’14年の年末、道の駅のバッチを求めてハイタッチ!driveに躍起になっていた頃からふっと金毘羅さんを思い浮かべることが度々あって、また勝手に「金毘羅さんが呼んでいるのかなぁ」なんて思っていた。さらに時々、讃岐うどんの強いコシの食感といりこのだし汁の味が甦ってきたりして「さすが、神様。st昼行灯の弱みを良く知っていて巧く誘惑してくるなぁ』と感心したりもした。
色々、紆余曲折があって17日の昼過ぎに会社から出発。
17日は変な天気で、予報でそこそこ崩れるとは聞いていたが、朝出る時は晴れていたが、昼過ぎに出た時は雨が結構降っていた。そんな時に限ってコインパーキングのメーターがなかなか千円札を受け入れてくれない。自分も千円札も段々にびしょびしょに。仕方がないので近くのコンビニでコーヒーを購入。紆余曲折も含めてなかな思う通りに進まない状況に腹も立ったが、遅番明けの午前中出勤で疲れていることもあってここでのコーヒーは一服の清涼剤だったのかも。
まずは昼飯。津田の松原SAのうどん屋さん「あぶなき家」をめざします。もう口のなかは讃岐うどんでした。芦屋のランプから阪神高速に乗って王道の道順。ひねりなし。淡路島を抜けて鳴門から四国入り。

その後も変な天気は続き、晴れていたり、あられまじりの雨が降ったりと荒れ模様。

明石海峡大橋は平気だったが鳴門海峡大橋は40Km規制で横風が強かった。パトカーについて走っていたらちょっと注意された。

四国は厚い雲に覆われていました。

14:30ごろ津田の松原SAに到着。

早速のうどん。ぶっかけで穴子の一本揚げとちくわの磯辺揚げをトッピング。生卵も。もっと勉強すれば香川県内には有名なうどん屋さんがいっぱいあるのだろうけど、駐車場のこととか考えるとここはとっても利用しやすい。もちろん味も悪くない。

津田の松原SAを出る頃にはまた雨にあられが混じり始めた。せっかくなのに今日は一日こんな天気なのかとちょっとがっかり。

年末のように香川県の道の駅を漁ってみようかと思っていたが午後出発になったし、天気もご機嫌斜めみたいだしあまりうろつくこともできないだろうと判断。ちょっと物足りない感じもしたが国道11号沿いに道の駅を訪ねてみようと思った。本当は琴弾公園まで行ってみたかったんだけどな。ま、今回は純粋に金比羅さんにご挨拶することだけをメインにってことで。

道の駅は津田の松原(琴林公園)、源平の里むれ、瀬戸大橋記念公園、恋人の聖地うだつ海浜公園(うだつ海ほたる)を巡ることにした。右は琴電、左はJR。

高松の街中は踏切が多い。

瀬戸大橋の袂につく頃にはもう夕暮れになっていた。

恋人の聖地うだつ海浜公園から瀬戸大橋を望む。50近いオヤジが独りで恋人の聖地ってのも変な話だなとは思う。荒れた天気は続いていて海辺は風が強かった。道の駅の施設ももう閉店していた。当然、誰もいない。吹きすさぶ風のなかで一人佇む。まるで今のst昼行灯の立場同様の様子に自嘲の笑みがこぼれる。

チェックイン時間を過ぎそうなので宿に電話して遅れること連絡。

暗くなってからの狭い道はちょっと怖いが、琴平の街に近づくと見慣れた風景も出てきてちょっとホッとした。

18時ちょうどに宿に到着。

初めて琴平を訪れた時に泊まった旅館を何となくリピート。贅沢し過ぎか。

離れの建物でお風呂や食事には外を歩いていかなければならないが、不便は感じない。

今日のメニューは讃岐牛づくし。

ビールで初めて前菜。

オープンキッチンでいい雰囲気。琴平には
金陵といういい酒蔵があって去年来た時美味しかったので

日本酒に移行。

鉄板焼き。

お酒のお代わりは違う酒蔵のもの。銘柄は失念。酔っ払っていたのね。

そしてしゃぶしゃぶ。あ、ぶれぶれ。相当酔っぱらっています。
どれも大変美味しゅうございました。気持よく床に就いた。

18日は前日と違っていい天気。まだ、空が青く染まる前から楽しみな気持ちがむくむくと湧きあがってくる。

しっかり、朝食をいただき、チェックアウトを済ませ、宿にちょっと我儘をお願いして金比羅さんお参りの間Rーコを駐車場に預けて出発です。快く我儘を受け入れてくれてありがとうございました。

宿のすぐ近くにある鞘橋です。神様が渡る橋なので人は渡れません。

すっかり青く染まった空の下琴平の小さな街並みを進んで参道に入ります。

ここから始まる階段の嵐。本宮まで785段。奥宮まで1368段。何度か来ているのでその辛さはよく知っているのになんかワクワクしてる。
最初は普通な角度ですが、

すぐに急坂になります。伝わるかな。
日曜日と言うこともあってか小さい子供達を連れた家族連れが多い。子供達は皆元気で、駆け足で上がって上から親を呼ぶ者、階段の数を一段一段数え上げて行く者。この日の空のように明るい雰囲気が満ちている。

365段登って大門。

ここからでも随分高いことがわかる。

大門をくぐると有名な五人百姓。べっこう飴売りです。あれ?5人揃っているのを見るのは初めてかな?

