こんばんは!
今回は試乗記です!
事前に注意しときますが、
長いです!ご了承ください。
セレナに続く日産の主力、ノートのマイナーチェンジですね
一番の注目はやっぱりe-powerでしょう。
エンジンで発電し、モーターで駆動する。
エンジンは完全に駆動系から切り離されており、一定回転で回る。
自分でも想像がつかなくて、これは乗るしか無ぇ、と。
かんたんにこのクルマの話。
先に書いたように、エンジンは発電のみ。駆動はモーターです。
モーターはリーフと同じもの。エンジンも従来ノートと同じもの。
FEBやらAVMやらLDWやら、安全装備はたくさんつきましたが
ワンペダルで操作できる“Sモード”も目に新しい機能です。
内装は特に変わっていません。外装は、ドアハンドルが標準でメッキになったそうです。
これからは、実車を見ての話。
まずエンジンルームを見せてもらいました。
詰まってますねぇ。。。てかよく載せましたね。
なんせ100馬力クラスの動力ふたつ、ですからね。ツインエンジンですよ。
それもコンパクトカーに。ひとつのエンジンルームに。
さて、これを見て違和感を覚えた方、いますでしょうか。
何かがありません。クルマには欠かせないものが。
詰まり具合に目を奪われていると、気付けないかもしれません。
むしろ気づくのは日常的にクルマを触っている人間くらいでしょうか。
もしかしたら真っ先に思う人もいらっしゃるかもしれません。
もう一度見てください。ふと思いませんか?
『鉛バッテリーはどこ??』と。
「電気自動車やから要らんのちゃう?」 なーんて思った関西弁のあなた、間違いです。
リーフにも載ってるものがノートで無くなるわけないでしょう。
さてここで!!!突然ですが!!!
NA、NBロードスター、そしてR33にお乗りの方に朗報です!!!
仲間が増えました!!!
はい。鉛バッテリーはトランクの下に居ます。(写真撮り忘れた
スポーツカーみたい!!!
これによって前後重量配分が改善さr(ry
場所が無いからです。
そして、リアに積むと宿命ですね、気密バッテリー指定です。
うわぁめんどくせぇ
なので、上記の車種にお乗りの方は日産純正の高品質な気密バッテリーが新品で買えます。大きさ違うけど。
そして場所が場所だけに、e-powerにはスペアタイヤが積めません。
オプションにもありません。全車パンク修理キットです。
ちなみに、パンタジャッキだけはオプションで付けられます。タイヤは付かないのに(謎
そんな弱点も持ったeノートですが、乗ってしまえば文句ありません。
座った感じは普通のノートです。
あまりにも普通のノートなので、何も音がしないことに異質さを感じます。
リーフは、EVを売り出すためにボディは特徴的だし、メーターも特殊です。
電源入れたときの起動音なんかもそうですね。そういう風に演出されています。
でもこのクルマは違う。革新的なクルマのくせに、何食わぬ顔でそこに居ます
走りは、電気自動車そのまんま。
たまにエンジンが発電しますが、意識しないと気づかないほどに静かです。
足回りはMC前よりしっかりしてる印象があります。硬めで良かったです。
ただパワステは軽すぎますね。。。セレナもそうですけど。インフォメーション少なすぎます。
全開にすると、あっという間に80 km/hまで加速してしまう恐ろしい子。
スピードメーターの動きがおかしいです。そして音がしないから何km/h出てるかわからない。恐ろしい。
ただし、リーフのようにガタッと音がするほどに鋭利な加速Gではないです。
ふんわり立ち上がるようにチューニングされているか、リーフがそういう演出なのか。
そして全開のときにはエンジンがかなり主張してきます。
eノートのバッテリーは助手席の下に収まる程度なので、発電していかないと間に合わないんですね。
そして、この加速感も譲れなかったのでしょう。
誰しもが思うはずです。
「発電用にしてはエンジンが大き過ぎない?」
そんなことはメーカーも考えてるに決まってるんです。
リーフのモーターを全開にしても発電が間に合うエンジンが必要だったんです。
この加速を味わって、謎がひとつ解けたような気がしました。
ということで性能は申し分なし。てか現代の5ナンバー最速じゃね?
