荷物を受け取ってターミナルビルを出ると向かい側に平屋の建物があってそこにレンタカーのカウンターがある。小さい建物だったが5〜6社のレンタカーカウンターが並んでいた。

レンタカーカウンターの
おばさんお姉様方はとてもフレンドリーだった。始終笑顔で「海外で初めて運転するから緊張してるんだ。」と言うst昼行灯に「Cool」と言った。なぜかチャイルドシートの発注が入っていると言うトラブルもあったが、手続きはトントンと進んでいった。カウンターで車の傷の地図を見せられたが渡してはくれなかった。国内でもレンタカーを借りたのなんて免許をとってすぐの20年以上前に1回だけしかしたこと無かったからよくわからないでいたが、傷のチェックは重要で下手をすると後で賠償を求められてしまうかもしれないと聞いていたので、その地図を頼りに係員と頭付き合わせて傷のチェックをするのかと思っていたら、「自分でチェックしておいてねぇ〜」みたいな感じだった。ガラガラと荷物を引きずって指定されたところまで広い駐車場を歩いていく。
海外のレンタカーはMTが主流でATは少ないと聞いていたが、AVISの日本のHPではATしか載っていなかった。普段R−コがMTなので逆にMTの方が安心だろうと、わざわざ海外のAVISのHPから予約していた。予約の時はNISSAN Micraクラスということだった。・・・おや?車種指定って出来ないのねぇ・・・と思った。せっかく海外に行くのだからFordとかVWとか欧州車に乗ってみたかったがそういう選択もできないようだった。あくまでクラス指定だけだった。蓋を開けてみると・・・・ヒュンダイ君だった。

う〜ん。・・・・食わず嫌いはいかんと思うが・・・正直、がっかりだった。「嫌な予感が当たったなぁ。」と言った方が良いか。20i、だっけ?i20、だっけ?6速MT。AT選択だったらMicraだったのだろうか?
ま、いっか。よろしくお願いしますよ。いい色してんじゃん。それにしても、結構傷だらけだね、君。

レンタカーした時は操作方法を良く確認しないといけません。あれ?あれ?Rギアはどこだ?つい何時もの右下に入れてみようとしたが、あれ、あれ前に行くよ。ちょっとパニック。どうしよう、係員に聞くか?でも、英語でなんて言うんだ?・・・こういう時は一旦深呼吸。ふっと、シフトノブを見ると左上にR。さらにシフトノブにボタン。ボタンを押しながら左上に持っていくと・・・あぁ、入りました。後ろにそろそろ。と、言うように恥ずかしいことになります。
さて、やっとこさ出発ですよ。
最初の目的地はPort Arthurです。

コースはざっとこんなもの。

はい、早速あります、
Roundabout。日本では見慣れない交差点。ガイドやネットでも情報はたくさん目にしてきたが実際に通るとやっぱり緊張する。周りの人の真似をしようと見ていたが人それぞれで、サークル内にいる時にずっと右サインを出し続けている人もいれば出さない人もいる。う〜ん、余計に戸惑ってしまった。
A3Tasman HwyからA9Arthur Hwyと走っていきます。Hwy、ハイウェイと言っても普通の国道です。A区分は日本で言うところの一桁台の国道か。Bは二桁国道。Cは三桁国道。と言った方がわかりやすいか。オーストラリアの道路の法定速度は結構シンプルで、街中はその大きさによって違いますが40〜60Km/h。その周りが80Km/h。郊外は100〜110Km/h。道がどんな山道でも急カーブでも郊外は100Km。安全通行速度が30Km/hのカーブも制限速度は100Km。だから、カーブ手前で減速スローインファーストアウトのノリでいると後ろから猛追されます。ま、交通量はそんなにないのでストレスになるほどではありませんが。道も広いので路肩にもスペースもあり困ったらすぐに譲ればいいだけのことです。