金比羅さんには本物の神馬がいらっしゃいます。

お食事中でずっと顔を下げていたのですが近づくつと顔を偶然あげてくれました。

おまけに鼻をこちらにぐっと近づけてくれて、「よく来たな」と言われたようで嬉しかった。
ここまでで・・・えっと・・・431段。先はまだ長いです。

旭社前まで来ました。ここで630段ぐらい?今回の参拝の時は外国人の方々も多かったようでした。皆さん顔は笑っていますが、ちょっときつそう。

賢木門(さかきもん)と呼ぶそうな。

そしてまた急坂。

やっと本宮に到着です。

やっぱりきつかったぁ。冬であるのを忘れてしまいそうに身体がぽかぽかしています。周りの皆さんも同じ思いをしているようです。でも、みんな嬉しそう。

ここには展望台があって眺めがいいです。 お参りを済ませて「さて。」という時に急に親からの電話。
「昨日の晩、なんか寝付かれなくてね。・・・なんか、悪いことでもあったんじゃぁないかと・・・」
「心配ご無用。元気ですよ。」
ありがたいことです。いつもとは違う眺めの讃岐富士と親とのいつも通りの変わらない会話。

神社仏閣をパワースポットと申しますが、こんもりと生い茂る木々を見ているとさすがにそう言われるだけのことはあるのだなっと感心してしまいます。

当初は行くつもりはあまりなかったが、周りの人達の会話が耳に。「奥社、どうするね。」「もう階段もすくないんだろ。行ってみようぜ。」的な。いえいえ、まだ600段近くありますぜ。そう思っていたら、何か考える力がすっと抜けて自然に奥社に向けて歩き始めていた。

ここからは、少し雰囲気が変わります。参拝者の数も減り杜も深くなります。

ただ、木々は暖かく感じる。ますます火照った身体のせいかもしれないが冬なお濃い緑の葉を見ていると優しい命の息吹を感じるのです。

木霊でも出てきそうな。息が切れて立ち止まって見上げるといい風が吹いて身体を包んでいく。冷たいのではない、涼しくて気持ちいい風。自然と笑みが浮かんでくる。独りで木々を見上げてにやついているオヤジは気持ち悪いか。

20数分かかったろうか?奥社に到着。

さっきの展望台より讃岐富士が小さく見えるのは距離のせい?高さのせい?
今年も、金毘羅さんにご挨拶にあがれたことを感謝しつつ名残惜しいが山を下りた。
宿の駐車場に戻るとちょうど12時。何となく金毘羅さんでお腹がいっぱいになったので、もうちょっと頑張ればもう一カ所ぐらい廻れたかもしれないが、お昼ご飯と温泉で帰ることにした。

お土産は金陵の日本酒で。

お昼ご飯は道の駅滝宮でうどんに決めてた。ここは讃岐うどん発祥の地を謳ったところです。なんとかっと言った独自の小麦粉でうどんを作っているとのこと。

広い空とお椀をひっくり返したような四国独特の山の風景を見ながら気持ちよく走る。
温泉は
道の駅香南楽湯。JAFの会員割引もあってお徳に入れる。

さて、帰りだが、同じ道を帰るのは嫌だったので瀬戸大橋を廻って帰ってやろうとR−コにお伺いをたてたが、R−コは淡路を抜けろと・・・。いくつかのコースを提示してきたが全部淡路を抜ける道。ならば、っと坂出のインターを経由地にして検索してみたが、R−コは頑に、坂出から高知道を戻って淡路を抜けろとおっしゃる。
「わかったよぉ。お前さんのいうとおりにしますよ。」ちょっと無理をしなかったのはさっきの親からの電話がちょっと耳を霞めたから。

ついでなのでもう一度津田の松原SAに立ち寄り、おやつ代わりにうどんを。上りのうどん屋さんもあなぶき家さん。このSAのうどん屋さんは凝っていて下り線のお店は「お帰りなさい」の言葉が掲げてあり、上り線お店は「いってらっしゃい」の言葉が。うどん県を掲げる香川県らしいちょっと粋な計らい。

お昼のうどんがちょっと残っているので今回は控えめにちくわの磯辺揚げだけで。でも、するするっと行けちゃう。本当に美味しいなぁ。

色々文句は言ったけど、気持よく淡路島を抜けて

大好きな明石海峡大橋を渡り

珍しくスムーズだった神戸の街を抜けて

豊中でR−コに食事をさせて帰りました。
2日間の走行距離 467.2Km。一年ぶりの金毘羅さんへのお参りで新しいお守りもR−コに迎えられなんだかんだと楽しいドライブでした。神様にもR−コにもありがとうございました。
さて、今度は1月28日のR−コ誕生日ドライブのことを考えねばね。
とりあえず、今日は寝ましょ。