2009年11月01日
1Jミーティングからようやく一週間が経ちました。
本来なら楽しかったとブログを書くつもりでしたが…
ニュースを見てご存知の方もいるかと思いますが、11月1日の富士スピードウェイでの爆発事故は自分達の事です。
ニュースを見て連絡下さった方々、バタバタしており連絡できませんでご心配をお掛けして申し訳ございませんでした。幸いにも自分には怪我もなく体は元気です。。。
今日、貸し切りクラスで参加していたメンバーで、主催であるショップと富士スピードウェイへ謝罪に行ってきました。
両社共の見解は「サーキット内ではBBQを含めた火気の使用を禁止していた訳ではないので、あくまで参加者の不注意による事故」というものでした。また両社共に逆に励ましの言葉まで頂き大変恐縮しています。
現時点でのはっきりした原因は、警察もまだ調査段階ではっきりしていません。
僕個人的には、誰が悪いとか誰のせいだ、とかは無いと思っています。
ただ一つはっきりしている事は、富士スピードウェイや主催であるショップ様や協賛各社を始め、イベントに参加していた方々やギャラリーの方々へ多大なご迷惑をお掛けした事です。
1JZミーティングは1J乗りに取っては年に一回の大きなイベントで、全国各地からの参加者の方々がいます。そんな大きなイベントに水を差してしまった事。。。
そして何より怪我をされた方がいる事。。。
本当に申し訳ありませんでした。この場をお借りして、深くお詫び致します。
こんな一個人のブログからは届かないかもしれませんが。。。
詳しい事は敢えて書きませんが、幸いにも怪我をした方々は命に別状はなく、今はそれぞれが入院・通院で治療を続けています。
一日も早く元気になって、またみんなで会えればと思います。
詳細な事は調査段階なので、自分が見た事実のみを書きます。
別に自分達を擁護する訳ではありません。
ただ、この事を知った方々に同じ事を起こして欲しくない!同じ思いをして欲しくない!と切に願って書きます。
事故は2ヒート目が終了したお昼休みに起きました。
自分達はmixi、みんカラを通じて集まった仲間という事もあり、初対面の方々も多く親睦を深める意味で皆でBBQをやろう、という事になった訳です。
サーキット内でBBQというのも賛否両論あるみたいですが、自分達はたまにやっている事ですし、サーキット側も主催側も禁止している事ではありません。
勿論車から少し離れた場所でテントを張り、ガソリンや引火する物には注意を払っていたつもりです。
結果的に20人以上の参加者になったため、一人が全員分の食材とセットを持って来るのは大変だという事で、それぞれが分担して持ち寄る事になりました。
2ヒート目の走行が終了し、手が空いた人からボチボチと二ヶ所くらいに分かれて何となく始まったBBQ、何処にでもある普通のBBQでした。
女性陣が調理をし男性陣に取り分けてくれて、自己紹介や休憩がてら、近況報告や走りについて、食事をしながらみんなで和気あいあいと車談義に華を咲かせていました。
BBQが始まって2~30分位が経った時でしょうか。。。
自分は座って食事をしていました。
すると・・・
パン!
