
このペースでやっているとあと数回で紹介するものがなくなってしまいそうな(汗)・・・
先日のブログでSOLOについてちょっと書いてしまったので、つい思い出してしまいました。
マッキンゼーといえば大前研一塾長が以前勤めていらっしゃった世界的に有名なアメリカのコンサル会社であります。
この本はプレゼンテーションに用いるチャート(グラフ等)の書き方の基本について述べられた本です。
まず巷で良く見るのが、円グラフ(パイチャート)、棒グラフ(バーチャート、コラムチャート)などに角度をつけて立体的に見せたもの。(エクセル等にもそういう機能がありますが・・・)
これらは一見格好良く見えますが大きな間違いです。
これらのチャートの目的は数値などの大小をはっきりさせるものであって、立体的にすると数値の差がはっきりしなくなります。
そういったチャートをネットに載せたり、プレゼンに堂々と使っている大きな会社もたまに散見されます。
この本は基本的に4つの章で構成されています。
1.チャートを選ぶ
・ステップA
-あなたのメッセージを決める(データからメッセージヘ)
主張しようとするポイントを決め、明確にすること。(何が言いたいのか)
・ステップB
-比較方法を見極める(メッセージから比較方法へ)
どんなメッセージ(要は何なのか)を強調するためにどの比較方法がふさわしいか選択する
コンポーネント比較法、アイテム比較法、時系列比較法、頻度分布比較法、相関比較法など・・・
・ステップC
-チャートフォームを選択する
比較方法にふさわしいチャートフォームを選ぶ
パイチャート(円グラフ):コンポーネント比較方法
バーチャート(横棒) :アイテム比較法(昨日のブログのチャート)
コラムチャート(縦棒)&ラインチャート(折れ線グラフ)
:時系列比較法、頻度分布比較法
ドットチャート(点) :相関比較法 (※バーチャートを用いる場合もある)
演習が4つ、設問が6問あり、これをやってみて回答を見るだけでもある程度使い方が分かってくる筈。
また話が脱線しますが某講座では、チャートを描きながら考え、修正することを勧めています。
場合によっては出てきたチャートからメッセージまで変えることも有り得ることになります。
2.チャートを使う
チャートを描く、使う上でさらに細かい注意点がチャートとともに80例ほど挙げられている。
※ちなみにワタシは某講座の影響で極力パイチャートは使わないようにしている。
3.コンセプトとメタファーを使う
ここではメッセージを伝えるためのコンセプトチャートのイメージについて書かれている。
※コンセプトチャートを駆使してここに書かれていることを全てチャート化(パワーポイントなど)出来るようになれば、たいしたものですが、コンセプトチャートについてはこの本の説明だけではちょっと不十分です。
4.チャートをスクリーンで見せる
プレゼンテーションを行うためにいかに]
"読み易く作るか" "色づけを行うか" "特殊効果を使う"
かが書かれている。
いずれにしてもチャート(グラフ等)をどうやって書いたらいいか基本が分からない方、チャートを作る必要に迫られている方、作っているけどあまり自信のない方、等等にはお勧めです。また自分は出来ていると思っている方でもこの中になるほどと思える点はいくつかあると思います。
ワタシも某講座を受けた後でも、補助文献として「なるほど」と思える内容でした。
また、シリーズ物として「マッキンゼー流プレゼンテーションの技術」という本ではプレゼンテーションを準備段階の聞き手調査から始まって、いかに組み立てていくか書かれている本もあり、こちらもお勧めです。
本屋でワタシは片方を本屋で購入しましたが、なかなか置いてある本屋は少なく、
どちらもアマゾンでタイトル検索すればでてくると思います。
お値段は2200円とちょっと高めですが、この内容を考えれば納得かと・・・
Posted at 2006/05/20 21:51:33 | |
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