しげさん’ｓのブログ一覧

立て続けに発生してる台風による被害は
今年はおろか来年の農作物にまで多大な
被害をもたらすことになりそうです
例年ならば、厳しい残暑に秋の到来が
待ち遠しいと思う時期なのですが…
一気に秋の気配が深まった様に感じますね


今週末から始まる三連休を皮切りに
シルバーウィークになりますが
17日から８日間に渡って金沢を狂気に染める
「カナザワ映画祭2016」が開催されます！
ポスターに大きく描かれた＂日章旗＂が
この映画祭のただならぬ雰囲気を
物語っていますねぇ〜 (￣O￣;)
（右とかって思想的なモノじゃないけど）

今年で10年目の歴史がある映画祭ですが
残念ながら今回が最後の開催となります

カナザワ映画祭がメイン上映館として
利用して来たのは、普段は閉館中の映画館
「ロキシー劇場」でしたが…


入っている建物「金沢都ホテルビル」が
駅前開発事業に伴い、老朽化を理由に
取り壊されることが決定されました

映画祭で上映される映画のほとんどは
どれもが一癖ある問題作ばかりだし
恒例となってるフルボリュームでの
＂爆音上映＂などは、最近のシネコン等では
とてもじゃ無いけれど対応が難しく
断腸の想いで今年でピリオドを打つことに
なってしまいました・・・ （−＿−；）



８日間で50本を超える濃厚スケジュール
出演者や監督、著名人を招いての
トークイベントもあります
映画祭のオープニングを飾るのは…
その生き様自体が「ロッケンロール！」な
内田裕也さんが主演した「水のないプール」

しょっぱなから＂毒気＂に溢れる一本

地域商店街協賛イベントとして、この日は
野外上映会も開催されます

オスカー獲得も話題になった
「マッドマックス 怒りのデスロード」
入場は無料だし＂爆音！＂だし
こんな贅沢って二度と無いかもですよ

観客を力技でねじ伏せるほどの
主宰者のエネルギーを感じるプログラムは
まだまだ続きます

製作当時は＂本番シーン＂を撮影したが故
国内では現像さえ出来ず、海外で仕上げて
輸入したと逸話が語り継がれる大島渚監督の


「愛のコリーダ」

TクルーズとNキッドマンがラブラブ時代の

「アイズ ワイド シャット」は
キューブリック監督の哲学的ポルノ映画と
酷評されましたが、今見直しても…？


カナザワ映画祭の特色として
ディープな監督やジャンルを特集して
どっぷりと浸けて廃人化させちいますが
今回は「トビー・フーパー監督」ですよ
宇宙から全裸の姉ちゃん吸血鬼が飛来する
パニックSF「スペースバンパイヤ」や
洗濯機が人間を襲う「マングラー」に加え
代名詞「悪魔のいけにえ」のPART２も！

18日のトビー・フーパーと21日の
「田舎ホラー大全科」は＂オールナイト＂
のぶっ続け上映ですので…観終わって
映画館を出る頃には完全にイッちゃうかも？







一作品毎に熱く語れそうなマニアックな
モノが目白押しですが、おいらが個人的に
推したいのが、Sペキンパー監督の迷作

「キラーエリート」これを再びスクリーンで
観ることになるとは思ってませんでしたよ
バイオレンスの神監督ペキンパーと
当時人気のJカーンと名優Rデュバルが
組んでいるのに、こんな駄作が作れるのか？
ワラワラと湧いて出る忍者軍団との戦いに
座席から転げ落ちそうになりながら
ぜひ鑑賞してもらいたい脱力系の一本



都政のバックアップで盛大に開催される
「東京国際映画祭」
なぜかよしもと興業が社運をかけてる
「沖縄国際映画祭」と大きなイベントとして
注目される映画祭や
しっかりと地に足をつけて地元に根付いた
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」

それらに追いつけ！と意気込み、ようやく
ファンの共感を得られる様になって来たのに
諸般の事情でやむなく終了してしまう
「カナザワ映画祭」ですが…
もしも金沢に＂文化の都＂としての意地が
少しでもあるのなら、より大きなスケールで
復活させるだけの気概をみせてもらいたい
一人の映画好きとして願うばかりです。