と短い音がし…
自分の頬を熱風がかすめ、音と熱風に驚いて視線を上げると・・・
もうそこからは泣き叫ぶ声、うずくまる人、野次馬、救急車の音・・・
一瞬にして地獄絵図です。自分は何が起きたか全く理解できないまま怪我人を抱え、救急車に乗り込み富士スピードウェイ内のメディカルセンターでひたすら介抱をし救急隊の到着を待っていました。
ガス爆発という事もあり、熱風やガスを吸っているかもしれず、気道に問題が出てくると生命に関わる可能性がある事、
休日という事もありサーキットの立地条件と周辺に医師のいる病院施設が無いという理由から、ドクターヘリが出動する事になったそうです。
↓はあくまで自分個人の考えで書いてます。
正確な検証に基づいたものではありませんので、誤解のないように。。。
下の写真は事故が起きる直前の画像です。
このアルミの衝立の向こう側のボンベが爆発したと思われます。
<img src='https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/photo/000/001/706/919/1706919/p7.jpg' border='0' alt='' /
問題点①
みんなで材料を持ち寄った事
一人で20人以上分の材料を持ってくるのが大変だという理由で、各自が持って来れる物を持ってきた訳ですが、この為に普段自分が使っていない道具を使って調理しており、コンロを正しく使用できていたかが疑問が残るところ。
実際使用していたコンロは旧タイプの物で、ボンベが入る所が盛り上がっておらず、横から見るとストレートな物であった事。その為ボンベが入っている所にフライパンが掛かっていた事に気が付かなかった。
勿論持ち主の方は今までの使用で何ら問題なく使用できていた訳です。
コンロ自体に問題があった訳ではなく、みんなで色々持ち寄ったために、本来の持ち主の方がいつも使用している状況とは違った、コンロ+フライパンという組み合わせができてしまった事にも原因があるのかな、と思うところです。
一部の報道で『あたかもこんな使用をしていた』とあったようですが、一枚の鉄板を二つのコンロで加熱していた、とか、コンロより明らかに大きなフライパンを使用していた、なんて事はありません。
警察の事情聴取を受けた際に資料を見せて貰ったのですが、コンロとフライパンが同等かフライパンが一回り小さい位の状態でした。なので、結果的に丸いフライパンの端が一部分ボンベの入っている所に掛かる程度だったと思います。もちろんそれも問題があるのかもしれませんが。。。
問題点②
初対面の人達が多かった事
先程書いた通り、今回の貸し切りクラスはmixiやみんカラを通じて集まった方々。
普段からの知り合いではないため、お互いに何処か遠慮があった事。
責任の所在を明らかにし、誰かが責任を持って火の管理をしていれば、今回の様な事故は防げたのかもしれません。
問題点③
先程も書いた通り旧式のコンロだった事
カチンとひねって着火するタイプのコンロではなく、ライター等で着火するタイプのコンロだった事。
通常コンロには異常な熱を持った場合は自動的に消火する安全装置が付いているみたいなのです。が、当日は風が強く屋外という事もあり、そこにいた全員が風のせいで消えたと思い込み、消えてからも強制的にライターで再度着火していた事。
警察の話しでは、恐らく安全装置が働いて消えたのを風で消えたと勘違いし、再度ライターで着火していたのではないか、との事でした。
先にも書きましたが、持ち主の方は正常に使用されていた訳で、これもコンロ自体に問題があった訳ではなく、結果的には使用法に問題があったと思われる、という事を付け加えておきます。
問題点④
フライパンの使用
適切な使用下では問題ないのかもしれませんが、自分が初めて知った事なので付け加えておきます。
勿論アウトドアに精通している方なら常識レベルなのかもしれませんが。。。
自分も今まで10数年間カセットコンロを使用していました。
でも、それは全て『鍋』だったのです。
鍋の場合、中に水が入っているため100℃付近で温度上昇が止まるのですが、フライパンを使用した場合は鉄の溶ける温度まで上昇し続ける訳です。
その熱が反射しボンベを加熱し続けてしまった訳です。
結果的に幾つもの偶然というか不注意が重なって起きた事故だと思います。
結果だけをみてしまえば『自分達にはそんな事起こらないだろう』という油断があったのかもしれません。が、そこにいたメンバー皆がある程度の危険予知はできており、大きな一枚の鉄板を二つのコンロで加熱したり、コンロより大きな鉄板を加熱する事が危険である事は知っていました。
が、結果的に事故は起きてしまった訳です。
そして多くの怪我人を出し、多くの方にご迷惑を掛ける結果になってしまいました。
当然の事かもしれませんが、この貸し切りクラスに参加していたメンバーはこの一週間毎日連絡を取り合って、怪我をした方々や各方面の状況把握に奔走していました。
それぞれが仕事やプライベートの予定があるにも関わらず、皆それぞれがが自分達のした事の重大さを真摯に受け止め、できる限りの事をしていたと思います。
もちろん、自分達がした事を正当化するつもりもありませんし、開き直るつもりもありません。
ただ同じ事が二度と起きて欲しくないし、同じ思いを誰にもして欲しくない。
そして他の誰にいつ起きてもおかしくない事故だと思い、このブログを書かせて頂きました。
最後になりますが、今回ご迷惑をお掛けした皆々様、本当に申し訳ございませんでした。
※勝手ではございますが、個人が特定できる様なコメントは控えて頂く様お願い致します
Posted at 2009/11/09 01:37:40 | |
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ドリフト | 日記