ぷにとし@さいたまのブログ一覧

今回は、地元の遺産についてお話します・・・

少々長くなるのと、内容に違和感を感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、共感を求めるつもりはありません。
個人の感想ですので、気になる方は退出してください。




今から七十余年前・・・
日本は太平洋戦争（大東亜戦争）に邁進しておりました。
それは、現代のデモクラシーとは無縁の社会であり、国民が皆ある価値観で統制されていた時代でした。

若者は、祖国の為に、愛する人たちのために一途となり、灰色の時代をそれは矢のように駆け抜けていった時代でもありました。

埼玉県には、このような若者たちが自ら志願し、または徴集され、集った学校がいくつもありました。

所沢や熊谷には、これら旧日本陸軍の飛行学校があったのは有名な話です。

またそれは今もなお、その縁の地（航空自衛隊基地）として息づく場所となっております。



私は父や祖父が体験した大東亜戦争という当時の日本の理想郷作りに関心があり、関連施設を暇がある時には巡ったりしております。

勿論、東南アジアまでは行けませんが、ごく身近にその片鱗を探して当時の世相や教育やプロパガンタがどのように形成されていたのか尋ね歩くようにしています。





先日も私はある場所に行ってきました。

これが、その生きた語部・・・



当時の「陸軍熊谷飛行学校桶川分教場跡」です。。。



跡といっても、今もなお当時ままの建物で現代に強烈なメッセージを放っています。
このような遺産が近隣にあること自体、恥ずかしながら最近まで知りませんでした・・・





今は桶川市が管理し、ボランティアの方々が存続させるよう、日々努力されています。
ボランティアの方々の中心は、当時の桶川分教場に縁のある方々です。

もう、皆さんご高齢になりますが、当時の建物を資料館として残そうとする熱意には熱いものがあり、来館者に懇切丁寧に説明をして下さいます。

ここで、約１，６００名の荒鷲達が巣立っていき、その多くが南海に散って行かれたとのことです・・・



末期ともなると特攻隊も編成され、ここから知覧を経て沖縄に向かって行かれた二十歳そこそこの若者達もいたそうです。



第79振武隊の勇士達




この方は、当時の飛行学校の生徒だった方です。
大正15年生まれ。
昭和12年に開校したこの学校で、17年に入校した14期生だったとのことです。（１期は約半年）




この方の入校当時の写真です。通信技術に優れていたため、内地での勤務であったとのこと。。。
まだ幼い少年です・・・当時16歳とのこと。




嘗てのご自分の経験を、生々しく語ってくれました。。。
私にとってとても貴重な体験でした。

私は以前、茨城県阿見町にある旧日本海軍の「予科練」の資料館に行ったことが有ります。
行政の大きな支えによって、建物も含め素晴らしい造りの資料館でした。
一方こちらは、当該分教場を「語り継ぐ会」が発足して間もないこともあり、ようやく国と市の理解を得てこれから・・・というところです。

地元ということで、私も何らかのお手伝いが出来ればとの思いから、今回ご紹介させて頂きました。
こちらにお越しの際は、一度先人達の御魂に触れに行かれては如何でしょうか・・・

http://www.okegawa-hiko.jp/




後日談等もあり、後ほどフォトギャラリーに詳細アップしますが、先人の努力と犠牲に成り立っている時代であることを痛感させられた一日でした。。。


フォトギャラリー
https://minkara.carview.co.jp/userid/185361/car/75137/4200716/photo.aspx