりと MX-30 を味わいたいと考えていました。
そんな矢先、勤続35周年を迎え会社から5日間の特別休暇をいただけることになり、青森県に観光と登山の旅に出かけることを計画。 MX-30を連れ出すことにしました。
7月17日(木)
5:30 業務終了後、会社を出発。
途中高速のPAで仮眠を取りながら、日本海側を北上。
7月18日(金)
夕闇に岩木山の陰をみつつ、17:30ごろ弘前のホテルにチェックイン。
ほぼ一日走り続けた割には、言うほど疲れを感じない。
改めて、長距離ツアラーとしての MX-30 の優秀さを感じた。
7月19日(土)
津軽岩木スカイラインのつづら折れの山坂道をMX-30で駆け上る。
ガソリンエンジンのパワーだけでは無い、モーターによる力強い補助があることを強く実感。
MX-30 ハイブリッドの新たな一面を感じながら、喜々として走る。
いつまでも続くつづら折れ道に最後は少し飽きるほど山坂道を堪能。
MX-30 の底力をみた。
そして、この旅の目的の一つ、岩木山を登頂。残念ながら山頂は雲の中であったが。登頂できたことに満足。
その後、遮光器土偶の駅舎で有名な木造駅を見たあと、つがる市役所横のつがる市縄文住居展示資料館カルコにて、実物から型を映したという、精巧な遮光器土偶のレプリカを見学。 縄文時代の豊かな文化と芸術性に感銘を受ける。
この日は十和田市のホテルで一泊。
7月20日(日)
朝7時に起床。八甲田山を目指して、八甲田山麓の高原の道を気持ち良く走り、9:30ごろ八甲田ロープウェイ山麓駅に到着。
登山届を提出して、10:15登山開始。13:00ごろになんとか、山頂に到着。
山頂に着く頃には少し雲が晴れて、時々周辺の雄大な景色が垣間見られるようになった。
強風は吹いていたものの、苦労して登ってきた甲斐を感じつつしばらく山頂で景色を楽しんだあと、痛む膝と足首をかばいつつゆっくりと下山。
なんとか最終1本前のロープウエーに間に合った。
予定では酸ヶ湯温泉に回ることも考えていたが、思った以上に時間を使っていたのと、足も限界だったので、温泉は断念してホテルに帰ることにした。
7月21日(月)
この日は八幡平に登るつもりだったが、この先2日間、現地はあまり登山向きの天気ではないとの予報になっていたため予定を変更し、尻屋崎の寒立馬に会いに行くことにした。
十和田市からR4、R279、R338と辿って11:40無事尻屋崎に到着。
青い空と海、緑の草地に白い灯台が良く映える、絶好の天気の中、灯台近くの牧草地に寒立馬たちがいた。
あまりに気持ちが良かったので、時間を忘れてのんびりしていたので、本州最北端の大間崎に行くのは断念して、この日宿泊予定の青森市に向かう。
少し早めに青森市についたので、ねぶたの家 ワ・ラッセでねぶたを見学。
精巧な出来に圧倒されつつ、この日は青森市内のホテルに宿泊。
7月22日(火)
朝7時過ぎに起床。山内丸山遺跡に向かう。
三内丸山応援隊のボランティアガイドが無料で遺跡をご案内いただけるとのことで参加させていただいた。
約1時間、広い敷地の主要な部分をガイドさんの興味深いお話を聞きながら回れて、とても勉強になりました。
あまりに興味深く、特別展示などもゆっくり見学している間に、すっかり時間が過ぎてしまった。
館内のレストランで食事後、13:30ごろ龍飛崎に向けて出発。
R280から県道を経て15:00頃、龍飛崎に到着。吹き飛ばされそうな強風のもと、散策開始。
龍飛埼灯台で海と半島を一望出来る広々とした風景を堪能。
あじさいが咲き誇る、有名な階段国道を下って、登る。
20年数年前に訪れた時とは民家の数も減って少し様子が違っていたことに時の流れを感じ、最後に大音響で津軽海峡冬景色の歌に耳を傾けた。
青函トンネル記念館にも行きたかったがすでに15:30を回っており、この日の宿を秋田県の大館市に取っていたので、またの機会に譲ることとして、龍飛埼を後にする。
7月23日(水)
天気予報では山間部では落雷もありとのことだったので、予定していた八幡平登山はもう1日延期して、岩手県の太平洋側を訪れることにしました。
国道45号を南下。 時折現れる、津波浸水区間を示す看板が被害が広範囲に及んでいたことを思わせる。
そして、宮古市の田老地区にある津波遺構のたろう観光ホテルと巨大な堤防を見学。これを飲み込む津波のすさまじさを感じつつ、今年の6月6日にオープンしたばかりの宮古市災害資料伝承館で大規模災害を学ぶび、この日は矢巾町に宿泊。
7月24日(木)
いよいよこの旅最後のイベントとなる八幡平に登るべく、八幡平アスピーテラインを経て山頂レストハウス有料駐車場に向かう。 アスピーテラインは以前から一度は走って見たかったドライブウェイの一つであったが、生憎厚い雲がかかる曇天であったが、それでも緑の高原のドライブを堪能できた。
山頂駐車場からまずは高層湿原の木道を散策。30分程湿原の散策路を歩いているうちに雲が晴れ、時々青空が垣間見られる様になってきた。木道の端にはニッコウキスゲやクルマユリなどが目を楽しませてくれる。
4日前の八甲田登山の筋肉痛がまだ残ってはいたが、雲が晴れてきたおかげで、広々とした緑の湿原を気持ち良く歩くことが出来た。
ガマ沼からの眺めを楽しみつつ、12:00前に八幡平山頂に到着。
展望台からは近くの山並みの広がりを堪能できたが、遠方の山々にはまだ雲が掛かっていて、スッキリした絶景とはならなかった。
12:30ごろ駐車場にもどり、売店でパンを買って食べていると、一瞬だったが雲が切れて岩手山の山頂を見ることが出来た。
小さな幸せを感じつつ、13:00ごろまでのんびりと過ごした後、秋田県側に下山し、来たとき同じ経路を辿る。(途中のPAで車中泊)
7月25日(金)15時過ぎに無事帰宅。
3,200kmを超える充実のドライブ旅行だったが、MX-30 だったからこそ、この度を楽しむことができた。 改めて MX-30 の良さを実感することになった。