車先進国、ドイツ。その象徴というべきアウトバーン。今回、ラッキーにもアウトバーン走行を300馬力のGOLF Rという車で体験できました。そこで感じたことをツラツラと。
…と書きなぐる前にGOLF Rは注目度高いようで、僕の自己満足ブログでは珍しくイイね!ついたしコメントもいただきました。そこでわかったのですが、さすがみんからというべきかGOLF Rを購入された方にイイね!をつけていただきました。で、オーナー様に対しての追記ですが、試乗記の最後に記述した「日本で乗る価値を見いだせない」はあくまで僕自身の考えでして、僕の考えとしてはランサーインプも競技用として使わないならば自分で購入することはないです。決してオーナー様の考えを否定するつもりはないということをご理解いただけたら幸いです。
今回はフランクフルト→ケルン→シュツッツガルト→フランクフルトと移動しました。途中、ルート設定間違いで街中をうろちょろしたけど、ほとんどが高速道路走行。
アウトバーンはこんなところだった!
今回うろついたドイツ北西部は、どでかい丘が永遠と続く山岳部がほとんどない土地です。日本でいうなら北海道の丘のスケールを3倍増しした感じ。丘はほぼ畑でところどころ森があったり街があったりします。

写真では判りにくいけど、ドライブ気持ちいい景色。
幹線となる路線は片側3車線で、車線幅はかなりゆったりしています。道は丘に合わせて上下動と緩やかなカーブで構成され、どこまでも続く直線というのはあまりありません。
路面状態は非常にきれい。日本の高速道路みたいにパッチあて補修やらくぼみ放置はほとんどありません。オーバー200km/hではちょっとしたパッチでも危険を感じることが予測されるので、路面状態をきれいに保つのは必須と考えられているんでしょう。
そのため工事箇所が多く、100km走ったら最低1回は工事個所に遭遇するような感覚でした。いいね!と思ったのが、日本みたいに1車線閉鎖して工事するのではなく、道路脇の空きスペースや反対車線等を利用して、車線数をキープする工法を徹底していたところ。もちろん工事区間の各車線は幅がせまくなっており、制限速度も80km/hに規制されるんだけど、車線数をキープしているおかげか渋滞が発生しにくいようでした。それでも幹線は基本的に交通量が多いので渋滞は発生していたけど。
アウトバーンの路線数は縦横無尽に充実しており、街や都市間は片側2車線以上のアウトバーンで結ばれている模様です。これだけの充実路線とメンテナンスの行き届いた道路が無料というのは素晴らしい。その代りなんだろうけど、ガソリンは230円/1L程度とベラボーに高く、かなり課税して道路財源を確保しているんではなかろうかと思われました。
速度制限は、結構頻度が高く、上記の工事区間はもちろんのこと、3車線の路線でもコーナーが続くところや合流箇所では速度制限されており130km/h、120km/h、100km/hとちょこちょこ変わります。看板位置は見やすい位置に設置されており、走っている車はほぼ全員守っているので流れについていけば制限オーバーしないで走れます。また、ナビに制限速度が表示されており注意しておけば速度違反で捕まることはないでしょう。
運転マナーはいいです。速度制限なし区間なら、3車線のうち外側車線はトラックやゆっくり走りたい人で120km/hで流れています。真ん中車線は普通のクルージングで150km/hが平均的で+/-10km/hで流れています。内側車線が追い越し車線。160~200km/hなら基本は真ん中車線走行。追い越し車線で前走者を追い越したらすぐに真ん中車線に戻る。200km/hオーバーでクルージングするなら、ほぼ追い越し車線キープといった感じです。追い越し車線をキープしている人たちの車種はポルシェ、アウディが目立ちました。BMWやMBはおもに真ん中車線の住人。その他走っている車シュコダが多かった。車種名まではわからないけどCセグのハッチバック(ファビアか?)が多かったです。変わったところでは初代ワゴンRワイドと34カルタス(の通常モデル、GTIじゃないよ)を見ました。こいつら、UKでも見たな。ひそかにスズキが頑張っている?!
日本みたいに走行車線がすいているのに追い越し車線を110km/hでキープしたまま走る人や、後ろを見ていないかのごとく車線変更する人はいません。また、トラック同士のわずかな速度差バトルによりフタをしていまうようなこともありません。
速度制限区間でもみんなきっちり走行車線を制限+/-5km/hでまもっています。たまに+10km/hの人が追い越し車線を走りますが、あからさまにひどい速度オーバーはいませんでした。
マイナー路線では片側2車線が多いようですが、交通量が少ないので制限なしで問題なく運用されていました。
適切に制限速度を設定してそれをみんなが守っているのでイラっとすることがなくまた渋滞も発生しにくいのかと感じました。なんで日本は同じようにできないんだろうか?よく考えてみると面白いかもしれんな。
アウトバーンを運転してみたら!

ブレてるけど、230km/h近いところで撮影。大変でした。
オーバー200km/h巡航はストレスフルで疲れることがわかりました。先に書いたとおり、3車線の幹線は交通量が多く、追い越し車線はクリアだけど隣の走行車線はけっこう車が走ってます。隣車線の車と速度差が100km/h近くある。歩道と車道の境がない直線の生活道路を100km/hで走ることを想像するとこのストレスが理解できると思うんだけど、要は走行車線の車がいつこちらに進路変更してくるかわからないから走行車線の車の挙動にすごく注意を払って緊張状態をキープしないといけない。
もうひとつのストレスはコーナー。ゆるやかながらかなりの数のコーナーが出てくるんだけど、160km/hではなんともないRでも200km/h超えるとロールを感じるコーナーになります。もちろんグリップ限界ではないだろうけど、そもそもオーバー200km/hなんて数えるほどしか体験してないのにそこで挙動が乱れたらと思うと自然と気合が入ってしまい、それを長時間続けるとなると疲れます。
てなわけで、クルーズコントロールを用いた160km/h上限のクルージングは案外快適でいいところをついてるなあと思った次第。180km/hでも交通量が少なければリラックスして走れます。
アウトバーンを走るうえで気をつける点は以下かなと思った次第。
1.追い越し車線は追い越すときだけ。車線変更はすぐしましょう。
2.速度制限に注意。遅すぎるのもダメ。
3.後ろをよくみましょう。ポルシェやアウディがすごい速度差で後ろから迫ってるよ。
こんなところで、日本と比べて特別なことはないです。ちなみに市街地走行も日本と同じ信号ルールです。一般道にはたまにランアバウトが出てくるのが日本との違いかな。
あと、追い越し車線を我が物顔で走るならば400馬力は欲しいと思った次第。ドイツメーカーが飽きもせずに400、500馬力のモデルを作る気持ちが判りました。
ドイツのガソリンは…
高い!上のほうで書いたけど、改めて。GOLF Rはハイオク指定で1.8ユーロ/Lが今回旅の平均値でした。
4日間運転して96L使いました。
総額168ユーロ、135円換算で22700円。
ちなみに水も高いです。500mlのペットボトル1.5ユーロ200円。ちなみに次の週のUKでは6本入り1.05ポンド、1本約30円。僕はUKはたいがい物価が高いと思ってたけど、ドイツも負けてません。つかまけてほしい。
というわけで、車好きとしてとてもたのしめたアウトバーン体験。現在、僕の仕事で取引先はUSもしくはUKでドイツは縁がないかなと思ってたけど、思わぬところから落ちてきたぼたもち…ではなくてドイツ出張。よかったです!ちなみにもちろん仕事はしました(ビシッ)!
ブログ一覧 |
旅行記 | クルマ
Posted at
2014/08/25 23:24:04