
NFL(アメリカンフットボール)が好きで、日本で放送されるものは録画して見ています。
100㎏超の男たちが、トップスピードでぶつかり合う衝撃を、
ごちごちのプロテクターとヘルメットをつけて軽減し、
残りの衝撃は、うまいぐあいにつけた筋肉で吸収し、
上手にぶつかり上手にこける。
それでも脳震盪は起こる。
頭を強く打つからというよりも、
首や背中の筋肉が衝撃を吸収する準備ができていないときに、
体全体に逆向きの制動がかかってしまい、衝撃が脳に直接伝わってしまうからです。
ISUもマスコミもひどい。
どちらも、選手を「金の卵を産む鳥」としか見ていないことがよくわかります。
アメフトに照らし合わせたうえでこの度の選手二人の衝突事故に対する正しい対応をシミュレーションしておきましょう。
①6分間練習の即時中断(最大1時間)
a 接触事故か衝突と言える衝撃があったかを判断するため。
b もし競技自体に進行上の変更がある場合、ほかの選手のコンディションを万全に保つため。
②脳震盪を含む出血などの具体的症状が見受けられる場合、該当選手のその日の滑走は主催者として拒否。
a 他選手へは6分間練習の開始時間を改めて通達。
b または他選手への心理的影響を考慮し、競技自体の翌日順延、もしくは中止を判断。
③該当選手は精密検査後、必要な期間を経て、競技へ復帰。
こんなことは、素人でも判断できること。選手を金づるだとかアイドルだと思ってさえいなければ、、、。
それを、なんですか?
マスコミは。
不屈の闘志で、、、、?
ISUは。
プロトコルで90点近い点? あんなに転倒だらけで途中棒立ちしていて演技として成立していないのに?
この人たちが描いている安いコンテキストはきっと、
「2013.2014年シリーズで3冠を達成した王者、羽生結弦選手は期待された新シーズンの初戦となるグランプリ中国で中国のハン・ヤン選手と6分間練習中にまさかの接触。流血の事態となりましたが、自身の滑走順には痛々しい姿でリンクに戻り、果敢な演技を見せ2位表彰台を獲得。
(ISUがその後受けた大会運営対応の批判を日本スケート連盟は受けないようにするために、)NHK杯の出場延期を決定し、グランプリファイナル出場への道は絶たれる。
全日本選手権で復帰を果たすも、スーパー町田君にわずかに及ばず、2位。(羽生君の調整期間中は町田君で金を稼ごうという動き高まるも、孤高のアーティスト町田、まったくマスコミの思惑通りに動かず。)
そして、3月の世界選手権。ショート2位発進の羽生選手はフリーで他を圧倒する演技を見せ、300点台を出して優勝、世界選手権2連覇。さあ、来年はパトリックチャンと並ぶ世界選手権3連覇がかかります、と盛り付け、その後の羽生を振り返る特番の視聴率↑、ブルーレイ発売で今シーズン中の利権を取り戻すどころか、予定以上の収益。」
ぐらいのことでしょ? 広告代理店のみなさん。
最も気の毒なのは強欲な大人にまみれた空間で、
演技しなければならなかった
マキシム・コフトゥン選手
です。
競技全体を通じて4回転ジャンプを5回も飛ぶ予定で練習をしてきており、前日のショートの状態からすると十分にその可能性はあったにもかかわらず、出来レースのような異様さが会場を包む中で彼の、
「世界初」
への試みは消化試合化してしまっており
心も体も準備できないまま演技をさせられてしまいました。
ファンが、選手をアイドルとして見ようが、購買意欲喚起対象として見ようがどうでもいいことです。
ファンは、それぞれ好きな立場でものを見ればいいのです。
でも、主催者側はそれではいけない。
少なくとも、営利材として見ているISUやマスコミは、選手を人として扱わなくてはいけないでしょう?
平等に、、、、
そりゃ、ソトニコワ選手は、今シーズンを取りやめるわ。(金のにおいをまとった大人たちに群がられてけがをしてしまったに違いない。)
Posted at 2014/11/10 15:33:04 | |
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