
この記事は、
トヨタ 86、世界累計販売台数が7万台突破…発売1年でについて書いています。
あるフェラーリ狂の自動車ジャーナリストの言葉で「金持ちになってからフェラーリを買おうと思うのではだめだ。フェラーリを買うために金を貯めるんだ。」と言っていた。
本当に欲しいと思ったのなら何でもいいから努力して買ってしまえ。後のことなんて考えるなとも言っていた。
86の販売台数が7万台を突破。最初は嘘だろと言いたくなった。7万台という数字はMR-Sの総生産台数に匹敵する数字である。
86/BRZの話題では必ず「価格が高い」という話が出る。上の記事のコメントでもそういった意見があった。では86は本当に高いのだろうか? トヨタのサイトの見積もりシミュレーションで試してみた。
グレードはGT、色はオプションのサテンホワイトパール、インテリアはレッドファブリック タイプA。
ナビはマルチリンクなびを選択。オーディオはカーナビでSD再生すればいいということで外した。できれば86でドライブするときはロードマップ1冊をドアポケットに放り込んでiPod+ドッグスピーカーで音楽を聞きながらのほうが私は良いと思う。
ETCは一番安価なものを選択。PanasonicのETCを買ってもいいかもしれない。日高のり子さんの声は素晴らしい。
さてナビオプションだが、クーペということでバックモニターを選択肢に入れたくなるがその場合は純正ナビを購入する必要が出てきてしまう。悩みどころだ。今回は純正ナビを選択したためバックモニターも選択した。
ドライブレコーダーは社外品でいい。純正品は割高すぎる。86の価格よりも高い。
メーカーオプションだが応急用タイヤ以外に必要なものは無い。まあ応急用タイヤを載せることで86の運動性能がスポイルされてしまうと言う懸念があるのは確かで、それが心配なら選択しないだけでいい。今回は選択した。
最後にアクセサリーを選ぶことになるのだが、ここが一番重要で悩みどころだ。86は非常にエアロパーツの選択肢が多い。トヨタオリジナルにモデリスタ、TRDが選べる。
ここは素の86を楽しむと言うことでエアロパーツは選択から外した。フォグランプのみを選択。
さて見積もり結果だが、諸費用込みで3,305,590円という結果になった。諸費用が意外と高い。
クレジットで分割にする場合は諸費用は分割に出来ないため車両本体+オプション価格を分割にすることになる。ちなみにトヨタカードで支払えば諸費用も分割にできる。ポイントを使える店が少ないのが欠点だが。
販売店によってオプションの価格や値引き額が前後してしまうため、少しばかり差が出てしまうだろう。試しに近所のカローラ店で計算するとほんの少し下がった。
大阪ということもあり、値引き額は下3桁を超えるだろう。ムーヴの商談時に提示された条件をそのまま適用すると4~5万ほど価格は下がる。まあムーヴはダイハツ車、86はトヨタ車だから値引き額はさらに増えると思う。
見積もりシミュレーションでは値引き額のシミュレーションが出来ないため、このまま分割払いのシミュレーションをするとしよう。
さて分割払いだが、最近は残価設定プランが人気のようだ。
これは3年後の下取り価格を算出し、その分を車両本体価格から割り引いて残りの価格を分割払いする。3年後に新しい車に乗り換えるか車両を返却、または残りの金額を支払うor再クレジットとなる。
この残価の設定が曲者で、3年後にそれを下回ってしまった場合は追い金が必要となる。聞いた話ではトヨペット店は残価設定を少し高めにするようで、おそらく新型クラウンを売るためだろう。逆にカローラ店は少し低めに設定するようだ。
さて今回は私が1年で貯金できた額の50万円を頭金として計算してみよう。支払いは均等払いだ。
結果は、まあ想像の通り少し考え込んでしまう金額だった。残価設定プランであれば月々の支払いは3万円程度だが、通常プランでは少し節約生活を頑張る必要が出てくる。まあ頭金が少し少ないかもしれない。
ということで頭金を100万円として計算し、ボーナス払いも加えてみた。私の場合でボーナスは年2回で1回あたり15万円くらいだ。ボーナス月は半分の7万円ほど割り当てることにしよう。
ということで通常プラン60回払いで37,600円となった。残価設定プランであればなんと18,900円という素晴らしい金額となる。
TSキュービックカードならポイントを支払いに割り当てることが出来るためもう少し楽になるだろう。
実際にシミュレーション結果を見て私が出した結論は、「86は高くない」だ。
もちろんカタログスペックと価格を見た場合少々割高であることは否定しないが、86はカタログスペックによって決定される車ではない。そして決して若者が買えない値段ではない。少なくとも現在22歳の私は購入できる。
税金は2L以下ということでそこまで高くはない。問題は任意保険の保険料だが、どこまで車両保険を付けるかでかなり変わってくるだろう。
ちなみに86の燃費だが、日本のJC08では約13km/lとなっている。しかし欧州燃費では市街地9.6km/l、郊外15.6km/l、混合12.8km/lという結果になっている。オートカーのテストではこの数値よりも良い値が出ていたため、実燃費はかなり伸ばせそうだ。
トヨタが若者の車離れへの回答として世に送り出された86の第一目標は、スポーツカーがクルマ社会での地位をもう一度獲得できるようにすることだ。
スポーツカーを社会に根付かせるのは容易ではない。スポーツカーは不便さを強いる乗り物だからだ。またその高い性能は時として危険だと言われ騒音などで苦情が来ることもある。そしてスポーツカーは一部の人たちに向けた隙間産業となってしまった。
トヨタは同じ過ちを繰り返さないために86という車とともにスポーツカーを、車を軸としたライフスタイルを提案してきている。より多くの人にスポーツカーの良さ、車の楽しさを知ってもらうことで次につなげていくためだ。
86に不満がないわけでは無い。しかしその不満を解消したとして果たしていい結果が出るだろうか。トルク不足を補うためにターボをボルトオンすればレスポンスは悪化しボディは重たくなりハンドリングはスポイルされてしまうだろう。
ソフト面ではAE86型レビン/トレノを、ハード面ではスポーツ800を受け継ぎ、安全性能やハンドリングの追及はJZA80型スープラを思い起こさせる。新時代のSPORTS OF TOYOTAはまだ始まったばかりだ。
もしもっと小型で使い勝手が良くATでも構わないからFR車が欲しいと言うのならラッシュかビーゴをお勧めする。
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Posted at
2013/08/13 10:47:08