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2015年12月02日 イイね!

ローターの熱処理について

まぁ私も熱処理の詳しいところまでは知りませんが、軽く基本的な知識を。
違ってたら教えて下さい。あと長文です。


ブレーキローターは主に鋳物(FC200だったと思いますが)で出来ています。
稀にアルミとかセラミックとか聞きますが・・・。

鋳物ってのは溶けた鉄を型に流し込んで冷えて固まった物です。
溶けた鉄が冷えて固まるというのがポイント。

この地球上における物質のほとんどが、溶けたものが固まるときに縮もうとします。
地球上の物質を全て知っているわけではないのですがw
この固まるときに早いところと遅いところが出てきます。
表面は早く固まり、体積の大きいところは熱く固まりにくいです。
この後から固まる部分が縮もうとしてすでに固まっている部分を引っ張ろうとします。
これが残留応力と言われるもので、常に引っ張った状態で固まってしまいます。
この状態のブレーキローターに急激に熱を加えて軟化させると当然引っ張られて
クラックが入ったり歪んだりします。

それを防ぐために熱処理を行います。

熱処理と聞くと硬くして摩耗を防ぐようなイメージがあるかと思います。
そういう熱処理を「焼入れ」といいます。
熱を加えて急激に冷やすことで材料を硬くします。

ローターに行っている熱処理は「焼きなまし」という処理です。
焼きなましは別名「焼鈍」ともいい、鋳物屋さんで親しまれ(?)ています。
一度固まった物質に徐々に熱を加えて溶けるちょっと手前まで加熱します。
ゆっくり軟化させて少しずつ残留応力を取り除き、またゆっくりと冷やしていきます。
こうすることで急激に熱が入っても割れにくく歪みにくいローターになるわけです。


じゃぁ熱処理してないプレーンローターはサーキットで使えないの!?
と、思われるかも知れませんがそんなことはないです。
しばらく街乗りで使っていれば普段のブレーキ熱で徐々に応力が抜けていきます。
もちろん熱処理に比べて時間もかかりますし、100%ではないです。
熱処理が100%除去できるのかも解りませんがw
何キロぐらい走ったら大丈夫なの?と言われるとスイマセンちょっと解りません・・・。

あと、風雨に晒されるとこれまた徐々に応力が抜けていきます。
錆がいいとかなんとか・・・(理論はよくわかりません
これを通称「枯らし処理」と言うそうです。
まだ使えるうちに新品ローターを買って1年ぐらいベランダに置いておいたら応力が抜けてるかも!?(自己責任でお願いしますwwww)


たまに新品ローターでサーキットを数週走ったらジャダーが出てまともに走れなくなったとかそういう話を聞きます。
サーキット走るからブレーキは新品にしたぜ!って意気込むと逆に使い物にならなくなる場合があるのでご注意下さい。

あと、ブレーキを冷やそうとして水かけるのは厳禁ですw(←実際見たことありますw

Posted at 2015/12/02 23:32:13 | コメント(4) | トラックバック(1) | やれやれ(ノ∀`) | 日記

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