
9月にダイソンのモニター販売に当選して、1ヶ月強使ってきました。
モニター販売対象者は、ネットへの書き込み、画像のUP等は禁じられていたため、投稿は控えていましたが、
晴れて10/23〜ダイソン表参道店で正式に一般販売開始されたようですので、レポートを書きたいと思います。
なお、モニター販売対象者へは、Webアンケートが1回送られてきただけで、それ以上のレポート義務はありませんでした。
■値段が高い
ダイソンが、今春発売→今秋発売に延期されたため、結果的に、ルンバ980の方が一足早く発売になりました。
ルンバ980 135,000円(税込)
ダイソン360eye 149,040円(税込)と、ルンバの最上位モデルより高い。
国内で一般的に手に入る家庭用ロボット掃除機の中では、一番高価なのではないでしょうか?
ダイソン360eyeはモニター販売回実施時に、価格が明らかになっていたので、
ルンバ980はあえて、それを下回るような価格を設定した可能性も考えられます。
一般販売ができない程度の完成度なのかと、危惧していましたが、
そんなこともなく、今のところ、しっかりと働いています。
■集じん力
期待通りの集じん力です。
カーペットに重曹をまいて、その後100Vで動く国産掃除機で吸った後に、360eyeを稼働させると、しっかりと、白い粉(重曹)をまだまだ回収します。
国産掃除機では吸い取れなかった細かい重曹をしっかり集じんできていると言うことでしょう。
ホコリは乗ってないように見えるフローリングの上で稼働させると、思った以上にホコリを集めますし、フローリングの目地にあるホコリもしっかり集じんできていると感じます。
ただし、吸引力以上に、パワーブラシによる掻き出し効果でゴミを集塵していると考えた方が良いかも知れません。
(この件については後述)
■吸引力
一昔前の700シリーズあたりのルンバと比較して、相当に吸引力が高いのではないでしょうか?
ルンバも、新しい最上位機種、980はカーペット走行と認識すると、吸引力を高めるそうですが。
20Wの吸引力があるとされています。
■結構小さい
ルンバを見慣れた目からすると、結構小さく感じます。直径35cm級のルンバに対し、360eyeは直径24cm程度。
ルンバは、充電時の占有面積が、ちょっとした椅子を置いているのと同じぐらい邪魔でしたが、360eyeはだいぶ小さく感じます。
しかし、その代わり、10センチの隙間があれば、入れるルンバに対し、360eyeは高さが12cmあるので、家具の下などには基本的には入れません。
■デザイン
小ささに加え、ガンメタリックの色・デザインも結構お気に入りです。ルンバに比べると、小さくて凝縮感があります。
■ダストカップ
ダストカップ容量は、0.33Lということで、小さめです。
ゴミを捨てる際には、フタ側(サイクロン部)を外して捨てるような形です。
紙パック式ではないので、ゴミ捨ての際に、ホコリが舞い上がるのは、サイクロン式の欠点といえます。
サイクロン部は水洗い不可、クリアビンは水洗い可ということです。
サイクロン部に微細な灰のようなゴミがたまるので、それを本当は掃除したいのですが。
(ネジを外して分解洗浄はやろうと思えば、できそうです。)
クリアビンは、ゴミが内部で回転するため、内部があっという間に傷つき、白く曇ってしまいました。
■やっぱりうるさい
ダイソンの掃除機は、モーターが高速回転するので、どれもウルサイですが、360eyeもやはりウルサイです。
ただし、コードレス掃除機、V6と同じく、排気側にHEPAフィルター(ポストモーターフィルター)を搭載しているので、「キーン」音はいくばくか抑えられています。実際、ダイソンのコードレス掃除機は、ポストモーターフィルターを踏査しているV6とそれ以前の機種では、「キーン」音が結構違います。
ルンバは、壁にぶつかってから、方向転換しますが、360eyeの場合は、赤外線センサーで事前に衝突回避できる場合が多いので、壁にぶつかる「ゴンゴン」音はしないのが良いところです。
■赤外線センサー
赤外線センサーにより、事前に障害物への衝突を回避します。
椅子や机の脚など、細いものは検知できずに、衝突することがあります。
バンパー部分がなく、本体や透明のダストカップ毎衝突をしていくので、そのうち塗装ハゲしてしまうでしょう。
また、赤外線で障害物を検知した手前で回避運動を始めるので、カーテンなどの下は掃除できません。
カーテンの凸凹部分の、凸を障害として認識してしまうので、感覚的には、カーテンの手間3センチ程度までしか掃除ができない印象です。
■ブラシが硬い
ルンバの不満点は、吸引するというよりも、ブラシで掻き込む方式で集じんするために、カーペットを削り取ってしまうことでした。ダストカップの中を見ると、確かに、ホコリも取れているけれども、明らかにカーペットが削られたと思われる毛が多く入っていることが気になって、だんだんと使わなくなっていました。
その点、掻き込み式ではなく、吸引力をPRしている360eyeはブラシで、カーペットを削らないと期待していたのですが…。
実際には、ブラシがデッキブラシ並みの剛毛で、カーペットを削るというか、刈り取ってしまうロボット掃除機でした。
