
ピカソは、あちこち神経が行き届いていて、気に障るところがない車だが、2つだけ大きな不満があった。1つはメーターパネル内に自分で撮った写真を表示する機能が、実車では使えなくなっていること。もう1つはカタログなどに使われている写真(欧州仕様)では付いている横一文字の「バックドアモール(英語ではTailgate Moulding)」が、日本モデルでは省かれていることだ。前者はソフト上の問題であり対策しようもないが、後者は…
ところが、ネットの噂では昨年10月発売の1st Anniversary特別仕様車にはモールが付いているらしい。それなら日本でもパーツとして注文できるだろうと踏んで、できるセールスさんに相談したところ、「パーツ番号があり注文可能です」との返事。そこから数ヶ月待った先週、ついにパーツが長野に到着した。価格は税前で1万6千円。作業工賃も含めて2万円ちょっとで装着することができた。さすがにこれだけ長いパーツをぴったり水平に貼り付ける自信がなかったので、作業もお願いした。

写真の通り、たった一つのパーツで、別の車になったようにシャキっとする。デザイナーは、これがあることを前提にして最終案をまとめたに違いないと思わせるものだ。日本刀か、手術のメスのような形は他にあまり例を見ない。もともとシトロエンはクロムパーツのあしらい方がとても上手で、ピカソも各所にアクセントとして使われている。このあたりは国産車では望めない部分で、出費にはなるが妥協したくない。

実は、作業を任せて良かったと思えることがあった。このモール、裏側には4つ突起が出ているそうだ。長くて水平に貼り付けるのが難しいので、位置合わせをするためのものだ。つまり、モールを受けるボディパネル側にも4つの穴が開いていることが前提になっているが、通常の日本モデルのパネルは当然ながら穴が開いていないバージョンである。今回はその突起を削り、ベテランの勘で位置合わせしてもらった。
初期のピカソオーナーで、モールがあったらなと一度でも思った方には、心から装着をお勧めしたい。
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ピカソ | クルマ
Posted at
2016/02/12 14:48:57