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神坂俊一郎のブログ一覧

2014年11月10日 イイね!

見えます見えます

ふざけたタイトルではありますが、車を運転していて一番大切なのは視覚だと思います。

今朝もマイカー通勤で駅まで行く途中で、側道から対向車もこちら側も通勤車両がほとんどつながって流れていて到底余裕もないのに右折して突っ込んでくる車が居ました。
これ、私は側道に車が居ることを確認した時点で、もしかしたら突っ込んでくるかも、と予想します。
つまり、側道の状況も見ているのです。

同様に、後続車の状況も見ます。
後続車が居なければ、まあ、突っ込ませてもいいかと減速して前の車との車間を広げますが、びったりくっつかれていれば、前の車との車間を詰めて、側道から突っ込まれることで急ブレーキ踏んで追突されることを防ぐことを考えます。

つまり、360度とは言いませんが、状況に応じていろいろな方向に注意を配っているのです。

自然に身に付いた防衛運転法ですが、何よりも基本となるのは、その方向が見えることです。

ですから、ルームミラーに何かをぶらさげたり、ダッシュボードに人形並べたり、リアウィンドウに後ろが見えないカーリングを施したりしている車を見ると、危険だなあと思います。

人間、意識して見ていなくても、結構広範囲を見ているものです。
それを有効に活用できるよう、情報の取捨選択機能を磨いてやることです。

35年前でしたか、大雨の夜に、会社の同期5人で車で出かけたことがあり、私は助手席に乗っていたのですが、前方に無灯火の自転車がいることに気づきました。
ところが、ドライバーは全く気付いておらず、そのままだと絶対衝突すると思いましたから、助手席からハンドル切って避けたのです。
これ、ドライバーは、突然助手席の私にハンドル切られて驚いたそうですが、全く自転車は見えなかった、よくぞ避けてくれたと感謝されました。
でも、ドライバーの言うとおりで、土砂降りの中、無灯火の自転車でしたから、見えていたはずはないのです。
単純に見えていたというものではなく、そこに何かがあることを察知したというのが正しい状況でした。

見えないものでも察知する、そんな感覚を身につけておくと、大抵の事故は防げるのです。
昼夜を問わず、私は前の車よりも先を見て運転します。
見えない部分では、前の車のリアウィンドーを通して見たり、トラックなどは、ボディーの下の隙間を通してみることもあります。

夜の運転では、私はヘッドライトの光が届かない闇の方を見ます。
そこに野生動物が居ることも、自転車が走っていることも、横断する歩行者が居ることもあるのですが、はっきりとは見えなくても、何かいるなとわかるものです。

メルセデスベンツや他の車に、ナイトビューという安全装備があり、それは、赤外線を利用して、ヘッドライトが届かない部分の障害物を投影するものです。
優れものですが、余り役立つような状況にはならなかったためか、高級グレード以外はオプションからも外されてしまいました。
元々、オプション装着する人はほとんどいなかったそうです。

とにかく少しでも視覚的情報を得る努力をする、その習慣をつけることで、事故は防げると思います。
励行してください。

最後に、ホラーな余談を一つ。

37年前、大学生の時、私は某運動部の後輩3人を乗せて、京都の花背峠まで夜のドライブとしゃれ込んだことがありました。
流石にそんな時間に走っている車は一台もなく、峠まで行って折り返したところ、対向車線側のガードレールの手前に人が立っていたのです。
来るときには見かけませんでしたし、そこに山道でもあればわかるのですが、道路しかない場所ですし、時間も夜の10時過ぎですし、一体どこから降ってわいたのかと不思議に思いつつ、停車してみたところ、50歳ぐらいの労務者風の人物で、私の車をじっと見た後、こう言いました。
「白い車を探してたんやけど、この車やないわ。」
確かに、私の車の色は白でした。
次の瞬間が恐怖で、突然助手席側の山の斜面との狭い隙間に、和服の老婆が現れたのです。
これ、絶対ありえないことです。
何故なら、助手席は山の急な斜面側でしたし、停車する際、そこには誰もいないことは確認済みだったのですから。
でも、確かに老婆は存在し、労務者風の男が探している車は、私の車ではないと伝えようとしたのか首を振ると、老婆も首を振りました。
私が老婆の方を向くと、他の3人は初めてそこに老婆が居ることに気づき、恐怖の余り、髪の毛が逆立ったのです。
変なもので、私、恐怖よりも、3人の髪の毛が逆立ったことの方がおかしくて、思わず笑ってしまいました。
もう一度労務者風の男に向き直ると、もう行ってくださいという感じでうなずいたので、そろそろと発車し、カーブの手前で振り返ったところ、二人の姿は消えていました。

後輩3人、無言のままだったのですが、しばらく進んだところで、3人同時に絶叫しました。
「ギャー、こえー。」
「お化けや。」
「幽霊や。」
私としては、二人からは全く悪意を感じませんでしたし、何かにすがるような目で見ていたことの方が気になっていましたから全く恐怖は感じなかったのですが、どう考えても幽霊ですし、4人同時に見たわけですし、しかも私はその一人と話までしたのです。
何だったのでしょう。
Posted at 2014/11/10 11:40:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 交通全般 | クルマ

プロフィール

神坂俊一郎です。よろしくお願いします。 40年前に某メーカーのテストドライバーに誘われた経験があるほど運転感覚は鋭敏で、自分の感覚にもっとも優しかったメルセデ...
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