
宮崎駿氏引退会見及び「風立ちぬ」の公開記者会見で
「見てください」という一言に刺激を受け、見に行った。
空想的な話ではないためか、入り込めないところがあった。
映像の中に私が過去管轄していたお客さまがある。
三菱重工名古屋工場 戦後はGHQにより民間機を含め
飛行機は没収及び解体され、残った工場も閉鎖させられた。
ソ連とアメリカの冷戦時、日本国土を日本でも守るよう
自衛機生産を許可され、小牧に自衛隊を配備、その横に
三菱重工小牧南工場が作られた。 小さいスペースだが
あちこちから集めた遺産というべき品を展示する資料室が
ここに作られた。 復元した零戦や秋水他が展示されている。
係の方の説明を受けてピンとこなかった「風立ちぬ」が
改めていろいろ考えさせられる作品だと思えた。 戦争映画
にはしたくは無かったのは伝わったが、敵国の飛行機の攻撃を
避け、多く撃ち落とすことを目的に作られた戦闘機に違いない。
世界的有名なジブリ作品で戦争が目的だった美しい機体を
メインには持っていけない。 堀越二郎が占領を続け、活気
付く日本で戦争に対しどんな気持ちで戦闘機を作ったのかは
分からない。 ただ、純粋に顧客(国)が求める商品を設計・
製造していったに過ぎない。 そこはブレていない。
日本軍が掲げた戦闘機のクオリティーを実現できたのが中島
飛行機と三菱重工だけだった。 低出力エンジンで木の葉の
ように旋回し、速い速度で飛べる機体を作ることを追求した。
堀越二郎は留学し、他国の飛行機構造知識に長けていたため
改善案が採用され零戦製作に携わった一人であり、彼にスポットが
当てられたが、残骸からはもっと多くのことが分かる。
観覧は予約制で月曜日・木曜日だけ開館している。
ぜひ、見てほしい企業展示スペースだ。 東海地方は車・バイク・食品
の企業PR館が多い。 ヤマハ、スズキ、うなぎパイ、アイシン
三菱自動車、カゴメ、ヤクルト、キリンビール、かく久(赤味噌)
ミツカン酢、トヨタ、ノリタケ、瀬戸物、常滑焼、多治見焼、
中部電力、東邦ガス、ベビースターなど無料施設がほとんどだ。
Posted at 2014/01/30 12:14:32 | |
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