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ドミトリーのブログ一覧

2015年10月31日 イイね!

抵抗器なしでLED化によるハイフラを回避する(その2)

抵抗器なしでLED化によるハイフラを回避する(その2)
■ 本格的に導入することに

コンデンサーによるハイフラ回避実験は成功したのだが、前記の0-63はハロゲン球対比で十分に明るくなく、H-541改は明るいが色味が黄色っぽいため日中の陽光の下では今ひとつ目立たない(PIAAによればオレンジのレンズに白のLEDを入れた場合の色と合わせてあるため)。

そこで、爆光で定評のあるピカキュウLED Monster(LMN101、T20)をS25ピン角違いに改造し、併せてコンデンサーを装着することにした。S25ピン角違いのLMN102にしなかったのは、コンデンサーを入れるスペースを確保するためである。これまでの実験中に、ピカソは左右でウィンカーの極性が逆という鬼畜な構造であることも判明していたので、LED球としては入力部にブリッジダイオードを内蔵した極性のないものが良く、コンデンサーも極性なく熱に強い積層セラコンとした。部品は、ピカキュウLMN101、積層セラミックコンデンサー2.2μF(50V、千石電商2号店、@100円)、S25ピン角違い座金(千石電商3号店、@50円)、各2個である。


■ 工作

ハンダ付け以外の工作としては、T20の差し込み部分の幅がS25座金より若干広いので、やすりで左右1ミリ程度削る必要があるだけ。削りすぎないように、座金と合わせながら試し試し削ると良い。

座金に入り込む部分の深さは浅めにして、側面LEDの位置がオリジナルのハロゲン球のフィラメントの位置とほぼ揃うようにした。通常売られているLED球は発光部分が根元に寄っており、レンズに入れると光が拡散気味になる。ウィンカーは全体にぼんやり光るより、濃淡あってキラリと光った方が、後続車に気付いて貰いやすい。

ただしこうすると最終的にかなり長くなるので、レンズ内の奥行きが十分ない車では支える可能性があることに注意。テープなどでしっかり仮止めし、9Vの乾電池などで最後の点灯(および短絡がないことの)チェックをした上で、車に装着。点灯およびハイフラ回避を確認し、その後は座金を接着剤で固定。コンデンサーは敢えて出して青色が見えるようにしたが、ステルス性を重視するなら座金の内側に隠れるように配置すべきだろう。また、側面LEDは4つであり、発光方向をどうするかで見え方が変わる。後ろから見て+字にするのか、×字にするのかも試行錯誤し、左右揃えてから接着するのがこだわりか。

下の写真は、午後2時の陽光を正面に受けながらの点灯状況。ハロゲン球と同等に明るく(写真よりも見た感じはもっと明るい)、視認性に問題はまったくない。


■ 留意点

以上のコンデンサーによるハイフラ回避策は、あくまで実験的なものである。まさに0-63の商品説明にあったように「ハイフラ回避が期待できる」だけであり、回避できる保証はない。成否は車がどのような球切れ検出回路を持っているか次第なので、もちろんすべて自己責任にて行って頂きたい。コンデンサーでハイフラが回避できない場合は、従来通りの抵抗器による回避策を採るしかないだろう。なお、ピカソの場合、エンジンを切ってから再始動するまでの時間が短いと、その前の球切れの記録が残ってハイフラが継続することがあった。15分ほど放置してからエンジンを掛けると、再度球切れチェックが行われて、ハイフラが解消した。

■ 余談

今回、ピカソのテールランプユニットを取り外してみて、その先進性に驚いた。表題写真の通り、球へのコード配線はなくなっており、ソケットを差し込むことで電極に接して通電する形になっている。ユニット全体への配線も5線のフラットケーブルでまとめられており極めてすっきりしている。下の写真が示すように、樹脂製のボディパネルはユニットと凹凸を合わせた形状で、無駄な隙間もない。逆に言えば、抵抗器を付けるには不便があるので、コンデンサー式が使えるならお薦めだ。また、3次元で奥行きが広がって見える特殊なリアランプだが、実際の奥行きはゼロで、完全にホログラフィーによる錯覚を利用していることも分かった。提案したのは部品メーカーだろうが、なかなか思い切った採用をしたPSAである。
Posted at 2015/10/31 11:04:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | LED | クルマ
2015年10月30日 イイね!

抵抗器なしでLED化によるハイフラを回避する(その1)

抵抗器なしでLED化によるハイフラを回避する(その1)
■ 問題背景

ウィンカーをLED化する場合、LEDの消費電力が小さいために、球切れと判断されてハイフラが発生する。最近のリレーのない車の場合、消費電力を上げるための抵抗器をわざと並列に挿入してハイフラを回避するが、省エネにならないばかりか、配線の引き回しや廃熱の問題も発生する。6Ωの抵抗器なら、12Vの印加で24Wの熱を発生する(50% dutyとしても12W)が、これは小型のハンダごて並の発熱であり、長時間ハザードを点けるようなシチュエーションでは樹脂部分の変形、火災などの原因にもなり得る。

ところが先日、たまたま「抵抗内蔵でハイフラ回避が期待できる」というアンバーのLED球(0-63)を入手した。ピカソに装着したところ、確かにハイフラは発生しないのだが、面白いことに熱も発生せず、テスターでも直流抵抗値を検出できない(10MΩ超)。つまり抵抗器は内蔵されていないのである。それでも抵抗器以外の何らかの方法で、ハイフラを回避しているらしい。その仕組みが分かれば、上記の配線や熱の問題から解放されることになる。

