ここのところ少し忙しく、久々のUPです!
先月下旬、タイトな日程でしたが京都で仕事が入りました。
そうなると、Kamomeとしては行かねばならないところが♪
大阪にあった交通科学博物館と梅小路蒸気機関車館が統合するかたちで、4月29日グランドオープンした京都鉄道博物館です (^_^)v
梅小路蒸気機関車館は、高校時代にさんざん通った馴染みの場所。
SLファンの聖地ですよ~ (^○^)
展示車両も増えたということで、オープンを心待ちにしていたんです♪
今回は、そんな常連だったKamomeが皆さんに鉄博の見所や魅力を分かりやすくご紹介し、ご家族でお出かけになられた際などにお役立ていただく・・・という内容には全くなっておりません (^_-)
ニッチでフェチでマニアックな話題と写真満載でお届けしますので、花の写真をご覧になりたかった方やお時間に余裕のない方は、遠慮なくスルーして下さいね (^_^;)
ま、写真だけでも見ていただければ嬉しいのですが。。。
京都駅から市バスの急行便で約10分。バスを降り、通いなれた山陰本線高架下をエントランスへ向かって歩いて行くと、先ずは公園の木陰に京都市電を発見!
私は市電全廃に際し京都駅前で最終列車を見送っており、この車両も現役時代に撮影しているんです。
懐かしいなぁ~ O(≧∇≦)O
さあ! いよいよ新設されたエントランスです。
GWも終わった平日にもかかわらず、ひっきりなしに来場者がやって来る盛況ぶり。
プロムナードでは、栄光の特急牽引機C62、湘南電車の元祖80系、初代新幹線0系がお出迎え。
エントランス入場直後にC62の展示があるのは、名古屋のリニア・鉄道館と同じですね。
ここでシロクニことC62について、少しだけ?語らせて下さい m(__)m
C62は、終戦後の1948年に誕生した国鉄最大・最速・最強の旅客用蒸気機関車です。東海道・山陽本線をはじめとする幹線で特急や急行を牽引したスター機関車で、国鉄黄金時代に君臨した鉄路の王者と言っても過言ではありません。
SLの代名詞ともなっているD51が1,115両も生産され全国に180両近く保存されたのに対し、C62の生産台数は49両に過ぎず保存車は僅かに5両のみ。
そんな貴重なC62が、ココにはなんと3両もあるんですよ!
では、順番にご紹介しましょう♪
プロムナードに展示されているのは、交通科学博物館からのコンバート組の26号機。
綺麗に塗装されていますが、後で紹介する1号機・2号機に比べると、よそ行きの表情ですね。
私は、26号機はJR東日本へ譲渡されるのではないかと予想していました。
現存5両の保存機のうち、なんと!26号機・1号機・2号機がJR西日本管轄のここ京都鉄道博物館に収蔵されています。
あとは、函館本線で活躍した3号機がJR北海道苗穂工場に保管、129kmの狭軌鉄道における蒸気機関車世界速度記録ホルダーの17号機がJR東海のリニア・鉄道館で展示されています。
超大型のC62は四国と九州では運用がなく、東北・常磐本線の特急はつかり・ゆうづる等で活躍したJR東日本管内には保存機がありません。
数年前、JR西日本は研修センターで保存していた0系新幹線を大宮の鉄道博物館へ譲渡した実績もあるので、今回も1両譲るのでは?と思っていたのですが。
そうなれば、動態復元に熱心なJR東日本だけに、現役復帰も期待していたんですけどねぇ (^_^;)
続いては、1号機です。
26号機より塗装は傷んでいますが、むしろ現役機の雰囲気があります。
もともと梅小路蒸気機関車館の保存機選定においては、若番を優先としていたそうで、C55、C57、C58、D51は1号機が保存されています。
本機は比較的廃車が早かったのですが、栄えあるC62の1号機として保存を前提に保管されていましたが、最終的に2号機が選ばれました。
当時現役の2号機がSL界のスーパースターだったからとか、1号機の状態が悪かったからとか、諸説あります。
その後、1号機は広島鉄道学園で保存展示されましたが、同園の閉鎖に伴い1994年に梅小路入りしました。
最後にご紹介するのが、今も蒸気機関車の千両役者として人気の2号機です。
1号機よりも更に生々しい臨場感に溢れているのも当然で、この日は火を落としていましたが動態保存機、つまり生きている機関車ですから。
2号機を大スターに押し上げたのが、このデフ(除煙板)に燦然と輝く特急つばめ牽引機の証であるスワローエンジェルでした。
今年3月には北海道新幹線の開業で、ついにJRから定期急行列車が消滅し、特急なんて今では掃いて捨てるほどの珍しくもない存在に過ぎません。
しかし、戦後C62が誕生した当初、国鉄に何本特急があったかご存知でしょうか?
東海道本線東京~大阪間を結ぶ「つばめ」と「はと」以上。
断っておきますが、つばめ2号とか3号とかはなく、上りと下りの1往復のみで、まさに文字通りの「特別な急行」だったんですね。
かつてのプロ野球球団名「国鉄スワローズ」が象徴するように「つばめ」は、戦前から使われた伝統ある特急名で、歌舞伎の市川団十郎みたいな大名跡です。
現在は、鹿児島本線の特急を経て九州内を走る新幹線名となっていますが、使用するにあたりJR九州はJR各社に承認を打診したとか。
そんな栄光の歴史を背負う2号機は、東海道本線全線電化後に3号機他の僚機とともに北海道へ渡ります。
函館本線「小樽~長万部」間の連続勾配が続く過酷な山線区間を、超大型機C62が重連で全力力行する急行ニセコは伝説と化し、ゴールデンコンビと呼ばれた2号機と3号機は、今もレールファンにとって憧れのスーパースターであり続けています。
はぁ~どこが「少しだけ」やねん (ー_ー)!!
