
先日のレースリポートです。(長文につき注意!)
開幕戦から2ヶ月。
出来る限り練習に行きました。
土日が必ずしも休みではない我が家、
お金はあっても(無いけど)練習に行けません。
でも、前回のタナボタ2位で、好調なシーズンインで、
親子揃ってやる気は満々でした。
去年のシーズンが終わった辺りから練習方法を変え、
色んな事を試しながら、坊っちゃんのスキルアップに取り組みました。
なかなか成果は見えなかったのですが、
着実に安定感は増し、見えなかった物が見えるようになってきました。
開幕戦でのウィナーは今回不参戦。
去年のシリーズチャンプも、鈴鹿戦とかぶって不参戦。
前回、本来2位だった選手も、おそらく来ないはずだったので、
これは、ひょっとしたら、、、イケル???
などと、甘い勘和えをしていたら、
本来2位の選手がエントリーしてるではないか、、、(涙)
坊っちゃんに、
その選手がいるから1位は無理かもね?
でも、今回は実力でやっつけようぜ!!
と、目標を高くもって、前日練習に入りました。
今年は、レース用に新しいエンジンを購入し、
開幕戦には、初期オーバーホールも、そのナラシも終えた、
万全の体制で臨んだのですが、古い練習用エンジンとトントンのタイム。
ギヤ比を高速向きにしたので、一概には言えないのですが、
ちょっと微妙な雰囲気を醸し出しておりました(笑)
なので、思い切って、キャブを変えてみようって事で、
ワタクシの20年以上前のカートのキャブを着けることに。
なんと言うことでしょう!
えげつないくらい、トップエンドの回転数が伸びました(笑)
もっと早く試せばよかった、、、。
それならばと、エキゾーストのジョイントも長めに変更し、
立ち上がりのトルクを太らせるセットに変更。
いやいや、自己ベストの連発(笑)
後は、翌日も同じ様な天候になりそうだったので、
タイヤのエア圧を0.2kg刻みで変更し、坊っちゃんの乗りやすい数値を探ります。
結果、レース後200ラップほどしたボロタイヤで、
開幕戦のベストタイムを0.5秒程縮めることに成功。
これで新品タイヤにしたら、、、
希望があふれ出て止まりません(笑)
明けてレース当日。
天気も良く、前日練習を気温もほぼ同じで、作戦通りです。
今年から、公式練習とタイトラが一緒に行われるので、
練習で様子を見て、セットを決めてタイトラに挑む、、、
って事が出来ませんので、出たとこ勝負しかできません。
ただ、公式練習の時間内ならピットインが許されているので、
キャブとタイヤのエア圧くらいなら変更できるので、
キャブの様子を見る事、タイヤをしっかり温める事を指示し、
頃合いを見て呼ぶから入って来い、、、と送り出します。
5周ほどした所で前に詰まりそうだったので、
ロスするのはゴメンと、そこでピットインを指示。
キャブもエア圧も問題無いようだったので、
クリアラップを狙えるタイミングを計ってピットアウトさせました。
タイミング良く、1周目からタイトラ計測開始。
いきなり前日の自己ベストを0.3秒上回るタイムをマーク。
そして、それはタイムボードの1番上から移動することなくタイトラ終了。
初予選ポールを獲得!(驚)
さあ大変!(笑)
そうなりたいと思ってはいたものの、
なった後の事は、何も考えていませんでしたから、、、。
2位との差は0.2秒。
5位までの差は0.5秒。
かなりの僅差なので、どうなるか解りません。
ただ、2位の選手が、今年からカデットに上がったばかりで、
しかも、カデットでの琵琶湖は初レースだったので、
コースの習熟度はこちらの方が上、
3位以下は、殆どが琵琶湖をホームコースにしている選手だったので、
とりあえずスタートで一番前に出て、あとは後ろでバトルが起きるだろうから、
その間に逃げ切る作戦にしました。
予選。
初のポールスタートでしたが、
そこそこの駆け引きを入れながら、カブらずスタートをし、
無事ホールショットも決めて、オープニングラップはトップでご帰還。
中盤に若干ペースが落ちるも、最後は少し引き離して無事チェッカー!
夢にまで見た、ポールポジションをゲットしました。
2位の選手は、慣れていないであろう琵琶湖なのに、しっかり2位キープ。
そして、3位には、6位からジャンプアップしてきた、前回の本来2位だった選手。
実は、3位の位置って、一番トップを狙いやすい位置なんですよね、これが。
一番嫌な所に、一番来てほしくないヤツが、、、(笑)
決勝でも、作戦は同じです。前に出て逃げるしかありません。
もし、誰かに前に出られたら、何とかして抜いて帰って来てと、送り出します(笑)
決勝スタート。
微妙な掛け引きをしかけた坊っちゃんですが、
微妙に失敗し(笑)スタートラインでどんぴしゃに並ばれてしまいます。
こういう場合、スタートやり直しになるのですが、何故かそのままスタート成立(涙)
若干、出遅れ気味になった坊っちゃんでしたが、イン側の有利性と、
並ばれた2位の選手をちょっとづつアウトにおいやっていくというズルを敢行し(笑)
何とかホールショットを決めました。
坊っちゃんの後ろでは、イマイチ伸びの悪かった坊っちゃんのせいで、
4台が横一列に並んでイン取り合戦をするハメになっていました。
そのせいで、少し3位以下が離れてくれたので、2位は着いて来たものの、
オープニングラップは1位で戻って来ました。
すこしづつ2位を離し、2位の選手は3位の選手にバトルを仕掛けられ、
楽な展開になるかと思いましたが、中盤から坊っちゃんのペースが少し落ち、
見る見る迫られてきてしまいます。
2位の選手は3位の選手を振り切り、ペースを上げてきます。
残り2周でこのままでは追いつかれる、、、
との心配をよそに、坊っちゃんここにきてペースアップ(笑)
ファイナルラップでベストラップを出し、遂に1位でゴール!!!
カートを始めてちょうど丸4年。
初めての1位です。
得意のタナボタではなく、正真正銘の優勝です。
ちょっと泣けました、、、(笑)
ピットに戻り、いつもグータッチでその日のレースを締めくくるのですが、
今回もそのつもりで右腕を差し出したら、
その腕をかいくぐり、抱きついてきて、
「やっと勝てた~!」
と胸に顔をうずめて大泣きを始めました(笑)
こっちまで泣きそうになったので(笑)
両手で背中をバンバンしばきながら、よ~やったと言うのが精一杯でした。
鬼のいぬ間の洗濯と言いましょうか、
優勝できたものの、ちょっと納得いかない部分もあるのですが、
キッズの時には叶わなかったものが手に入れられたのは、素直に嬉しいです。
ましてや、強敵揃いのカデットクラスでは、叶わないものだと思ってましたから、感動もひとしお。
一度勝ってしまうと、追われる立場になるんだな、、、
でも、それを踏まえて、坊っちゃんには強いドライバーになってもらいたいです、、、。