2014年01月22日
早いもので、メルセデスベンツに乗り始めてから26年になろうとしています。
最初のきっかけは、以前に触れていますが、何となく懸賞に応募したら、メルセデスベンツを紹介した文庫本が当選したことでした。
実際に乗ることになったのは、試乗してみて、ボディーの剛性感の余りの差に感動したからでしたが、本に最善か無か、というメルセデスベンツの社是である車づくりの哲学が書かれていたのを読まなければ、セールスマンに勧められても試乗する気にならなかったと思いますから、本がきっかけだったわけです。
それが26年も続いている理由ですが、車が良かったというのは第一ですが、昨年からのサービストラブルで考え直そうかと思ったように、人とのつながりも大きかったのです。
引退したセールスマンとの25年の付き合いが一番大きかったわけですし、サービス部門でも、流石にヤナセで、ベテラン勢は、大変応対がよかったのです。
ですから、なじみのセールスマンも、ベテランサービスマンも引退してしまうと、非常識なサービスマン一人のミスだけで、妻ではありませんが、次はレクサスにしようか、との考えも出てくるわけです。
私自身は、プロフィールにも書いているように、自分の感覚にもっとも優しく、かつ腕にもしっかり応えてくれる車であることがメルセデスに乗っている理由ですが、とにかく安全であり、恐らくぶつかっても死ぬことはもちろん、怪我することもまずないだろうという安心感も大きいのです。
実際、豪雨の高速で、古いSクラスがスピンし、ガードレールに突っ込んだ事故を目撃したことがあるのですが、ドライバーも同乗者も、笑いながら車から降りてきたのですから、如何に安全か実感しました。
BMWも妻の車としてメルセデスと並行して17年間乗っていましたが、やはり高速で大型バスに追突されて、トランク部分が見事に無くなった5シリーズを見たことがありました。
その車にしても、ドライバーも同乗者も無傷だったと言いますから、「メルセデスのSクラスは、装甲車代わりや。鉄砲玉のダンプにぶつけられても大丈夫や。」と言ったヤーさんの言葉も納得できるものがあります。
それから、運転38年、走行距離たるや恐らく80万キロを超えるベテランの私はともかく、それほど運転には興味がない妻を乗せる車として、メルセデス以上の車はないと考えています。
BMWは、テクニックのあるドライバーには大変魅力的なことは認めますが、感覚が鋭敏な私は、情報を伝え過ぎ、挙動も鋭敏すぎるBMWは、運転していて疲れました。
その点メルセデスは、鋭敏すぎず、かと言って日本車と違って情報としてはしっかり伝えてくれますし、少々のミスはカバーしてくれますから、妻に乗せる車として、これ以上の車はないのです。
プロのレーサーの多くは、プライベートではメルセデスを選びますが、それも当然なのでしょう。
余談ですが、メルセデスは、普通に整備していれば、何年たっても同じ感覚ですが、BMWは、結構ガタが来ます。
修理すると元に戻りますが、ぎょっとするほど金がかかります。
それも、BMWをやめた理由の一つでした。
それから、車からは外れますが、妻が無事で健康であることは、仕事をする上で、必須というか、大変大きなメリットです。
少々の事故があっても、大怪我することはあるまいという安心感は、それだけでもメルセデスに乗せる価値はあると思っています。
最近流行の軽自動車ですが、私は、自分で運転してみた感覚として、確かによく走りますし、室内もそこそこ広いのですが、当然のことながら、衝突した時に最後に衝撃を吸収してくれる、ボディーのクラッシャブルスペースが決定的に小さいので、NGです。
前述のSクラスにしても、5シリーズにしても、つぶれる部分が大きくて衝撃を吸収してくれたからこそ、乗員は無事だったわけです。
その部分がほとんどない軽の場合、ちょっと変形しただけで中の人間もつぶれます。
いくら安全になっていますと言われても、安全審査と実際の事故は違います。
仕事の関係で、馬とぶつかってドライバーが死んだ車の写真を見ましたが、大変人気のある車種なのですが、前面は原型を留めないほどめちゃめちゃにつぶれていました。
元々、前面のクラッシャブルスペースが小さかったこともあり、大きな車ならボンネットにぶつかったであろう馬の頭部が、もろに屋根を押しつぶし、その下のドライバーの頭部も一緒につぶした状況だったのです。
メルセデスでなくとも、大きな車なら、ドライバーが死ぬことはなかったであろう事故だったわけで、言わば、金で命が買えるのです。
ですから、命が大切なら無理してでも、ある程度大きな車を買いなさい、私はそう言いたいし、この26年間、贅沢は車だけにして乗り続けてきた一番大きな理由でもあったわけです。
Posted at 2014/01/22 11:37:08 | |
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