
車とのなれ初めは、人それぞれ。
では、このKazめの場合は・・・・・・?
【前史】
実は、かくいうKaz、“隠れ”スバリスト歴はけっこう長い。
というのは、少年時代、父が長い間「レオーネ」に乗っていたためである。
それも、初代(グレード不明)と2代目(初期型1.8リッターGTL)だから、けっこう長い。
今では、ノーパワーで酷評されているけど、何しろ、当時は数少ない前輪駆動。実は、実家前の急な坂を、雪道になっても登れた数少ない車なのだ。
それに何より、あの独特のエンジン音。そして、ついに手放すことが決まったとき、記念に、と思って写真を撮った時に判明した、珍しい「水平対向」エンジンだったという事実。
そういった思い出が、密かなスバリスト精神を育てたのかも。
ただし、当時のスバル車、どうも鉄板が弱かったようで、特に2代目レオーネ、手放す直前には、床が錆で抜ける寸前までになっていた。
それもあって、そのあとは、良い鉄板を使っているであろう日産車に鞍替え。父の兄にあたる伯父が、日産関係の仕事をしていた縁もあった。
その影響で、自分の車歴も、パルサー(N14系4WDセダン)、プリメーラ(P10系)と、日産系ばかり。
その中でも、プリメーラは印象が良かった。車内も広いし、それに足も良し。さすが、ツーリングカーレースで暴れまわっただけのことはある、と納得できたものである。(ちなみに、これ、元は父のもの。“大きな車が手に余るようになってきた”というわけで、自分に譲られたものである)
もちろん、最初の所有者、パルサーも思い出深いのだが。
ただ、いずれにしても、スバル車に非ず。
というわけで、しばらく“隠れスバリスト”になってしまったのだが・・・・・・。
【我が“相棒”候補はいずこにありや?】
プロフィールにも書いているが、実は小生、北海道出身。それが、仕事の関係で、播州・加古川の人間になったのだ。
“じゃあ、まさか、インプレッサも北海道から?”と思われるかもしれないが、残念ながらハズレ。実は、こちらに来てから、購入したのである。
そもそも、加古川行きの直前は、収入の問題などから、車はあきらめていた。
それが、加古川に仕事を得て、収入も増えた、というわけで、秋になろうかという頃、そろそろ車を購入しよう、と思い始めてきた。
そうなると、やっぱり、ほしいのはスバル車。それも、コンパクトセダンであるインプレッサだ。
何しろ、モータースポーツファン歴も長い小生、WRC事情もよく知っていたから、90年からのレガシィ、インプレッサの大活躍に夢中にならないわけがない。
特に、インプレッサは、ある意味、かつてのレオーネの直系の子孫といってもよいし、コンパクトセダンという点も、小柄な自分に合っているように思えた。
だから、“いずれは自分もインプレッサを”ともくろみ続けていたのも事実。実は、パルサーやプリメーラで楽しんでいた頃も、密かにインプレッサのカタログを取り寄せ、想像を膨らませていたわけである。
それを現実にするべく、さっそく情報収集。
ところが、これがなかなか大変。何しろ、加古川入りした2009年といえば、自分のあこがれた初代GC8型は、最終型ももう9年落ちの時期。よいモデルは、めったに出会える状況ではない。
それに、個人的には、やはりWRXグレード、そして色は紺と決めていただけに、なおさらハードル高し。STiバージョンはけっこう見かけたが、ノーマルWRX、これが意外に市場に出てこないのだ。しかも、白・銀・黒は結構出てくるが、紺は本当に出てこなかった。
ちなみに、なぜ色を紺にこだわったか、というと、やはり、WRCモデルの影響がある。その好みからすると、STi系の青は明るすぎたのだ。
もっとも、アプライドFで紺系は消えたから、がっかりだったのだが、アプライドGで復活していたので、それを狙った、という事情もある。最終モデルなだけに、完成度の点でも信頼がおけそうに思えたためでもある。
【見つけた! と思ったら・・・・・・】
そんなこんなで、中古車サイトとにらめっこして1か月ほど、大分のショップに、狙い通りのWRXを発見。
その写真を見て、“しめた!”と思った。何しろ、色も紺色、状態もよさそう、何より、マフラーもリアスポイラーもノーマルらしいのが気に入った。
