今年の冬は近年にないほどの大雪じゃったの
先代流星号 パジェロでの雪道走破は 比較的気軽であったのだ
だがしかし…
現在の流星号は 車高が低い しかもエアロを付けておる
いつ 凝り固まった氷のような積雪で フロントリップスポイラーが
砕け散るかと ヒヤヒヤしながらの雪道走破の日々であったのだ
ABSと AWDと ミシュランスタッドレスが頼みの綱といえる
さてと 我は 迷っておった
シーズン到来じゃが
海か 山か どちらに逝くか
スキー用具の準備は整うた しかし だいぶ 足腰の鍛錬が足りぬようだ
一方 海釣りの準備は… 険しい磯での釣りは論外だ
現在のこの足腰で崖歩きをするなど スキー以上に無謀である
となると 堤防や比較的 険しくない磯での釣りとなるか
磯ナメタを狙うなら やはり聖地 岩手県 某半島だが
険しい山道や崖を2時間近くも歩かねばならず 却下
そこで狙いを大型のアイナメに絞った
こやつも大物になると55cmを超える化物が潜んでおる
但し 釣るのならば やはり岩手県以北の海でないと難しい
心が決まった
ターゲットは一升瓶級の大きさと太さを誇る大型アイナメ
N〇Kの某釣り番組でビール瓶級の太さをターゲットに船で釣り上げていたが
我は陸からの投げ釣りにて その上の型をターゲットとするのだ
向かうは 岩手県某港町 思い出深い街である
我の釣り場であった堤防もことごとく大津波のため壊滅した
だが 土地勘があるから どこか 釣り場は見つかるじゃろう
どれだけ 復興したかも見たいのだ
雪の中 出発
東北道をひた走り盛岡へ やはり このタイヤ 静かなのだ
高速走行だと尚更にその静粛性の高さが際立つ
さらに 盛岡から106号を走って 某市へと到達したのだ
『 MICHELIN X-ICE XI3(ミシュラン エックスアイス エックスアイ スリー) 225/45R18 』は、
雪道と凍結道を安定したグリップ力と操作性で走破してくれた
106号には 厳冬期の区界高原という
地元民も恐怖する凍結路面地帯があったのだが
流星号は 力強く突き進む
ほとんどエンジンブレーキにて
ワインディングロードも心地良い緊張感を保ちつつ 安心して走破することができた
これには高い評価を与えねばなるまい
やがて北上山地を抜け 潮の香り漂う 三陸へ そこから 某港町に到着した
盛岡よりは気温が高いが 相変わらず寒いのだ 寒いというより痛いのだ
市街地の街並みはあまり変わりないが
岸壁へ行くとその変わり様に胸が締め付けられる
早く元通りの姿を取り戻して欲しいと願いつつ
大物アイナメが潜んでいそうなとっておきのポイントに向かった
目標の岸壁に到着 波の音が心地良い
ホッとした 足場がある なんとか 釣りができるのだ
藍色の海は 深く 荒々しく 美しい 変わらぬ輝きを放っておる
まずは 海に日本酒を注いで 鎮魂の祈りを捧げた ~合掌~
さて 三陸の海にて 勝負なのだ
竿は三刀流 3振りとも磯竿の5.3m
リールはDaiwaのPOWER SURF ドラグ付き 道糸10号 これが主力なのだ
リリーフとして 替えスプールにはPE5号を巻いておる
ここの海は深く そして根が荒い
根がかりはしょっちゅうである また デカイのがかかれば根に逃げ込まれる
遠投が利くPEラインではあるが根がかりでの摩擦にはヨワイのだ
この海では ぶっといナイロンテグスに分がある 10号なんてそうそう切られはしない
オモリは30号 潮流の速い深場ゆえ この重さが要る
ハリスはビーズなどで派手派手の装飾をし海中で煌めく
きっとアイナメの気を惹くハズだ
ハリは 17号ねむり針に 自分で殻出しして こしらえた塩エラコを房掛けした
50センチ以下のアイナメならば 青イソメで十分なのだが
巨大アイナメを狙うのなら
このエラコに勝るものなし
においで遠くに潜むアイナメをも惹きつける必勝アイテムなのだ
数千円分の自家製塩漬けエラコ。 我のとっておきである
一気に使うのはもったいない気もするが 「今使わずしていつ使うのだ?」
自家製塩漬けエラコをこれでもかとこんもりと房掛けにして以前釣ったポイントに投げ込む
さて 震災後の三陸の海 大物はおるか!?
6時30分に第一投 すぐに一本の竿にビリビリとしたアイナメらしいアタリ
竿を立てるとナメタ並みに重い ぐいぐいと引っ張り込まれる。
これはデカいなと興奮しながら引っ張り引っ張られを繰り返して寄せようとしたが、
なんと10号のミチイトが切られてしまったのだ
「!」
きっと根に入った時に無理に巻いてしまったのだ
向こうが動くのを待てばよかったと反省
ともかくここに どデカいアイナメがいることはわかったのだ 気を取り直して再開
まずは 35センチ 次に48センチ だんだん手応えが大きくなってきた
目標は55オーバーなのだ
やがて その時が突然に来た
ドラグが鳴って ラインが出ていく 次いで穂先が 強く引きこまれた
キターッ ! このアタリだ
竿を立てた これまでのものと重みが違うのだ 竿が大きくしなり 悲鳴を上げる
ついに50オーバーが来たか 重いのだ 上がらん
始めに糸を切られたヤツかもしれないと思い
動かなくなったら 動くまで辛抱強く待った
格闘して十数分 ようやく水面まで寄せた 出た! アイナメなのだ
婚姻色にはなっていないが 50オーバーは間違いない
引き上げるのだ しかし 重くてなかなか上がらん
切れませんように…、竿が折れませんように…と願いながら
なんとかタモにとり込んで 引き上げた
疲れたのだ☆
一升瓶クラスである 獲ったど~!(^^)!
53センチ 目標に2センチ届かないが嬉しいのだ
なんだかもったいないのでこれは活けじめせず
記念に魚拓が欲しいなぁ…と考えながらスカリに入れる
潮が止まった タイムアップ 撤収なのだ
釣果は 35センチが2本 38センチ2本 48センチ 53センチ あとドンコ
帰りはスカリが重くて 持っては置き 持っては置きながら流星号まで歩いた
大漁なのだ
結局帰る前に 全部 活けじめして 腹も取り去って 獲物を持ち帰った
これで魚屋で売っている魚よりもずっと美味しく調理できるのだ
三陸の一日も早い復興を祈り 海を離れた
帰宅して計量したら 全部で5キロもあった 道理で 重いワケよのぉ
大漁のため 帰り道は 疲れを感じぬ楽しいドライブとなった
これでレカロシートなら さらにはるかに 快適なのであろう
このミシュランスタッドレスへの信頼がさらに高まった旅であった
次は どこへ 繰り出そうか(*^。^*)
一晩 寝かせてから 香ばしく焼き上げ 美味しくいただきました ♪