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みんからユーザーなら知らぬものはいないであろう頭文字Dの連載が終わりました。結構前のようですが、僕は単行本で追っかけていたのでこないだ最終の48巻を購入、読了しました。

頭文字Dがスタートしたのが1995年、18年前、僕は大学2回生。大学時代にイニDブームは起きてなかったので、当時は知らなかった。その後アニメFirst Stageが始まってしばらくしてからブーム発生。その頃に単行本を買いあさってのめりこみスタートした記憶がある。

この頃は拓海が高校生で青春ドラマもあったり、池谷先輩がパワードリフトでおつりもらったりして熱いテンションでした。時代もエコエコしてなくて、車遊びの許容度も今よりあった時代だったなあと。

僕が感じるイニD、ゴッドハンド/ゴッドフットまでは非常に面白かった。プロジェクトDになって展開される速さに対する精神の影響のあたりは、モータースポーツキャリア20年で積み重ねてきた経験に照らし合わせても、納得できるものがあるなと。まあ、僕のキャリアは拓海ほどの密度は全然ないんだけど、それでも数年に1度くらい、自分でも痺れる様な走りができることがあって、これは技術だけでは到達できない境地でそれをイニDではちゃんと表現していたと思う。

それ以降の物語は、もうやめたいんだけど大人の事情でやめられなく、ならば涼介のドラマを着地させるまではがんばろうというふうに感じられた。だから最後の拓海のバトルとエンディングはとてもあっけなく、拓海と上原美佳の恋の行方とか、キャラクターたちのその後の描写がなく、残念だった。思うに、ドラマ的には拓海となつきのことが綺麗に片付いたけど、走りに関してまだ書き足りなくて、プロジェクトDにつなげたけどメインとなる拓海のドラマが盛り上がらず飽きちゃったんではないかなと。また、時代がエコエコしてきて、走って楽しい車も絶望的に減っていき、車遊びが衰退していく世の中でこの漫画を続けるモチベーションが保てなくなってきたと感じる。

最後は盛り上がりもなく、あっけなく終わっちゃったけど、エンディングまで無事たどり着いてよかったです。ネットでは否定的な意見も見られるけど、ロンリードライバーとして青春を過ごしたおっさんとして共感できるドラマは満載だし、ふとFirstやSecondステージのアニメを見たら熱いテンションが感じられて嬉しくなるし、5歳の息子もアニメ大好きだし、僕、大好きです、この作品。