![New Golf 試乗記 あの時君は黒かった New Golf 試乗記 あの時君は黒かった](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/030/630/454/30630454/p1m.jpg?ct=ea8f2be7cdde)
先日、私が利用しているVWシーポート横須賀で定期点検を行った。
正直定期的な点検に何の意味も見いだせないと思っている私だが、補償のためにメンテナンスは受けている。
自動車部の設備があればだいたいの整備はできるものの、今回はエンジンルーム内部から発生する甲高いキーーーーーーーーンという音の解明のために横横をクルージングした。
朝9時半、店に到着。さっそくクロスポロをドッグに預けた。
しばらくすると営業担当がこちらへ挨拶にきた。
整備に時間がかかるというので、新型Golf 7を試乗してみてくれとのことだった。
新型ゴルフといえば、押しも押されぬ自動車評論の世界で太鼓判を押された一台だ。どの評論家もみな一様に「すばらしい」「完璧」と、口を揃えて賛美する一台である。清水草一だけが「つまらん」というレビューを書いているくらいで、みなベタ褒めの嵐である。
さて、私も颯爽と春風のごとくGolfに乗り込んだ。以前6型のゴルフに乗った時を思い出す。あれは2年ほど前のことだった。 ディーラーに勤める友人をからかいに行ったのが始まりだった。その時友人は休日で、とりあえず言い訳のためにゴルフを試乗したのだが、これが素晴らしい一台だった。
旧ゴルフはTSIエンジン 1.4リッターのシングルターボであり、DSGを装着しているため、日本車では味わえない鋭いシフトアップを繰り出すとんでもない一台だった。トランスミッションの出来不出来がここまで車の味付けを左右するとは知らなかった。まさに未知との遭遇である。
今回の新型では、前作にて評論家たちにボロクソに叩かれたポイントを見事に克服していた。それは「発進時のギクシャク感の低減」である。基本的にDSGはマニュアル機構のため、勝手に変速するMTというシステム上半クラッチの状態が存在する。 これのせいで、AT感覚で操作すると違和感を感じる。私も乗りなれるまで違和感を感じた。簡単にいうと、普通のATと違い、クリープが始まるまで2秒くらいロスがある。なれの問題だが、試乗するとそれは非常に異質なものである。
これはトランスミッションの保護の目的もあり、発進まで眺めの虚空時間があったのだが、前作のミッションの耐久性を見て、もっとこの時間をカットしてもミッションに負担がかからないことが判明したらしい。今作は非常にスムーズである。
今回試乗したDCC(自動で減衰量を調整する装置)装着モデルは、コンフォート スポーツ エコなどのモードが選ぶことができた。 正直それほどゴツゴツ感は変わらないものの、ミッション等のシフトポイントが露骨に変わるため、体感ではスピーディに感じるといった模様。
トータルの評価では、内装にぐっと力が加わっており、前作よりもラグジュアリー仕様になったことで、なお一層オヤジハッチバックの路線になったと言える。まさに課長クラスの中間管理職に欠かせないツールと言えるであろう。 いい車に乗りたい でもみんなと同じマークXやプリウスは嫌だという人にはおすすめである。
ただ、新鮮味は薄いモデルとも言える。数年前のダウンサイジングターボの発展からすると、技術に目新しさが感じられない。エンジンもこのモデル用に変化したらしいが、乗ったのが随分前だったので乗り味の違いはよく覚えていない。また、サイドブレーキがボタン式になり、車好きからは不評を買うこと間違いないであろう。
結論からすると、車がそこそこ好きな年収700万円のお父さん向きな車 と言える。
決して中堅社員手前の私がのる車ではない。これはドイツのカローラなのである。
カローラは昔世界一売れた車だった。なぜならばカローラには未来があった。いつだってカローラは時代の先端を行くモデルだった。だけど今のカローラはどうだ。あれは介護車だろう。少なくとも私は法事でレンタカーで借りるくらいしか乗る必要はないと思う。
ゴルフは堅実だが革新的な面がある。VWの技術力とパフォーマンスをもってして、Golfがカローラにならないことを祈る次第である。
完璧を感じたとき それはスタートラインにたったに過ぎない。 by トンファー太郎
私の年収が700万になった時も、刺激的な存在でいてほしい。そうGolfに願うばかりである。
ちなみにポロのキーンという音は、ウォーターポンプの故障だそうです。早急にやらなくてもいいけど、近いうちに交換します。
Posted at 2013/07/18 23:47:52 | |
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