しげさん’ｓのブログ一覧

豊洲の地下空間問題で国中が大騒ぎの
最中、一呼吸おくように小池都知事は
リオでパラリンピックの閉会式に出向き
見事に大会旗を受け取って来ましたね

閉会式では熱戦を繰り広げた選手を
讃え労うと共に、大会を陰で支えて来た
ボランティアスタッフへの感謝を込めた
素晴らしいものでしたよね
「フラッグ・ハンドオーバー・セレモニー」
に引き続き、2020年の開催国である
日本のPRパフォーマンスが始まりました
オリンピックの閉会式と同様に人文字が
各国の言葉で＂ありがとう＂を形作り
次に登場したのが・・・

二人のダンサーとモデルの女性です
このモデルさんには右足が欠けていました



彼女の名前は＂GIMIKO＂さん
蜷川実花さんら有名アーティストの
作品でモデルを務める売れっ子さん
通常の義足(？）とは違う、銀色に輝く
メカニカルな義足のGIMIKOさんと
ダンサーのパフォーマンスの締めくくりに
彼女の足に様々なイメージを重ね
最後にはスカイツリーが！

この演出には度肝を抜かれましたよ
大袈裟に言えば＂障害者で遊ぶ＂って
感覚なのですから (￣◇￣;)

そもそも彼女自身が「素材になりたい」
と足を取り外せると言う普通の人では
到底無理な欠損を＂武器＂として最大限に
活用してる様は脱帽です、もしかして…
名前のGIMIKOはギミック(gimmick)に
由来してるのかもね？

話をセレモニーに戻して
次に登場したのは世界的に有名なダンス
パフォーマー＂大前光一＂さんでした

彼は左足を失っていますが
「それを感じさせない」のではなくて
「それを最大限に利用した」踊りは
見る者を圧倒する迫力でした


ステージで次々と繰り広げられる
パフォーマンスの見事さに加え
20年以上も前のピチカートファイブの曲
「東京は夜の七時」が流れて来たときは
本当におったまげちゃいましたねぇ〜♫

車椅子を巧みに踊りに取り入れたダンス
ダウン症のプロパフォーマー
一丸となって四年後のパラリンピックの
成功を願っているように見えました


でもねぇ、以前のブログ記事にも
書いた通りにパラリンピックは民法放送で
ほとんど放送されず、国営放送でも
盛り上がりはイマイチって感じでした

やっぱり、人間って自分たちとは
異質のモノに対して警戒心(恐怖心)を
抱く生き物なんだよね
もうこれは動物の本能的なものなのかな？
ただ、感情が発達した人ではそこに
憐れみや嘲りなどの＂負の感情＂が
加わっちゃうから厄介なのかもね

健常者より劣った存在
障害者に対しての最も根強いレッテル
その顕著な例が・・・

回を重ねる毎に悪化する＂これ見よがし＂な
演出には呆れ果てるしかありません

ダウン症の子供にパーフェクトヒューマン
を躍らせる茶番劇がこの番組が障害者を
いかに見下して扱っているのかを如実に
表していたことを、このパラリンピックの
閉会式で確信しました

TOKYOのPRパフォーマンスで踊った
ダンサーを見て感動した！なんて人は
誰もいないと思います、だって＂当たり前＂
の事なんですからね〜


「障害者でもガンバれば健常者の
真似くらい出来るようになるよ」
あの番組は彼らを一段下に位置付けることで
そこに健常者並みに＂何かが出来る＂と
見せかけて無理矢理に感動をねじ込み
美談を製造しようとしていました

ところがパラリンピックでは
走り幅跳びでオリンピックの記録を抜く
跳躍を見せる選手が続出したり…
もはや健常者を凌駕するほどなのにさ！

常人には敵わないプレーを見せてくれた
障害者アスリートですが…

競泳の選手にはプールの壁面に到達する
寸前に合図を送ります
でなければ怖くて全力では泳げないそうです
盲目のランナーの傍らには、彼らの速度に
負けない走力の伴走者がペアを組みます
パラリンピックに出場するマラソン選手の
ペースに合わせて走るのは只者じゃない
そんなサポートがあるからこそ
選手は持てる能力を発揮するんです

走り、飛ぶ事に特化した義足
操作性に優れた車椅子、それらを使いこなす
おいら達には不可能に近いです

パラリンピックで感じる感動と
あの番組で見せられる感動もどきとは
根本が違っています

あと四年… どこまで健常者と障害者の
間に本質的な理解が深まるのか？が
「パラリンピックも大成功したよね！」
と心から喜べるかの鍵でしょうね
だってパラリンピックの歴史は64年の
東京五輪の時から始まったんだもの！

豊洲問題のゴタゴタに乗じて
「道路が作れないじゃないか！」と
どこかの＂狸ジジィ＂が騒ぎ出しそうな
嫌ぁ〜な予感が漂って来てるし…
(๑•ૅㅁ•๑) 出てくるんじゃねぇぞ！

とりあえず、来年あの番組と決別
することから始めようかな。。