クルマレビューで投稿しようとしたけど相変わらずカテゴリわけが大ざっぱすぎて大事な部分を書けないので諦めたあぶさんです。
久しぶりの試乗記、というより久しぶりのブログです。
今回は京都の京田辺までカローラの試乗に行ってきました。当初は京田辺店でフィールダーを試乗し、木津川台のカローラ店に移動してアクシオに試乗する予定でした。が、京田辺店でアクシオの試乗車を木津川台店から拝借し、私のためだけに用意してくれるというので快く了承しました。
E160系カローラは前期型のアクシオハイブリッドしか乗ったことがありません。乗り味は運転はしやすいけどちょっと足が柔らかすぎるというか動きすぎるという印象で、ハイブリッドのパワートレインも燃費重視すぎて1.5Lとしてはどうなのと思いました。
そんな万人がカローラという名前から連想するイメージそのままのカローラがマイナーチェンジ。なんと新型2NR-FKEエンジンを搭載してきたということで、1NZ-FE乗りとしてはライバルはチェックしておかねばと思ったわけです。
京田辺店でカローラフィールダー HYBRID G、カローラアクシオ HYBRID G、そしてカローラフィールダーのガソリン車を試乗する予定だったのですが、なんとフィールダーのガソリン車が先代のE140カローラフィールダー 1.5X!
偶然ですが先代との乗り比べができてしまいました。

前期型と比べるとややお化粧されたフロント。でも前期よりも釣り目になっておらず、細目でどこか昔の車のような雰囲気もあり、エグイ系かと思いきやすっきりとした印象も持つ顔。実物を見てみるとなかなかええ塩梅ではないですか。

リアはやや化粧が薄目ですが最近の車らしくちょっとかっちょよく仕上げた感じ。テールランプはLEDでLEDヘッドライトのオプションをつけると光り方が変わります。
サイドラインもちょっと変更され、全体的にメリハリが強くなりました。
運転席周りのボタン配置などは前期型を継承。よく使うナビやオーディオ、エアコンパネルは見えやすい位置に置き、あまり使わない安全装備の解除スイッチなどは視界外へ。パワーウィンドウは全席オート。ハザードはナビの上の特等席を確保。
視界も前期型から継承した細く角度がよく考えられたピラーの効果で非常に見やすい視界を確保。右折時にその有難さがよくわかります。

ハイブリッドのメーターは液晶の青文字盤に白い針で視認性は良し。

シートはやや大き目でゆったりと包む感じ。カリーナのシートよりも大きいかもしれない。非常によくできたシートでサポート性、クッション性ともに最近乗ったトヨタ車の中では一番じゃないかと思います。
試乗コースは店を出て周りをぐるっと一周するもの。ただ販売員もよく考えていて路面の悪いところ、アップダウンが強いところ、道がやや細いところを設定して車の良さを分かりやすくしてます。
まず店を出た時の段差を乗り越えた時点でわかる足の良さ。本当にこれがカローラの純正足なのかと疑うほど出来がいい足回りですよこれ。単に硬い足ではなくちゃんとダンパーを正確に動かすところが欧州車っぽさすら感じさせるほどよくできています。
前期型アクシオのようなちょっとこの速度域でこれはロールしすぎなんじゃないかと思うようなふにゃふにゃではなくしっかりと足が支えてフラットな姿勢を維持している。かといって乗り心地が悪いということは無く、ボディは平和そのもの。
試乗コースの後半はアスファルトがひび割れ穴が開いたりマンホールがちょっと飛び出てたりする荒れた路面になりますが、そこでもカローラフィールダーの足はしっかりとその役目を果たしまして、ボディや室内は本当に平和そのもの。
あまり欧州車には乗ったことが無いのですが、これは欧州車なんじゃないかと思うくらいの出来栄え。それがカローラなんだからこりゃたまげたって感じです。
国産車で例えるのなら現行のインプレッサスポーツに似ていたかなと。足回り本体のバネやダンパーだけでなく、それを支えるシャシーやボディ、それらをつなぐブッシュやアーム類など全てがしっかりと仕事をしているからこそ出せる乗り味です。
特に感動したのが路面の荒いところでうねりを通過した時。リアがぐっと沈み込んで戻るときにちゃんと元の位置でスッと何事もなかったかのようにぴったりとダンパーがバネが蓄えた力を減衰。物の見事な足の動きに感動してました(笑)
足回りをべたほめしましたが、パワートレインも前期型アクシオと違ってキビキビとダイレクト感がよくなりました。前期型は燃費重視セッティングだったのか1.5Lにしてはちょっと遅いなと感じましたが、後期型はモーターアシストが強めになったのか登り坂でもぐいぐい前に進んでいきます。
ちょっとEVとエンジンの繋ぎで振動が来る時がありますが、それ以外は本当によくなったなとここでも思わせてくれます。
カローラフィールダーのべた褒めになってしまいましたが、本当に素晴らしい出来。現行のトヨタ車の中では一番いい車なんじゃないかと思うくらいの素晴らしい出来です。
情熱的なドライビングではありませんが、運転していて疲れにくい、眠くはならない、嫌にならない、退屈にならないのは間違いなし。おそらく高速巡航での長距離移動でも強い味方になってくれるのではないかと思います。
この後、E140の先代カローラフィールダー1.5Xに試乗しました。
足の硬さはE160後期と変わらないくらいで、路面がいいところではちょっとハンドルが重いのと、CVTの行儀の悪さが気になるくらいですが、路面の悪いところに入ると足がちゃんと動かず跳ねてしまい、ショックを吸収しきれずピラーや床板のきしみ音や振動として伝わってくる。乗り比べると雲泥の差です。
シートも見た目はそれほど変わりませんが、座って5分経てばE140はちょっと腰に厳しいかなと思い始めてしまいました……。
現行で通った時は見た目よりも小さな段差だったのかなとか、私の見間違いで実はそれほど路面が荒くないのかなとか、マンホールにちゃんとタイヤが乗らなかったのかなと思いましたが、全部フィールダーの足がしっかりと受け止めてくれていたおかげでした。フィールダー様様ですわ。
くどいくらいほめる内容になっていますが、逆にこの車を褒めないことのほうが難しい。
一度試乗してみれば本当に出来がいいことがわかります。
Posted at 2015/06/15 22:15:37 | |
トラックバック(0) |
試乗記 | クルマ