これはA9Arthur Hwyの様子。
トランジットのトラブルで午前中が潰れてしまったので、とりあえず今日のメインの訪問地
Portartur Historic siteに向かうことにしました。
普通の国道を100Km/hで走っていいよっと言われてもすぐには対応出来ないもので気付けば80〜90Km/hで走っていました。でも、渋滞なんてあるはずもなく順調に進んでいきました。

PortArthur historic siteは昔の監獄です。タスマニアは昔流刑地でした。かなり過酷な流刑地だったということです。その遺跡が残っているのがここです。定時から40分ほどのガイドツアーがあるということで予約をしておいたのですが、ついたのが14時10分くらいでした。50分ボォ〜っと待っていてもよかったですがこれ以上時間を無駄にするのも嫌だったので、せっかちな小心者なんですね、先にホテルにチェックインしてもう一度こようと思いました。
この日の宿はPortArthur historic site近くの
クラシックコテージズというところに予約していました。車で10分弱です。
場所はすぐにわかったのですが、特に駐車場があるわけでもなく狭い道沿いに何戸も建物があってどこへ行ったらフロントがあるのかわかりません。ちょっと広くなっているところに寄せてとりあえず車を停めてフロントを探します。特にフロントデスクというものがあるわけでもなく、管理人さんのお宅のような一棟があって、呼び鈴もないのでドアをKnock Knock。でっぷりとした大柄な初老の管理人さんが出てきました。お決まりの宿帳の記入もなく、カードやパスポートなんかのチェックもなく、「俺は信用しているから」の一言でした。

とりあえず荷物をおろします。立派な一戸建てでした。しっかりしたキッチンもあり、一人で一泊だけにはもったいないくらいでした。パッチワークがちょっと可愛らしい。

一息入れて、またPortArthur Historic siteに向かいます。

16時からの最後のガイドツアーにはちょうど良かったですが、入場券でちょっとしたクルージングが楽しめるはずでしたが、15時が最終だったようでお船には乗れませんでした。ちょっとがっかりでした。やっぱり出足でつまづいたのが影響しました。

もう少しわかるかなっと思いましたがガイドツアーの英語はよく聞き取れなかった。面と向かって聞く時にはもう少しわかるような気がするけど、
も〜う少しだけですけどね、不特定多数に向けての英語は聞きずらいです。なぜだろう?
PortArthur historic siteでは色々なガイドツアーがありますが、夜に、Ghost Tourというものもあります。

やはり過酷な監獄ということで怨念が残るのか、Ghostの逸話も沢山あるようで、真っ暗になった施設をガイドの持つランタンの明かりを頼りに歩き、不気味にライトアップされた古い建物の中や外からその所々のお話を紹介しながら歩いていくものです。ガイドさんは皆さん芸達者で上手く笑わせながら、怖がらせながら話をしてくれます。これにはsite内のレストランでのお食事もつけることが出来ます。

お料理2品を選べます。飲み物は別料金です。シーフードプレートとフィッシュ&チップスを頼みました。やはり英国文化です。

飲み物は宿まで車で帰らないと行けないので「車を運転するから」と言うとジンジャーエールを薦めてくれました。海外の食事はボリュームがあるので、これでもお腹いっぱいで苦しいくらいでした。

site内にはhotelもあったのだろうか?「車で帰る人は、気をつけてね。よく野生動物が出てきて衝突事件があるからね。」と言われました。昼間以上に慎長に運転して帰りましたよ。
宿に帰ってシャワーを浴びて横になると、静かになった中に動物の声が響きます。それがまるで合図かのように落ちました。飛行機の中で寝ていたとはいえやはり疲れていたのでしょう。身体を横に伸ばして寝られたので一気に疲れが出たようでした。とりあえず、緊張の一日目が終わりました。明日はちょっと長距離移動です。
Posted at 2016/04/24 23:51:36 | |
トラックバック(0) |
非日常 | 日記