
今回のコンテストを振り返ると、
まず、参加コースのうち
通例の『アルパインコース』が無く、
事実上、私のように
『アルパイン』のヘッドでシステムを組んでいる人達は、
戸惑ったのではないかと思う。
私もその一人で、どこに参加しようか考えてしまった。
なぜなら、コースによって「音作り」のコンセプトが異なるからだ。
(評価の基準が違う。)
エントラントにとって「コース選択」は重要!
私の場合、アンプが「ラックスマン」なので『オスカーコース』にも選択肢があり、
実際、昨年秋の山口での『オスカーコンテスト』にも参加したので、
課題曲CDも既にあるし、曲も聴き慣れている女性ボーカル。
また、個人的にもこの「女性ボーカル」というジャンルに関して、
「愛媛クラフト」のオーディオチューナー松浦氏による「調整」のセンスが好きで、
自分の頭の中はすっかり「倍音制覇!」へと向かっていた。
その時点ではまだ『マインズコース』は課題曲が発表されていなかったが、
一方でDr.SAKAMOTOの「音楽重視」の審査基準にも興味シンシンだったところ、
クラフトから『オスカーコース』に参加を表明しているエントラントは
私以外に既に2名いるという事を聞き、自分はこの『マインズコース』で受けてみる事にした。
しかし、後にこのコースの課題曲CD発表がH.P上であり
自分でも早速聴いてみて、正直頭を抱えた。
2枚のCDのうち、『コブクロ』の方はまだ、現調整を基準に弄れる範囲だが、
『敦賀明子のJAZZ』の方は問題山積みで、まともに鳴ってくれない。
そのままでは「バスライン」があいまいで広がりも得られず「乗り」や「覇気」が無い。
かと言って、『コブクロ』の方をこちらに合わせていくと、
ヴォーカルの定位感は薄れ、ギターの響きのリアル感や声の艶やかさに悪影響を及ぼす。
コンテストは、曲ごとに「調整メモリ」を切り替えて聴いてもらう事はできない。
「一つの調整でどちらも聴かせる」には?
そこで松浦氏...と思いきや、何と何と、体調を崩して「入院中?!」
それまでにも氏には数々の我がままを聞いてもらい、
言葉に現せないくらい世話になっているので、
ここはもう完治するまで静養を願い、「今回はもう現調整でトライしよう!」と決めた。
ところが数日後、直接氏から連絡があり、「午後に外出許可を取って調整する!」との事。
そのプロ魂と心意気に感激!チロル前々日に「最終調整」を行ってもらえる事になった。
それは短時間にもかかわらず、
私があらかじめメモしておいた幾つもの「問題」をことごとく解決した、
両曲共に通じる「コンテスト向けの調整」に仕上がった。
そして審査は当日の午後。
幸運な事に、今までカンカン照りだった天気が曇天に変わった事で、
何となく音にシットリ感も出るようになり、こちらに語りかけて来るようになった。
審査後、坂本先生に『コブクロ』に関しては「音楽の感動が伝わった」
と、嬉しいコメントを頂く。その言葉に思わずこちらが感動した!
ただ、2枚のCDの採点割合が7(敦賀明子)対3(コブクロ)で、
総合点としての効果はあと一息といったところだけど。。。
やはり課題曲CDは「車」「ホームオーディオ」「ヘッドフォン」で何回も、
それぞれの鳴り方の違いを理解するまで聴き、曲をゾッコン好きになり、
それぞれの楽器が「どの配置で」「バランス良く」鳴っているのか、
「音の伸び」や「広がり」は自然で美しいか等、それこそ朝昼(仕事?)晩、
自分のコンディションも含めたいろいろなシチュエーションで、
気が付いた事をその都度メモに執り、
その状況をオーディオチューナーに妥協せず正確に伝える事が、
自分の出来る大切な事だろうと思う。
帰路は、今まであまり聴けなかった
『コブクロ』のアルバム内に収録されている他の曲を聴きながら、
純粋に「音楽」に浸れる贅沢なドライブの時間を愉しんだ。。。