■ 仮説

そこで仮説を立てた。VWの一部の車種では、エンジンを掛けるとLEDウィンカーが少しだけ光ると言う。エンジンを掛けた段階で微弱の電流をウィンカーに流すことで、ウィンカーの球切れを判断しているためらしい。ピカソも最新の欧州車なので、同様の判断をしている可能性がある。その場合の微弱電流は、長いワイヤーハーネスでの減衰を考えて交流である可能性があり、であれば抵抗器ではなく、コンデンサーでインピーダンスを下げてやればハイフラ回避が可能なのではないか。仮に交流ではなかったとしても、コンデンサーへの突入電流がある程度流れれば、球切れではないと判断してくれる可能性がある。マジックのタネがコンデンサーであれば、上記の0-63が熱を発生せず、直流抵抗値が≒∞であることも説明できる。

■ 立証

そこで手許にあった超TERAエボリューション(H-541)をS25ピン角違いに改造した球(そのままだとハイフラ発生)に、同じく手許にあったOSコン3.3μF(16V)と、積層セラコン1.0μF(50V)を並列に接続して、2つの実験球を作成した。

結果として、どちらの球でもハイフラが見事に回避された。コンデンサーのキャパシタンス(容量)はそれほどシビアでなくても良いようである。もちろんコンデンサーにはエンジン始動時に一瞬微弱な電流が流れるだけで、点灯時の直流は流れないので、熱はまったく発生しない。思わずガッツポーズ!(続く)
Posted at 2015/10/30 15:13:08 | コメント(3) | トラックバック(0) | LED | クルマ
2015年10月27日 イイね!

ピカソとチェロキーはどちらが先か?

ピカソとチェロキーはどちらが先か?ピカソ・オーナーなら、ジープ・チェロキーとの「顔」の類似性に困惑したことがあるだろう。LEDのDRLと、その下のメインの前照灯のデザインと位置関係、そしてDRLとウィンカーがほぼ兼用されていることなど、偶然とは思えない類似性がある。そこで、その辺のクロノロジー(時間軸)を調べて見た。

英語版Wikipediaによると、ピカソのコンセプトであるTechnospaceのデビューは、2013年3月のジュネーブ・モーター・ショー。チェロキーは2013年3月のニューヨーク国際オート・ショー。同じ月であるが、ジュネーブは3月5日から、ニューヨークはプレスデーが3月27日からなので、ピカソの方が3週間だが早い。

しかし、英語版Wikipediaによると、チェロキーはその前月、2月にクライスラーがプレビュー(写真公開)しているらしい。なるほど英語版Googleで検索すると、2月25日に一斉にメディアが写真を報道していることが確認できる。だが、ピカソファンとしてはそこで諦めるわけにはいかない。同様にTechnospaceでプレビューを検索すると、何と2月10日にプジョー・シトロエンがジュネーブ出品前の写真公開をしているではないか。ここでも約2週間、ピカソの方が早かった。

だが、両者の発表は極めて近接している。もちろんTechnospaceを見てから真似たのでは、間に合うはずがない。これは、下馬評通り、ハッキング、産業スパイ、あるいはヘッドハンティングによって、もっと以前に素のデザインが流出していたと考えるべきなんだろう。どっちがどっちを真似たのかは、まあ想像に任せるしかないが …

ちなみにプジョーシトロエンは米国市場から撤退しており、公式販売はしていない。アメリカで売らずに世界第9位に入ると言うことはある意味凄いが、じり貧も招いている。逆にクライスラーも欧州市場からは撤退しているが、元が別会社(AMC)だったジープだけだけは販路があり全欧で0.2~0.3%のシェアを持っている。

(写真)2014 Jeep Cherokee (KL MY15) Limited wagon (2015-07-09) 01" by OSX - Own work. Licensed under Public Domain via Commons.



日本では未発売のCitroen C4 Cactusとはもっと似ている。ひいき目かも知れないが、私にはC4 Picassoが一番まとまっていると思える。(写真)By Kickaffe (Mario von Berg) (Own work, autoaid-Blog) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
Posted at 2015/10/27 23:17:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車文化 | クルマ
2015年10月07日 イイね!

待ちに待った納車

待ちに待った納車ついにピカソが我が家にやってきた。好天でピカピカ度が増している。行き交う車からの視線を感じるのは気のせいか。

Posted at 2015/12/31 11:57:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | ピカソ | 日記
2015年10月03日 イイね!

米国版VWジェッタ

米国版VWジェッタ4年ぶりのボストンでレンタルしたのは、かつて日本で所有していたVWヴェントの末裔。この間の技術の進歩と車格アップには驚く。ナンバーはサウス・カロライナだったが、南部ではフロントにナンバーは要らないのかな?今やアメリカでも当たり前のようにDRLを付けた車ばかりになっているが、付けなくてはならない法制はないようだ。25年前、ダッジ・コルトで駆け回った道を、スイスイと快適に走った。
Posted at 2015/10/25 09:28:16 | コメント(0) | 車文化 | クルマレビュー

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「テスラに群がる小学生のこと http://cvw.jp/b/1901269/46301417/
何シテル?   08/07 10:42
ドミトリーです。日本ではあまり知られていない/人気がない/目立たない車の中から、時代のスタンダードをつくる一台を捜し出して、長~く乗ることにしています。
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