三菱自の「燃費不正」で問題視されているJC08カタログ燃費はどう決めている? (1/2)
→http://autoc-one.jp/mitsubishi/special-2674928/
私の「くだらない」という怒りの源泉は、前2回のとおり
実燃費とものすごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーくかい離した日本「JC08モード燃費基準(テストの仕方)」にあります。
自動車評論家、国沢光宏さんの上記記事によると、JC08カタログ燃費を計測する際
①シャシダイナモメータと呼ばれる、屋内の固定式装置を使う。車体を大きな回転ドラムの上に固定し、ドライバーが画面に表示される指定速度を追いかけていく
②JC08テストドライバーは超腕利き。F1ドライバーに匹敵するくらいの技量を要求される
とのこと。
実燃費との「差」が出る原因が、まんまこの計測法にあるのは明らかでしょう。つまり
①←クルマは当然屋外を走り、急な登坂もあればS字カーブ、下り、いろいろある。それを「回転ドラム」上を走らせてそのデータを取ってる時点で、現実との「差」が出るのは当然
②←クルマを運転するのは、女性、男性、10代から90代まで、さまざまな性別、能力の人。同じ人でも、気分によって「今日は加速したい!」と踏むときもあれば「今日は燃費走行しよう」と大人しくすることもある。それを「F1ドライバー並みの燃費専門ドライバー」が運転し、それを計測してる時点で現実との「差」が出るのは当然
で、これらの差を正面から放置してきた結果
「カタログ燃費は30です!→実燃費18」とかいう異常な状況になってしまうんです。
だから、カタログ燃費達成率「60%」って、全然「ウソ燃費」ですよね??全く誇れないってこと、気づいてますよね??各メーカーさん(どことは言いませんが)。
一番の問題は、
この「ファンタジー燃費」を「エコカー減税」という税金徴収方法と連動させてしまっているところ。こんなファンタジーを根拠に課税して、ほんとにいいんですか?
二番目の問題は>、「クルマ興味ない層」が、「ファンタジー燃費」を「本当の燃費」だと思い込んでいるところ。日本を代表する「エコカー」たちが、いかに「ファンタジー」なカタログ燃費を表示しているか(ハイブリッド車がほとんど達成率6割代とか)、ほんとにクルマに無頓着な大多数の人が意識しているとは思えません。
で、このくだらない「(ファンタジー)カタログ燃費と実燃費のかい離」を修正するためには、カタログ燃費の測定法を変えるしかないでしょう。
私の提案は「TVの視聴率測定と同様の方式(秘密バージョン)」。
発売する新車の中にランダムに「燃費測定器」がついており、販売から一定期間たったのち、一斉に回収してそれを積算して数値を出す、というもの。
いろいろ方法はあると思うけど、これをベースに現実的な方法に修正していけば、「(ファンタジー)カタログ燃費」は、撃滅できるのではないだろうか、とか思ったりします。
表面だけ取り繕っても、みにくいアヒルの子
次回へ続く
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Posted at
2016/04/25 19:16:14