今回の旅のお供、AUDI A5 SPORTBACK 2.0の試乗記です。
前回のVWに引き続き、AVISを利用してみました。予約時にALFAを探したのですが、車種一覧から見当たらない。ので、2L クラスの車の見積もりをしてみたら、ドライバー追加とナビオプションをつけて8日間で500ポンドを超えました。AVIS Prestigeというカテゴリーがあり、そちらを覗いてみたら、AUDI A5が555ポンドじゃあないですか。通常価格は700ポンド超えだけど、ずいぶん安くなってる。しかもドライバー追加とナビも含まれている。というわけでこっちにしました。
メールのやりとりでついでに「前回利用したとき、駐車場でアルファジュリエッタ見て、こんな面白い車借りたいんだけど、どうしたらいいの?」と質問したら「AVIS Prestigeではアルファ扱ってなくて、通常のほうで聞いてみて。でも、AVIS PrestigeはMercedes A250 AMGをもうすぐ用意するよ」と返事がありました。まじで!面白そう。次回、機会があれば考えようかな。
AUDI A5 SPORTBACKはこんな車です。(WEB CGより)
「クーペのスタイリング」「ワゴンの機能性」「セダンの居住性」を持ち合わせるとアピールされる、「A4セダン」ベースの5ドアハッチバックが「A5スポーツバック」。日本では2010年1月に発売された。
シャシーなどの基本骨格は「A4セダン」より受け継ぐものの、ボディサイズは、やや長く低いシルエット。ハッチゲートまでつながる伸びやかなルーフラインと、サッシュレスドアがもたらす、天地の薄いウィンドウグラフィックがデザインの特徴となる。「A4アバント」に引けをとらない、通常状態で480リッターという荷室容量もセリングポイント。
では、今回借りた車ですが、2Lターボディーゼル8速DSG+クワトロのすごいやつ。ナビも純正インダッシュタイプでアウディMMIでコントロールです。
ちなみに純正ナビはレンタカー会社でよく出てくるポータブルタイプより使い勝手がよかった。UK3回目ってのもあるだろうけど、今回はナビにしたがっている限りミスコースしませんでした。ポータブルはナビに従っていてもたまにミスコースしてました。
室内
アウディ初めて触れました。きっちり精密組立が巷の噂ですが、まあその通りでした。
アウディMMIの操作性はBMWやMBに比べて洗練されてないというのがこれまた巷の噂ですが、たしかにその通りでした。メインコントローラが左右にまわすだけの入力なんでナビ画面のスクロールできないし、なんだか中途半端感が否めない。作りこみが足りません。
インパネ部分の目が触れる部分は適度にいろんな要素が並んでいてデザインのうまさを感じさせます。出張先の人の先代BMW3に乗せてもらったんだけど、この車妙に空白部分が多く、寂しい。でも、A5にはそんな感覚が皆無です。感心。
もひとつ感心したのナビ画面とセンターインフォメーションディスプレイ。Appleのレッティーナディスプレイ並みに高精度です。ここまで書いてみて思ったんだけど、けっこう気に入ってますね、私。あと、夜間照明も色使いが巧みでなんか華やかでいいな。
シートは手動調整でした。ポジションはバッチリきまります。長距離運転も腰大丈夫。合格です。
リアシートもちゃんと座れる広さです。合格。
トランクスペースも使えます。綺麗にカーペットがしいてあるのでスーツケースが横Gで滑ります。
ドライブトレイン
DSGこってり運転するの初めてなんです。パドルシフトもついてるけど、レスポンスGood。バックするとき、クラッチミートに多少タイムラグがあります。あと駐車場内の低速走行時、まれにギクシャクします。まあでも単にあら捜しで普通使いにまったく問題なし。これで壊れなければいいんだろうかど、よく壊れる噂を聞きます。アイドルストップはやはりATではタイムラグを感じます。別にいらんな、この機能。
2Lディーゼルターボはガラガラするけど、うるさくはない。まあいいんじゃないかと。それで思い出したけど、10年前に初めてロンドンに降り立ったとき、とてもディーゼル臭かったのを思い出しました。UKはほとんどがディーゼルなので。でももう臭くない。技術の進歩を感じるところです。むしろ最近のガソリン価格を考えると”アリ”か。
加速Good。180km/hまではするすると達成します。そして速度維持も問題なし。それ以上の速度は出せませんでした。というか出ませんでした。そこから先の加速が緩慢すぎて、クリアラップが取れなかった。180km/hでの安定性もたいしたもんです。まっすぐ走るし、接地感も120キロとかわらず。たいしたもんだ(2回目)。高速走行時の風切音はよく押さえ込まれてます。
クルーズコントロールの制御もOK。多段ATの恩恵もあるんだろうけど、この手の制御機能はやっぱり作りこみが大切です。
足回り
しなやかなストロークがもうちょっと欲しい、が、突き上げとかの不快な乗り心地はなし。ワダチとかにハンドル取られる感覚もなし。さすが4WD。コーナーは良く曲がる。狙ったとおりでランアバウトもくるくる曲がれますよ。特に姿勢を決めてアクセル踏んでいけばそのままのラインで加速していき、ロールも前後均等な感覚でGood。レーシングスピードは試す場所がなかったのでわからないけど(重いのでアゴが出そうな感じはする)、通常運転で体感するコーナリングはいい感じでした。
駐車場でのパワステは軽い。でも、街乗りレベルから上の速度域ではどっしりとした手ごたえを感じる。アシスト力の調整はいい感じ。
総評
今回の旅、やたらと車に乗ってしまいました。その要因は(土日一人だったのと)この車がもつ癒しのハイスピードクルーズにあったんではなかろうかと。最終日は飛行機の時間が19:30だったので、ホテルをチェックアウトしてから空港に行くまで回り道をして5時間くらいドライブしたんだけど、全然苦じゃなく、むしろ癒された感じです。右ハンドルというのもリラックスできる大きな要素ではあっただろうが。というわけで、癒しを求めるならアウディに、ということが今回の試乗でわかりました。
新車で購入すると約600万円。日本ではディーゼルの設定なし。新車で購入する金はもちろんないけど、日本でディーゼルの設定があり、3年落ち中古で250万円なら即買いかな、と思えるくらいによかった。・・・でもDSGはよく壊れる噂が多いからやっぱ無しかな。いずれにせよ、日本ではガソリン、しかもハイオク仕様しかないので、どんどん上がるガソリン価格を考えると中古200万でも無しだな。
ちなみに、ここまでお読みの方はうすうす気付いているかもしれませんが、外観は気にしてません。アウディのシングルフレームグリルは好き嫌いの分かれるところかと思いますが、僕は特に気になりません。

Posted at 2013/10/29 23:06:59 | |
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