スピーカ＆オーディオハーネス修繕

音が左のフロントとドアのスピーカからしか出ない状態でしたので、ひとまずオーディオを外して配線を引き出してみました。

すると、まぁこんな感じです。
純正のカプラーはどこへやら
全てばっさり切られ、汎用のものにギボシで繋ぎ換えられていました。
悲しい...

そして、なにやらエレクトロタップで取り出された配線が、絶縁処理もせずに途中で切られて放置されていました。
これは危険なのでさっさと除去します。
黒いコードは、繋がれずに余っている青い配線に付けられているようですが、これは一体...？（後日正体判明）

配線を電気配線図と見比べながら辿っていると、どうも右フロント・ドアと両リアのスピーカ配線が出鱈目に繋がれていることが判明しました。
そりゃあどおりで鳴らないわけだ。

確かに似ている色の配線同士がギボシで繋がれていましたが、だからと言って役割が同じわけでもなく...
前の作業者の方は、整備書を確認していなかったようで。
変なもの繋いで火災とかにならなくて良かったですね。

ごちゃごちゃしていたので、一旦全部抜いてから再度適切に繋ぎ直します。

上配線図のC-41カプラーの9番ピンと、C-42カプラーの1番ピンは役割が被っていたので、どちらかを繋ぐだけで良さそうです。
なので、一つ端子が宙ぶらりんになります。

全て繋ぎ直した後にオーディオから音楽を流してみたところ、新たに右フロントのスピーカからは音が出るようになったのですが、右ドアとリアは沈黙を保ったままです。

配線的には右フロントとドアは一緒のはずなので、スピーカ自体の断線を疑い、内装を外してスピーカを取り出します。

案の定、右ドアのスピーカは断線していました。

断線箇所を探っていたら、どうもコイルとのつなぎ目だったようで、ここまでばらす羽目に...
コイル自体は生きていたので、エナメル線を少し取り出して、繋ぎ直します。

コイルを取り出す際に内部の紙の筒を破ってしまったので、適当な紙を丸めて固定し、蓋をします。

固定が甘かったようで、大きい音を流そうとするとかなりビビり音が出てしまうので、コーン紙をタイラップで適当に押さえつけます(笑)

素人修理なので十分な音は出ませんが、まぁ鳴るようになったのでヨシとします。

リアの両スピーカ自体は生きていたのですが、カプラー直前の配線がこのような有様でした。
適当にねじってビニテを巻いただけという状態でしたので、そりゃ断線しますよね。

ワニ口等で挟めば通電したので、ここまでのハーネスに問題は無さそうです。

ちなみに、この画像では車体側のハーネスは赤のラインが入っているのですが、カプラー側には青のラインが入っています。
左右のカプラー逆ですねw
（テキトー作業マジで勘弁してくれ...

初めははんだ付けしようかとも思っていたのですが、作業スペースが狭いので圧着端子で繋ぎます。

予め通しておいた熱収縮チューブを圧着箇所に被せ、熱を加えてやれば完成です。
同じ作業を左右共に施します。

これで、無事にすべてのスピーカから音が鳴るようになりました。