土曜の朝、叔父宅から電話・・・
「冷蔵庫が冷えなくて、おまけに何かカラカラ音がしよるんだけど・・・」
「でね、冷凍庫も凍ってはいるけどイマイチ硬くないんよ・・・」
私「ドアを開けたらカラカラ音は止まるんじゃない?」「うん」
非常によくある故障です。ので紹介します。
早速訪問してバラしてみました
冷凍室の引き出しを外して、奥の仕切りを取り外して、エバボレーターをチェックします。
案の定霜だらけです

自動霜取り装置が故障して、霜取りが行われない結果
冷却フィンが霜で覆われてしまい、冷気が通らないので冷えないのです。
ここで冷やされた風がファンで冷蔵室にも送られるのですね。
で、霜がファンと擦れてガラガラ音が出るのです。ドアを開けるとファンが停止するので
ガラガラ音も止まるという仕組みです。
ちなみに正常ならこんな感じです
ファン式冷蔵庫は、8時間に1回のペースで、タイマーが働き、自動霜取りを行う仕組みになっています。
フィンの下側に電熱ヒーターが入ってて、熱で霜を溶かすんです。
で、そのために使ってるのが「霜取りタイマー」なるモノ。

このタイマーが故障していました。
裏側に、マイナスドライバーを突っ込める穴が開いてますので、そこをドライバーで回すと
「カチン」と音がして霜取り工程に入るはずです。
逆に、霜取り工程のままでタイマーが固定されてしまった場合、手動で回してやると、コンプレッサーが
回り始めると思います。
タイマーをバラすと、中のギアが欠けてました。
実際には、診断の結果、霜取りタイマーと霜取りサーモ(下記回路図で「エババイメタル」がオープン
しており、この2点の交換が必要との結論になりました。
親切に回路図が貼ってありました(笑)

単純そうに見えて、なかなか、考えられており
8時間に1回、タイマーON→霜取りスタート→霜取りスタートと同時にタイマー駆動モーターOFF→ヒーター通電→霜取り完了(エババイメタルがOFF)→タイマー駆動モーター再スタート→コンプレッサーON(通常運転)というシーケンスになっています。
というわけで、このガチガチ霜を溶かした上、タイマーとバイメタルを交換すれば完了なのですが、製造から15年経過した冷蔵庫でしたので、いい機会だっつーことで買い替えることになりました。
霜はコンセントを抜いて1日放置しなうと溶けません。
ドライヤーで溶かす方法もあるようですが・・・
とりあえずコンセントを抜いて、霜を溶かせば、また霜が付くまで数日は普通に使えますよ。
結局その日のうちに、展示品の冷蔵庫を買ってきました。
消費電力も相当少なくなってるそうなので、正解だったかな?
エコポイントウマー(笑)
※当地ではノボリを立てて、大々的に家電無料回収ってやってます。
リサイクル料も不要でいいじゃんと思い聞きに行ってみましたが、冷蔵庫は有料引き取りとのこと。
なんじゃそりゃ?あやしいなぁ~
冷蔵庫は素直にリサイクルに出して、リサイクルエコポイントGETがお得です。
家電リサイクルのルートに乗らない廃家電ってどこに行くんでしょうか?
聞いてみましたが教えてもらえませんでした。
Posted at 2010/05/23 19:20:44 | |
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