振り返れば1ヶ月ちょい前、RF展示車が各ディーラーに配備された頃まで話は遡ります。ネットで続々上がるRF目撃情報を目にした僕ですが、魅力的なRFに危険な香りを直感。当初はスルーするつもりでした。そう、近所のディーラーからのお誘いがあるあの時までは。
「実は裏手に内緒でRFを忍ばせたけど、見てみる?!白く輝くVSそりゃ素敵でっせー。」不意を突かれました。不意打ちに弱い僕は全ての予定をキャンセルし、先方の誘惑に目が眩んでノコノコ出掛けたのでした。当時何してる?でその旨ちょっと呟いてますが、覚えてる人居ませんよねー。
んで展示車両を一通り見せてもらった訳ですが、一目見て釘付けになったパーツが二つほどありました。それが
RF専用エアロボードと
サブトランクです。
エアロボードは一目見て違いが明らかな部分。空気や水の如き透明度とキラキラ輝くそれは、僕の心を捉えて離しません。レースベース車両として走りに特化したNR-Aは、研ぎ澄まされた造りが魅力。反面日常生活でのゆとりを削ぎ落とし過ぎていると感じ、スパイス代わりに高級感を取り入れたいと常々思ってました。
トランク右奥のパンク修理キット付近にサブトランクはあり、重い牽引フックを保管するのに難儀した僕の悩みを解消する魔法のグッズです。修理パンクキットに重ねて簡素なラッチ留めでは、左右にグラつきいつのまにか外れてトランク内を縦横無尽に動き回る現状。しっかりとした造りのサブトランクは重量感溢れる牽引フックを落ち着かせる重要な役割を演じてくれそうです。
走行性能に直接影響を与えるパーツ交換はNR-Aの根幹に関わる事態を招きかねず、走りに惚れて手に入れた愛車の根本的な性格を揺るがすカスタムは今後も回避するつもりです。今回のパーツは基本をふまえつつ使い勝手と高級感を確実に向上させたい想いを120パーセント達成する、そう予感させるものがありました。
その後6ヶ月点検時に担当営業の名物Kさんへ想いを伝え、RFパーツ移植の可能性を検討。年明け直後に可能との回答を得ました。こうなれば水を得た魚も同然、部品及び工賃の見積もりも頂いたうえで先週末に発注。金曜日には部品が到着し、作業当日の今日を迎えた次第です。
例によって早朝に目覚めた訳ですがすぐさま押しかけたい欲望をなだめ悶々とした時間を超え、かくしてその時はやって来ます。関東マツダ大宮店のサービス工場へ愛車を預けて代車のCX-3に乗り換え、ひとまず自宅に戻ります。
ところがこのまま預けて一安心、とは問屋が卸してくれないのがウォルカたる所以。CX-3を借りたはいいが、ロドのサイズを確実に凌駕する巨体を持て余してしまいます。自宅マンションの立体駐車場に入る車高は160センチ。155センチのCX-3は確実に入るはず・・ですが、ラジオ受信用シャークフィンは車高に含まれていないことに気づいて焦ります。微妙にはみ出しているように見えますが、低い高さの後部に装着されたシャークフィンはうまいことサイズが計算されているんですね。
車幅も微妙ですがまだ余裕があり少しずつ動かし、見事車高をクリアしました!
と思った刹那、左側から「バキッ!」と嫌〜な断末音・・・音の出た方へ恐る恐る視線を動かした先に視界へ飛び込んできたのはカバーが割れひび割れた左サイドミラーの悲しい姿。立体駐車場下側は当然左右に支柱で支えられるも魔の死角、幾度となくやらかした悪癖再びです。なんということでしょう、車高を気にするあまりサイドミラーが左右に突き出していることを失念するとは!新車って話のこの代車、まさかこんなタイミングでやらかされるとは想定外でしょう。直後うろたえながらディーラーに平謝りの連絡を入れたのは言うまでもありません。ああ、
修理の実費はいかほど?!
ま、まぁ「形あるものはいつかは壊れる定め、その時が来たのです。」と一休さんに諭され、限られた時間でCX-3を味わい尽くすべく颯爽とミニドライブに出掛けて現実逃避。SkyActive-Dの爽快な走りとやらを見せつけてもらおうって魂胆です。しかもそこは腐ってもディーゼル、ちょっとやそこら燃費が悪化してもビクともしない低価格の軽油が武器になります。ええ、思う存分マニュアルモードでアクセルベタ踏みし・・ようと思ったもののトルクフルな出足で踏む必要がなく、あまりに滑らかな走行でナチュラルサウンドスムーサーの威力は半減。軽快かつよく躾けられた挙動は誰もがファントゥドライブを味わえること間違いなし。鼓動デザインの素晴らしさは口に出すまでもありません。よくラゲッジスペースの狭さが槍玉にあげられてますが、これ以上物積む必要あるんかいな?かくして近年のマツダクオリティをむざむざと目の当たりにするのが関の山でございました。ロドよりかなり車重があるにもかかわらず平均燃費17.8キロって・・これは見なかったことに、そうだ、ここだけの話にしておこうw
なーんて呑気なドライブの休憩時にサービス工場から電話が入ります。完了予定よりだいぶ早い時間の連絡、不吉ですね。案の定「申し訳有りません!残念ながらエアロボードの移植は断念せざるを得ません。実はかくかくしかじかあーでもない、こーでもない、あーめんそーめんひやそーめん!っと念じて試してみたものの、RFパーツはNR-Aロールバー付け根の骨格と干渉してしまいます。サブトランクは問題なく取り付けられましたが、ご意向に沿えず申し訳ありません・・」と悲しげじゃあーりませんか。無理に取り付けようとすれば付かなくもないようですが、生じた隙間とロールバーとの不十分な接合で強度不足に陥り、走行時の振動と風圧で外れる可能性が非常に高くなる、と。破損する恐れもあり危険なことこの上ありません。
あまりに円滑に進んだ移植計画でしたが、ここで風向きが変わったことは認めざるを得ません。結果エアロボードは断念しサブトランクのみ取り付け、不要となった部品は返品することに。代車サイドミラーの修理費用と共に一括清算することで折り合いをつけました。作業時間が大幅に短くなるとのことで代車ドライブに見切りをつけ、サービス工場へ引き返しましたとさ。
費用の内訳は代車修理費込み込みで約¥25000ほど。想定内でほっと一息・・ってか、当初予算の半額です。皮肉にもエアロボード断念に助けられますた(^^;;
困難の末ビュン!が手に入れたサブトランクです。重量は増えますが最大限の効果を発揮します。
純正パーツといえども互換性は完全ではない、今回得た教訓です。そのグレードにあった装備にはそれなりの理由があり、見極める力が不可欠ってことですね。洗車してもらった事だし、明日は気を取り直してコーティングの補修に励んでビュン!のご機嫌取りでもしようっとww
Posted at 2017/01/21 22:21:08 | |
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