住民に判断“丸投げ”　屋内退避、一転自主避難

　「ふるさとを離れられない患者さんがいる以上、私も離れるわけにいかない」。福島第一原発から約二十五キロにある南相馬市の原町中央産婦人科医院。院長の高橋亨平さん（７２）は二十五日も二人の妊娠を確認するなど、高血圧や糖尿病の患者ら五十～六十人の診察を続けた。

　先日ニュースを見ていてこんなシーンがあった。20km圏内の避難地域で自宅に残留している老人夫婦の言葉だ。

　寝たきりの夫を介護する老婦人は「主人は寝たきりだから・・・介護しなくては」と。

　強制避難させ、避難所で亡くなる方が今回どれほど多くの数になったか。ご自宅に居て静かに暮らすのも選択肢の内では無いだろうか。

　癌を患って病床に伏している人に、将来、癌になる確率が高いので避難してくださいと言うのか・・・。