2006年05月22日
セブンとの遭遇・・そして今
幼い頃からクルマ好きな私は、何度か東京モーターショーに足を運びましたが、最近はどんなハイテク装備のクルマを目にしても、「なるほどね~。」とちょっとさめた気分。
町中で一度も見たこともない「スーパー・セヴン」というクルマのことが、いつから私の心に居着いたのか、はっきりとは憶えていませんが、それに結びつく記憶として、学生の頃に町中をこちらに向かってくるクラシックカーみたいなクルマに目が釘付けになった。調べてみると「モーガン+8」と言う木製のメインフレームにクラシカルなボディーを身にまとった2シーターであった。
時は過ぎ。
成人してしばらくたった頃、クルマの雑誌に目を通していると、以前釘付けになったモーガンのボディーから無駄や贅肉を削ぎとったような不思議なクルマが掲載されていたのを見て、これまた驚いた。まさにいま自ら所有している「スーパーセヴン」の画像を始めて目にした20年以上前のことである。
さて、このスーパーセヴンをこんな田舎町では目にすることもなく年月は過ぎていった。
そして、今から十数年前のある日、いつものように出勤し、事務所の前で何人かの同僚と仕事をしていると、背後からエンジン音が近づき止まった。「来客?」と無意識に視線をそちらに移すと・・・なっ、なんと、あの誌面でしかお目にかかったことがなかったスーパーセヴンがそこに停まっているではないか!
コクピットから涼しい顔して降りて来たスーツ姿の男性は、たぶん私よりも若くスマートな青年であった。色は、ブリティッシュ・グリーン。
ドライバーが事務所に入っていくと、私の体は吸い寄せられるように、その駐車場所に近づく。ボディーから左右に飛び出したサスとサイクルフェンダーの形だけが脳裏にくっきりと残っている。なめるようにいつまでも見つづけていたかったが、勤務中であるし・・。
でも、なんで私がこんなに興味を示すクルマなのに、他の同僚は興味も示さず視線もこちらに向けないの?
と、そのときに抱いた私の印象である。
それから、目にすることもなく十数年が過ぎた。
夢にも思わなかったスーパーセヴンのオーナーになれた。この事は同僚の極一部しか知らない。郊外へは何度もドライブに出かけているが、手に入れてもう一年にもなるのに、混雑する駅前の通りをまだ走ったことがない。
「どうだい? いいだろ?」の気持ちよりも、「おいおい、驚きだぜ!けー太があんなクルマ乗ってるぞ」そんな知り合いの反応を恐れている自分がいることは確かである。
「いいじゃない? 町中ではそのゴーグル掛けて、普段とは違うあなたになって、これを乗れば。」と身近な友達は言うが、どうもそんな二面性を持つ自分が心苦しいというか・・・。でも言うに言えない。
「蜜月」も過ぎ、セヴンを眺めながら、今になって「我ながらスゴイ車を買ったもんだー」と自らの決断に驚きを覚える今日この頃でもある。
そして、こんなにシンプルで目立つクルマが、モーターショーで客を引き付けるどの最新モデルより、たぶん私には一番魅力的な一台になっているのである。
ブログ一覧 |
私生活 | 日記
Posted at
2006/05/22 21:30:05
今、あなたにおすすめ