続いてSモードの話。
ワンペダル操作はこのモードでしか働きません。(除:モードプレミア)
「アクセルを離すだけで回生ブレーキが働き、街中での煩わしい踏み変え操作が少なくなります。」
という宣伝文句。
ここでもクルマ好きは思うわけです。
「どうせMT車とかO/Dモードのエンジンブレーキ程度だろ?」 と。
間違いです。
アクセルを離すと、ブレーキランプが点くほどの減速をします。
感覚的には、2速エンブレ。
そして、完全停止まで行います。停止するんですよ。
しかも0 km/hまで回生。鉄道好きだと反応しそうな言葉。
さて、ここで不安要素が生まれます。
「オフにした瞬間にそんなに減速されたら、オンとオフの差が激し過ぎて扱いにくいんじゃないか?」
ご安心ください。
感覚での話ですが、0点がズレます(理系向け
アクセルを少し踏んだ所が0となり、それより踏めば加速、戻せば減速です。
つまり、
少しだけアクセルを踏んでいても減速します。
先程、『ブレーキランプが点くほど減速します』と申し上げました。
ここでまた不安要素が生まれます。
「アクセル踏んでるのにブレーキランプが点くの?」
ご安心ください。
法規では、1.3 m/s^2 以上の減速度を発生させるとき、ブレーキランプの点灯義務があります。
乗りながら確認しましたが、アクセルをほんのちょっとでも踏んでいれば、減速はしますがランプは点きません。
完全に離すと更に減速度が増し、ランプが点灯します。
法規ギリギリのところなんでしょうね。よく考えられています。
走行モードにはもうひとつECOモードもありましたが無視しました。あしからず。
車内騒音は電気自動車らしく抑えられていました。リーフよりは音がしますけどね。
そういえば、リーフではサイドミラーへの風当たりで発生する騒音を減らすためにヘッドライトを工夫してましたが、
eノートは工夫しなくてよかったんでしょうか?特に変わってないみたいですが。
誰か聞いてみてください。
以上、長い長い文章で非常に申し訳ありませんでしたが、思ったことを全部書いてみました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
大体の人が疑問に思うことは、解けているのではないかと思います。
もっと知りたければ乗るしかありません!
スタンダードが変わるかもしれない革新的なクルマです。損はありません。
ぜひぜひ、乗ってみてください。
あと、はみ出しコラム的な話。
新型セレナから日産車に採用されている、D型ステアリングホイール。
僕らからすれば、1回転するステアリングにこれはやめて欲しいものです。
レーシングカーみたいに半回転ちょいで済むなら話は別ですが。
なぜこんな形にしてるかというと、要するに“女性目線”なんだそうです。
背の低いお方は、シートハイトアジャスター最高位置、シートレール最前位置で運転されることも多いのだとか。
そうなると、丸型ステアリングではヒザ、太ももがステアリングに当たって運転しにくい、と。
それの対策なんだそうです。なので、女性には人気らしいですよ。
パワステが妙に軽くてヌルヌル動くのもそう。すべて女性目線。
男性からは評判はあまり良くないみたいですが、想定内のこととして処理されます。
セレナにあれだけの上っ面機能を付けたのも、女性を捉えるためでしょうね。
日産はこれからもそういうクルマづくりをしていくものと思われます。
まぁ対極のスポーティ路線もちゃんと用意されてるので、直せとか文句を言うのはちょっと違うかと思います。
そんなことも言いながら、月曜からの仕事に備えて、休日は英気を養うのです。。。
ではでは!
2016.11.06追記
僕の感想としては、「予想以上に良い」です。
Sモードに入れなければ、普通の車として使えます。
値段も驚くほどのものではなく、充電の煩わしさもなく、燃費も良い。
何一つ文句はないですね。
そしてSモードは、確かに慣れるまでは使いこなすのに苦労しますが、慣れです。
楽かと言われると、うーん。という感じ。
足を乗せ換えなくて済むのは良いんですが、今度は絶妙なペダルワークが求められます。
ただ最高の燃費を出すには、この機能を使いこなす必要があるでしょう。
回生停止時にはクリープがなくなりますが、一度ブレーキを踏んで離すとクリープで進むことができます。
なので渋滞時でも問題なし。
Xの素車にプラスチックバイザーとフロアカーペットだけ付けて通勤車に欲しいですね。
あとは、メンテナンス代とか耐久性がどの程度のものか。これはしばらくしないとわかりません。
中古車が出回るようになってからが買い時?ですかね(笑)