申し訳ございません m(__)m
あまりにC62が好き過ぎて、饒舌になってしまいました (^_^;)
さて、ホームを模した長~いプロムナードには、たくさんの貴重な車両が展示されています。
ヨーロッパ調のスタイルが魅力のDD54は唯一の保存車で、Kamome好み。
えっ? この写真ではどんなスタイルか分からない? ごもっとも・・・。
好みと言えば、こんな旧型客車のディティールに萌え萌え (^_-)
リベットがたまりませんわ~♪
新設された本館1階に展示された500系新幹線。
もうコレが博物館入りするとは、時の流れの速さに驚くばかりです。
かつての国鉄特急車両も揃っています。
230形233号機は、現存する最古の国産量産型蒸気機関車で、本年、国の重要文化財に指定されました。
大宮の鉄道博物館の1号機関車と並ぶ貴重な車両です。
ライトアップされた足回りが素敵♪
磨き上げられた精緻な鉄の部品の輝きが、蒸気機関車の魅力です。
栄光の特急ヘッドマーク群。もちろん「かもめ」もありますよん♪
ディーゼル機関車DD51
こんな角度から撮れるのも博物館ならではですね。
国鉄の高速貨物列車専用の電気機関車EF66
JR移行後は、ブルートレイン牽引でも活躍しました。
下回りを見学できるピットがあります。
吹き抜けの本館2階。正面の行列はジオラマ運転入場待ちですが、長い (^_^;)
ファン垂涎のナンバープレート。
因みに中央最下段にある赤いC63 1ですが、設計図のみで終わった幻の形式です。
こちらは本館に隣接するトワイライトプラザ。
その名のとおり、昨年運行を終えた寝台特急トワイライトエクスプレスの機関車と客車も展示されています。
流麗なボディで鉄道ファンに人気が高いEF58
私も大好きなんですよん♪
電気機関車のエアフィターも萌えパーツなんですよねぇ・・・独り言です。
こちらはEF81
もう、ほっといて下さいね (^_^;)
博物館の引き込み線は営業線と繋がっていて、現役車両の展示も可能となっています。
正面左の大きな建物は、新設のSL第2検修庫です。
ランチは本館2Fのレストランで。
オーダーしたのは、「梅小路扇形車庫カレー」
もちろんラウンドハウス(扇形車庫)とターンテーブル(転車台)前に集う機関車がモチーフですね。
さて、お腹も落ち着いたので本館3Fの屋外展望デッキ「スカイテラス」へ行ってみると、何やらカメラを手にした大勢の人だかりが。。。
人波の後ろから遥か前方を見てみると、うわぁぁぁぁぁぁ!
アレがやって来たのに、超広角ズームだし、もう望遠に付け替えてる時間がない (>_<)
ドクターイエロー 見た人に幸せを呼ぶという黄色い新幹線。
なんとか1枚、Getです (^_-)
改めて周囲を見渡してみると、右手に東寺の五重塔・左手に京都タワーを配し、東海道新幹線、東海道本線、山陰本線が一望できます。
望遠ズームに2×テレコンかまして、撮り鉄してみました。
鉄道写真の定番 流し撮りですよ~ (^^♪
さあ、本館2階の連絡デッキからSL第2検修庫を通って、私にとっての本丸である扇形車庫へ向かいます。
現在、第2検修庫内ではD51 200号機が来年度の本線復帰のため、解体整備中でした。SLやまぐち号やSL北びわこ号を牽引するそうで、楽しみです♪
SLスチーム号は動態保存機が交代で約1kmの構内運転をしていますが、本日の担当は大正3年生まれの8620型8630号機でした。
躍動する大動輪。よくみると水滴がほとばしっているのがわかりますか?
帰還後は、炭水車上で石炭の掻き寄せ作業があります。
漏れ出る蒸気が生きている機関車の証です。
油にまみれたロッドにも命の温もりを感じます。
最終のスチーム号運行後は、転車台でお披露目。
機関車の息遣いが、聞こえてきませんか?
最後に車庫に入ると、休息の時を迎えます。
〆は、渾身のモノクロワールドをご鑑賞下さいませ。
出来れば大画面でご賞味いただければ、嬉しいです。
レタッチで粒状を加え、ネオパンSSSの増感現像風の絵になりました!
あの頃を思い出す様で、とても気に入ってます♪
美しいスポーク動輪と精緻なロッド。
フィルムの様な質感で、ノスタルジックな仕上がりになりました。
機関車の存在感がモノクロームで浮き上がって来るようです。
リベット好きがバレちゃいましたね。
ほのかに差し込む西日に輝く表情は、まるで傑作と呼ばれる仏像の様に誇りと威厳に満ちていました。まさに聖地のご本尊様です!
今回の長い長~い自己満エントリに最後までお付き合い下さった皆さん、ありがとうございました。
m(__)m
次回はお口直しとして、京都編のオマケ的小品をUP予定ですので、また宜しくお願いしますね!
では、(^o^)丿
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