2018年01月16日
オデッセイ レーンキープアシストシステムとアダプティブクルーズコントロールの使用感について
正月の志賀高原往復でようやくクリアな高速道路走行ができたので、あらためてオデッセイに実装されたがっかり機能であるHonda SENSINGのレーンキープアシストシステム(LKA)とアダプティブクルーズコントロール(ACC)インプレッションをまとめます。
どんな機能?
Hondaのうたい文句より
「ミリ波レーダーと単眼カメラで、クルマの前方の状況を認識。ブレーキやステアリングの制御技術と協調し、安心・快適な運転や事故回避を支援する先進のシステムです。」
操作感は?
操作ボタンはハンドル右親指の位置に集約されており、好感。
本機能はデフォルトOFF。機能ONするためには一番上の「MAIN」ボタンにより全体機能のONして後、ACCなら「SET」ボタン、LKAならハンドルマークのボタンを押してON。いずれの機能もONすると、メーターのセンターディスプレイに機能ONであることが表示されます。ACCは設定速度も表示されます。これが安い車のクルーズコントロールだと設定速度が表示されない例もあり。
ACCは速度の上げ下げは十字キーの上下で可能。ごく一般的。3段階に調整できる前車との車間距離設定は1個のみ装備される車間距離設定ボタンを押す毎に広い→中間→せまい→広いと変更する方式。これ、BMWの2シリーズも同じ方式だったけど、ダメ。1世代前のボルボV90はちゃんと2つボタンがついてた。
ということで本項目のスコアは
★★★☆☆
LKAの性能は?
残念ながら残念。
レーンの読み取りは昼間の高速道路を走っている限り問題なし。夜間や雨ではいまだ試せていないのでわからない。
僕の車は新車受け取り当初から微妙にまっすぐ走らない車だけど、ハンドルに軽く手を添えてLKAにまかせると。
だんだん端によっていく→ちょっと横Gが立ち上がるくらいの引きもどしステア操作が入る→反対の端に向かう→逆のステア操作が入る。
のオシレーション作動になる。思いっきり運転が下手な人に早変わり。LKAをONにして普通にハンドル操作すると、コーナー入口で端によったところでLKAのステア操作が入りちょっとだけ人の操作と喧嘩する感じになる。航空機業界用語で言うところのPIO(Pilot Induced Oscillation)まではいかないけど、イマイチ。
総じてチューニング不足。本項目のスコアは甘めにつけて
★☆☆☆☆
ACCの性能は?
前走者がいないとき、平坦路なら問題なし。まあ当たり前か。状況別にACCの挙動を挙げると。
状況1
上り坂では、7-8km/hほど車速が落ちる→だいぶアクセルを踏み増す。→設定速度に達したらアクセルOFF。なめらかさにかける。
状況2
設定速度よりも低い前走者に追いつく場合、設定距離にかなり近づいてからアクセルOFF→それでも間に合わなければ結構な減速GのブレーキON→前走者より速度が落ちて距離が開くので→だいぶアクセルを踏み増す。→これで前走者との速度/距離が適切に保たれる。
状況3
遅い前走者が車線変更した場合、5秒くらいたってからだいぶアクセルを踏み増す。
状況4
設定速度でクルーズ中に前走者が自社船に飛び込んできた場合、慌ててブレーキON→前走者より速度が落ちて距離が開くので→だいぶアクセルを踏み増す。
状況5
右コーナーが続く追い越し車線で走行車線の遅い車を前走者と勘違いして、慌ててブレーキON
ということでどんな状況でも思いっきり運転が下手な人。交通量が少なければACC ONにしておけるけど、阪神高速や近畿圏の名神/中国道ではONにすることないほど使えない奴。
前述の1世代前のボルボV90はレンタカーで2週間ほど堪能したけど、ACCの運転は素晴らしく上品な運転のうまい人だった。正直オデッセイ購入検討時は期待していたんだけど、裏切られた。
設定速度上限は115km/h。これって日本車メータのさば読みに合わせてるのかな?
みんからで2017年12月に納車された人の記事を読んでいたら上限135km/hとかあったので、自主規制緩和したのかな。
ということも合わせて、ACCの制御則のチューニングをやるべきで、現車のソフトUpdateをサービスしてほしい。
あからさまなチューニング不足の本項目のスコアは星無!
☆☆☆☆☆
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試乗記 | クルマ
Posted at
2018/01/16 17:05:58
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