さいたまでバッハ

昨日はピアノリサイタルを聴きにさいたま市にあるホールへ。

奏者は初めて聴く割合よく知られた女性ピアニスト。
演目はバッハの平均律第2巻No.15 BWV884と、カプリッチョ BWV992、そしてゴルトベルク変奏曲 BWV988。

最初の平均律からかなり速いテンポで、「おやっ？」と思う。
次のカプリッチョもところどころ知らない曲に聞こえるんですが…。
そしてゴルトベルグはミスタッチが多すぎ、テンポもフラフラ。
意欲的というのか独創的というのか…でもこういう演奏を求める聴衆は少ないんじゃないの？
それに、ペダルを使いすぎて完全に音がつぶれてしまった甚だ残念な、雑な演奏だった。

聴く前は嫁と「心地よく眠っていつの間にか演奏が終わってしまうのと、心地よくなくてドキドキするの、どっちがよい？」なんて冗談を言い合っていたのだけど、まさか後者が現実になるとは。

何だか、ちょっと上手い子どもが難しい曲を一生懸命弾いているような演奏だったな…。
演奏終了後に「ブラボー！」と言っていたのはどこの誰だ。

演奏会後、嫁と「ありゃーないよなー」と愚痴を言い合いながら、流山のクワトロ・スタジオーネへ。
最近気に入りのイタリア料理店。

演奏はまずかったけれど、料理は美味しかった。
終わりよければ全てよし。