さて前回お話ししたプロジェクトですが、色々考えてまずはイメージを実体化。

上が第一案。
これはまさしく髭なイメージ。
これはクルンとした部分で渦を作って、横に行こうとする空気を加速させることが目的。
すなわち上を流れる高圧な空気は低圧側に引き寄せられて、クルンとした部分の内側に入ろうとする。
これにより澱んだ空気が積極的に排出されるという理論。
メルセデスなんかがF1で翼端板と一緒にして効果を高めている理論だね。
次が台形の奴が第二案。
これは真横から見ると~こんな形状にしてある。
そして端っこを斜め下に落とす。
これは渦を空気が当たってくる方向に対して垂直に発生させるイメージ。
ただこのままだと、意味をなさないので端っこを前進にし斜め下に落とす。
これにより翼端失速を発生させて、渦を通ってきた空気は低圧側に引き寄せられるため斜め下の内側に巻こうとする。
よって外側に排出される。
そして最後が左下のL字型のやつ。
最終的にこれが一番簡単かつ効果的かなと。
まず上から見るとくの字の垂直翼にぶつかり単純に外に行こうとする。
次に真横から見ると水平翼の外側の真ん中をくぼましてある。
これはセンター付近の空気に渦を発生させる役割。
すなわちセンター付近の空気を外側に吸い出す役割がある。
またくぼみで発生した高圧空気はこれまた低圧側に移動しようとするために下に巻く。
全体のイメージはかなり見ずらいけど、こんな感じに。
空気抵抗と戦うには、空気の速度をゼロとしたときに車が100キロでぶつかる。
その面積が100平方センチだとして、その100キロでぶつかる面積を50平方センチにしたい。
じゃあそのために同じ100平方センチの状態で空気抵抗のパーツをちょっと増やす。
けど、50平方センチにあたる空気の速度を50~80キロまで減速させることによって、事実上の空気抵抗を下げますよってこと。
ところが物理的に同じ100平方センチの空気にぶつかるわけだからそれを移動させなくちゃいけない。
その移動が50~80キロだと当たってる空気が100キロなので、実質的に空気抵抗は増えてしまうので、横を流れる空気を120~150まで加速させてそこに乗せてあげることが重要ですよってこと。
Posted at 2013/07/08 00:06:50 | |
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