インプレッサをGT的な使い方で考えていた小生にとって、大型マフラーや大型スポイラーは勘弁願いたかったところ。それに、大型マフラーは、エンジンを痛めつけていることも考えられたから、なおさらだった。
で、さっそくショップにコンタクト。そして、大分行きを手配しようとしたところ、その返事にいわく・・・・・・。
“ごめんなさい、もう売れてしまいました”
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【懲りずに再探索】
まったくショックな話だが、本当にタッチの差だったらしい。
気を取り直して、再び情報サイトとにらめっこ。
しかし、ノーマルWRX、本当に出てこない。STiバージョンは本当に多いのに・・・・・・。
ところで、なぜGD系に走らなかったのか、というと、一番の理由が3ナンバーサイズになった、ということ。
やっぱり、コンパクトが売りのはずのインプレッサ、ランサーに対抗するからって、3ナンバーにするのはやりすぎでしょう、と思えてしまったのだ。
(個人的には、ランサーについても、電子ギミックてんこ盛りという点で評価は辛い。同じ三菱でも、ギャランVR-4は好きだったのだが・・・・・・)
それに、やはり、丸目のデザインがあまり好きになれなかった、ということもある。涙目になってからは、ちょっとグラッと来かかったが・・・・・・。
【あった、あった!・・・・・・で、見に行こう!(どこへ?)】
そんな奮闘から1か月ほどした時、ついに、めぼしい車を再び発見!
“よっしゃ、今度こそ!”と、大急ぎでショップにコンタクト。何しろ、GC8最終のG型で、しかも紺色、おまけにノーマルマフラーで、全体的な状態もよさそう、と、まさにツボにはまった1台だったのだ。
気になったのは、車高1cmダウンという点と、リアスポイラーが大型になっていた点。しかし、とにかく、チェックする価値はありそうに見えた。
で、数日後、ショップから無事に“ありますよ”と連絡あり。
となると、見に行かずばなるまい、ということで、職場との休みの調整を付けて、さっそくショップへ見に行った。
もちろん、車なしだから、鉄道を利用。それも、新幹線でかっとんでいった次第。
え? なぜ新幹線で、って? だって、そのインプレッサがあるのは・・・・・・
茨城は水戸のショップだったのです。(^^;;
【よし、こいつだ!】
・・・・・・というわけで、はるばる水戸へ行く、などという、ある意味クレイジーな下見旅行を、あえて敢行。
実は当日、あいにくの雨。そして、お店への到着まで、なんと3/4日という行程。朝出発したものの、到着はもう3時になっていました。
そして、無事目的の車にご対面。ショップの担当者さん、大笑いしながらも丁寧に応対してくれた次第で。
で、肝心の車は、というと、よく“雨の日には車を買うな”と言うけど、室内で見せてもらった感じでは、状態はほぼ申し分なし(あえて言えば、屋根の雨染みが問題あり)。内装にも、シートにへたりあり、ダッシュボードも要塗り直しだけど、個人的には不満なし。
それより、肝心なのは走りっぷり。さっそく試乗させてもらうと、エンジンは気持ちよく回るし、足回りもブレーキもご機嫌。車高調のおかげで乗り心地は固かったけど、それは後々自分でやろう、と考えつつ、満足のうちに試乗終了。
そのあと、いろいろと交渉したところ、けっこう丁寧なお店だ、という感じだったこともあり、ついに決定。
さすがにでかいリアスポイラーはノーマルに交換をお願いしたけど、その他の整備や手続きもいろいろと手配してもらい、無事購入と相成りました。
【そして・・・・・・】
・・・・・・とはいっても、諸々の手続きや再チェックに時間がかかったこともあり、本当に自分の手に入ったのは12月に入ってから。
以来、もう4年半。途中、固い足回りに閉口してノーマルダンパーに交換はしたものの、そのほかは特に何事もなく、趣味の天体観測やスキー行きなどで、良いお供となってくれています。
さすがに、シートがそろそろ厳しいかな、という感じはあるけど、まだまだ元気なGC8、これからも楽しみまっせ!
Posted at 2013/06/18 01:46:09 | |
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