ダイソンの最新のヘッド、フラフィータイプは、柔らかい毛が自慢ですが、360eyeはそれよりも1つ前の世代のブラシを使っています。(開発時期も関係しているのでしょうか。)
具体的には、硬いナイロンブラシ(赤)と、柔らかいカーボンファイバーブラシ(黒)の組み合わせでした。
カーペットでは、硬いナイロンブラシがしっかりと「ホコリを掻き出す」(と同時に刈り取る)ことが明らかです。
試しに、ブラシを取り外したまま、稼働させて見ると、ほとんど毛が取れませんでした。(同時にホコリもあまり取れませんでした。)
ブラシを柔らかくしてくれると良いのですが…。
■連続稼働時間
公称45分ということですが、だいたい、40分強でバッテリー切れと認識して、止まるもしくは、充電台に戻り始めるようです。
我が家で何回か、試してみましたが、40分で掃除できる範囲は、20平方メートル程度だと思います。
障害物が少なければ、もう少しカバー範囲が広がり、障害物が多いと、もっと狭い範囲しか掃除できません。
特に、ダイニングテーブルの下は、机の脚と、椅子の脚が何本も邪魔をする空間です。
その下を掃除させると、無駄な動きが多くなってしまい、効率よく掃除ができないようです。
ランダム走行タイプのルンバに対して、パターン走行をする360eyeですが、障害物が多い空間では、そのパターン走行が仇になって、逆に走行距離が増える傾向にあるように感じました。
時々、突然、吸引と走行が止まることがあるのですが、
現在位置や、これからの走行パターンを考えているから「考え中」ということで停止しているのでしょうか?
掃除終了じゃないのに、いきなり吸引と走行が止まるので、慣れるまでは違和感を感じました。
大体の場合、充電台まで自動的に戻れますが、一旦薄暗い部屋に入ってしまうと、戻れないことが多いようです。
■充電を経て広い範囲を掃除する場合
一回の稼働では、終わらない場合は、一旦充電台に戻ってから、掃除再開するのは、お利口さんです。
(きちんと、掃除していないところに自ら向かう。)
1回の充電時間が3時間程度あるため、日が短い冬場は、昼の14時ぐらいから開始してしまうと、2クール目で夕刻になってしまう恐れがあります。3クール目は夜になってしまいますので、普通に使うには、2クール目までが限度でしょう。
外光差し込まない時刻になると、カメラで位置情報を正確に把握ができなくなるため、迷子になる確率が高まります。
人は居ないが、ロボット掃除機が掃除するかもしれない部屋は全部電気を点けておかないとうまく掃除してくれない。のでは、電気代が無駄だと感じます。
■エラー発生時の挙動
カーペット中心の部屋ですと、1クール目で360eyeの硬いナイロンブラシで刈られた絨毯の毛でダストカップがいっぱいになってしまいました。(我が家の場合は。)
そのため、1クール目が終わって、途中充電中になっているところを見計らって、ダストカップを空にしようと試みたのですが、途中充電中に充電台から360eyeを動かすと、エラーになってしまい、掃除が終了扱いになってしまう仕様のようです。
充電台から外さずに、ダストカップを外すことは、構造上困難なので、ファームウェアの改良を望みたいところです。
エラーになると、Dison Linkアプリの「掃除記録」に記録が残らなのも悲しいところです。
(掃除中に電源ボタンを押して、一時停止した後、ダストカップを外して、ゴミ捨て&ダストカップを戻せばエラーにならないようです。)
毛足の長いラグの巻き込みなどは、即時エラーになり、運転が停止します。
巻き込みが発生すると、ブラシを逆回転させて、絡まりを防ぐのは、ルンバの特許だと、どこかで読んだ記憶がありますが、類似の絡まり防止機能は、360eyeには搭載されていないようです。
■薄暗いところに弱い
意外と、薄暗いところに弱いです。
カメラのみで位置を判定するSLAM型の限界でしょうか?
夕刻の明るさになると、もう充電台には戻ることができないので、遮光カーテンを閉めている部屋だと、日中でもうまく、充電台まで戻れないと思います。
■Dison Linkアプリ
スマホにDison Linkアプリを入れると、スケジュール機能や、遠隔での掃除開始・中止命令を出すことができます。
ルンバのリモコンのように、自由に掃除機を任意の方向へ移動させることができれば、より面白いのではないかと思います。
Dison Linkアプリでは、お掃除記録が残るのですが、直近の5回までしか、記録を見ることができない点、エラーが発生すると、お掃除記録が残らない点は改良を望みたいです。
ちなみに、Dison Linkアプリと紐付けていなくても、本体のボタンで、掃除の開始・終了はできます。
360eyeは2.4GHz帯のWi-Fiにのみ対応なのですが、
我が家で使っている、AirMacとは残念ながら、相性が悪く、初期接続ができませんでした。
2,4GHz帯固定にできる、無線アクセスポイントとの組み合わせであれば、うまく接続できました。
いくつか、動画をYoutubeにアップしました。
Dyson 360eyeフィルター
Dyson 360eye バッテリー
Dyson 360eye ダストカップ