
【下部に追記あり】
みんな大好き茨城の筑波山にある、通行止め道路の話をしたいと思います。
近くに住んでいることもあり、茨城県南部にある、首都圏にしてはちょっと標高の高い山=筑波山に遊びにいくことが多いのですが、
テキトーに走ってるとたまーに見かけていた、
「通行止め」の道路がずっと気になっていました。
こんなの。
最初みたときから、工事などの短期間の通行止めにしてはバリケードが大仰すぎるなあ、とりあえずはやく通れるようにならないかなあと思いながら横を通っていたのだけれど、、
・・・何年たっても全然開通せず。
というかむしろ、このまま閉鎖しっぱなしでいくのか?という感じ。
というわけで、今回は
○なんて道路のどの区間が通行止め?
○なぜいつまでも通行止め?
を解明したいと思ってちょっとドライブしてきました。
まずはネットで情報収集。「筑波山 通行止め」とかで検索すると、断片的な情報をいくつかゲットできました。
参考にさせていただいたサイトのリンクを貼っておきます。
○「太陽接骨院の院長ブログ」さん:「筑波山 通行止め 石岡 小美玉 かすみがうら」
リンク
○「からふるなゆうべ」さん:「筑波山、フルーツラインは通行止めになっていた」
リンク
この辺りのHPに記載されている情報をまとめると、
・通行止めになっている道路の名称は、「フルーツライン」というらしい
・現在は代替路としてトンネルがある
というところでしょうか。
で、この「フルーツライン」という道ですが、
名前の華々しさとは対称的に、
どうやら筑波山の観光用の道路というよりは、
筑波山の北側と南側をつなぐ生活道路としての側面が強い道路らしいです。
googlemap
分かりにくいかもしれませんが、この細くてクネクネしている道路が、まさにトップ画像の通行止めバリゲードの先のフルーツライン。
ちなみに横を通っているまっすぐな道路は、「朝日トンネル」という最近できたらしいトンネルです。
さて、
机上調査はこのくらいにして、実際に
・どこからどこまでが通行止めになっているのか?
・どんな感じで封鎖されているのか?
→車だけでなく、人も通行できないのか?
を実際に行って確かめてきました。
道中にはこの手の道路にお決まりの看板もありました。
残念ながら、「通行注意」としか掲示されていませんでしたが…
さて、早速ですが、
南側の通行止めの開始点はココでした。
googleマップ
この3差路の地点、
東側から山を登ってくると、
↓こんな景色が眼前に広がります。
左に進める道路が、「表筑波スカイライン」。
(逆光でゴメンナサイ、名称が書いてあります。筑波山のほうにアプローチしていくルートです)
右にある、ガードレールで通行止めとなっている先が「フルーツライン」。
ガードレールは二重になっており、タイヤが4つついているクルマの走行は難しそうです。
ついでに車の写真も撮りました。
さて、フルーツラインはやはり車では通行できなかいことが分かりましたが、
反対側も確認したいと思い、北側に回りました。
北側の通行止めのはじまりは、ココでした。
googleマップ
北から南に向かってフルーツラインに侵入を試みると、
こんな感じで阻まれます。
こちらは可動式ですね。たぶんこの奥に農地が広がっている関係でしょうか。
こっちは完全に道を閉ざされていて、人気が全くないため、ちょっと不気味。
遠巻きにみるとこんな感じです。
この看板が目につきました。
やっぱり生活道路だったんですね。
けっこうウネクネしていますが、トンネル開通前は毎日走ってた方もいらっしゃったのでしょう。
ちなみにその横の看板には、危険を知らせる内容が。
毎日急カーブと急こう配の峠を走ってたら、そりゃトンネルが欲しくもなりますよね。
この看板のちょっと北(フルーツラインから離れる方向)に戻ると、
トンネル坑口とフルーツラインがちょうど並走していました。
たぶんこの区間を生活道路として使っている方にとっては、フルーツラインが旧道、朝日トンネルが待望の新道という感じなんでしょう。
というわけで、通行止めの具体的な区間は分かりました。
ではその理由と期間は、というところなんですが、
コレ、看板などの情報は結構薄かったです。
通行止めを告知する看板には、「路肩崩落のため」という記載は確認できたのですが、
(実際に崩落している)
「なぜ?」についはよくわからん。
ネットには2通りの情報が転がっていて、
○東日本大震災による
○震災後にきた大型台風による
というものでした。
後述しますが、2012年に車が通れたことがGoogleストリートビューの撮影日から確認できたので、東日本大震災が直接の理由とは考えにくいです。
たぶん台風だろうな、とは思っているんですが、確信が持てないため、これについてはあとで地元の新聞のアーカイブを探ったりしようかなと思っています。
(というか、昔からこの辺りに住んでいる方の話を聞いたほうが早いのかも)
また、この通行止めが「いつまで」かの記載がなかったんですが、これこそこの道の将来を暗示しているかもしれません。
というのも通常道路行政は、
路肩崩落発生→通行止め→復旧工事→通行止め解除
のプロセスを踏んでアクシデントの発生した道路を再開通させると思うんですが、
見た感じ復旧工事はやってなさそう。(というか、やってるんだとしたら復旧がさすがに遅すぎる)
ということで、おそらくこの道は行政から見たらもはや「廃道」なのだと思います。
生活道路として朝日トンネルと比較すると、「ウネクネした価値のない旧道」としか見えないですし…
でも「フルーツライン」なんて観光道路っぽい名前つけるなら観光用ワインディングロードとしての側面も捨てないであげなよ、とも思うわけですが…うーん…
以上、通行止めの看板が悲しく佇む、「フルーツライン」という名の廃生活道路の記事でした。
<蛇足>
1.ちなみにこの通行止め区間ですが、
なんと通行止めになる前にストリートビューが撮影されていました
Googleマップでストリートビューを選択すると、現役時代はどんな道だったのか確認することができます。
今どんな風に崩落してしまっているのか気になるところですが、それは廃道・旧道探索のスキルがある方に譲ろうと思います。
2.北側の通行止めバリゲードの手前にお蕎麦屋さんがありました。
山居さん
リンク
外見はこんな感じ↓
十割ざるそばをいただきましたが、結構おいしかった。
結構お客さんがひっきりなしで、その割には店員さんが少な目だったこともあり、フルーツラインについての聞き込みは特にしませんでしたが、
通行止めバリゲードのすぐ手前に立地しているので、
何か有力な情報を伺うことができるかもしれません。
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【追記】2018.12.23
2018年12月に開通したとのコメントを頂きました。
にわかには信じがたく(笑)、念のためYOUTUBEなどで検索してみると、走行動画がUPされていて、
本当に開通したようです。
なぜこのタイミングで?と色々検索してみたのですが、確かなことは分かりませんでした。
知っている方がいらっしゃったら教えてください。
→推測の域を出ませんが、茨城県土木事務所土浦支部のHPを覗くと、
筑波山の混雑対策に最近力を入れているようなので、
もしかしたらそれが理由の一つかもしれません。
(しかし、こんな簡単に復旧できるのに、ずっとしていなかったというのは、
何か院暴論のひとつも唱えたくなりますね…変な研究所が実はあってウイルス漏れの事故が
あって政府主導で秘密裡に封鎖していたとかね…(笑))