リヤハブASS'Y交換-ハブベアリング交換の為に 最終話-
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
1
『ベアリング圧入出来ました』などとドヤ顔で報告したのは、確か今月初めの頃だった様な気がします。
その後、やれ『暑いから』だの『健康診断が』とか言い訳しつつズルズルと車体への組込みを先延ばしにしている内に、今月が終わろうとしています。
確か、『夏休み前には車体への組込みをしたい』とかも言っていた様な気もします、我ながらいい加減なマイペース野郎です。
このままだとハブASS'Yが私の遺品になってしまいそうなので、とっとと組込む事にします。
2
まず、センターキャップが無いのをいい事に いきなりハブナットの外れ止めである割ピンを外します。
ナットは240Nmというケタ違いに強いトルクで締め付けられています。
これをウマにかけた状態(しかもリヤのみ)で緩めるのは気が進みません、緩まずに苦戦している内にウマから車体が落ちるのはカンベンなので、接地状態で緩めてしまおうという魂胆です。
3
32mmディープソケット+Lハンドルで挑みますがビクともしません、ハンドル長が400mmしかないのですから当然です、この長さのハンドルで緩めようとしたら、600N以上の力を加える必要があるのです。
整備の教科書では禁じ手ながら広く用いられる方法に、パイプでハンドル長を延長するというのがありますが、接地状態な上にフェンダーがせり出しているので振り幅を稼げません。
そこで、超禁じ手の油圧ジャッキを使います。
比較にならないトルクを加える事が出来るので調子こいてガンガン油圧をかけると工具が弾けたり破損したり、そもそも車が浮く方向に力をかけざるをえないので危険極まりないのですが、こんな事もあろうかと工具だけはアホみたいに丈夫な差込角19mm仕様を起用しているので躊躇無くジャッキをかけます。
ゴキッ!ペキンッ!といいながらナットが緩みます、第一関門突破です。
にしてもこのホイール、この作業やるには好都合ですねw
4
リヤのみウマをかけ、タイヤを外してインナードラムブレーキのアジャスターを縮めます。
(リヤのみウマをかけるのは何回やっても緊張しますね、手順と接地確認は厳守です。)
ローターのブラインドプラグを外し、マイナスドライバーをアジャスターの爪にかけて7~8ノッチ回して縮めます。
その後、キャリパーをブラケットごと外してローターを外しにかかりましたが、ローターが固着して外れないのでそのまま作業を進める事にしました。
ハブ脱着時にドラムブレーキ自体が干渉しない事は事前に調査済みだからです。
5
下に潜ってドライブシャフトの分離です、14mmメガネ2本で外していきます。
(ジャッキがデフにかけっぱなしなのは万が一の保険です)
ついでにスタビライザーリンクを両方外してスタビライザーを下方に押し下げておきます、これも14mmです。
ドライブシャフトを抜く時に干渉するからです、これでギリギリ抜けてくれます。
サイドフランジからシャフトを分離出来たら、シャフト側の取り付け面を緩衝材で養生してから下から這い出してハブナットを外し、シャフトとハブのスプライン部にたっぷり5-56を吹きかけてプラハンでシャフトの頭を叩き込みます。
プラハンで叩けないくらいまでシャフトを叩き込んだら再度下に潜ってシャフトを引き抜きます、抜いたシャフトのスプライン部は清掃後に緩衝材で養生しておきましょう。
6
ここまでくれば勝利は目前です、インパクトでもスピンナーでもとにかく隙間に入る工具を使ってハブASS'Yを取り付けている4本の17mmボルトを緩めます。
私は3本をインパクト+ディープソケット、残り1本をスピンナー+通常ソケットでクリアしました。
緩めたボルトは2~3山ハブASS'Yに仮付けしたままにし、このボルトの頭をハンマーで軽く叩いてハブASS'Yをナックルから叩き出していきます。
通常より丈夫なボルトなのでハンマリングで変形する事はありません。
ハブが外れたらローターを持って地面に軽く打ち付けてローターとハブを分離します。
画像の左下に写ってるスライディングハンマーですが、今回役に立ってません。
日産のハブセンターのサイズに合わない事が判明したのです、センター部分が逃げてくれないのでハブボルトにナットを噛ませる事が出来ませんでした。
右下の純正ホイールは保険で車体下に入れておいたものです。
7
取付部をちゃちゃっと清掃して、はぎはぎビルドのハブASS'Yを組付けます。
いいねぇ、新しいベアリングはピカピカしてて。
オラ、なんだかワクワクしてきたぞ!(爆)
ハブボルトも新品になったし、そのうちナットも新調しちゃおうかしら♪
8
ハブASS'Yを取り付けたところで悦に入っていたら日が傾いてしまいました、残りの作業を大急ぎで進めます。
ハブとドライブシャフトのスプラインにがっつりグリスを盛って ぶっすりとシャフトをハブに通し、分解の逆手順で鬼の形相で怒涛の組み付け、ハブナットを画像の特大トルクレンチで締め付けます。
その後、割りピンを取り付けてインナードラムの調整をしてタイヤを装着、どうにか日が暮れる前にハブ交換終了です。
交換後の走りは、ギャップ乗り越え時のコツコツとしたガタ感が無くなり、ブレーキタッチも少ししっかりしたフィールになりました。
荒れた路面での直進性も向上しています、言うこと無しです。
試運転中の私の目に涙が浮かんでいたのは、乗り込む際に久々に食らったスネギロチンの痛みのせいだけではなかった筈です。
FMプラットフォームの泣き所の一つと言われるリヤのハブベアリング、だいぶ端折りましたが、そのハブASS'Y交換の報告をこれで終わります。
最後までご覧になって頂き、ありがとうございました。
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