
リニアモーターカーといえば、
私が小さい頃からすでに「夢の超特急」として
研究されてきた、時速500kmを超える
超高速の鉄道です。
東京~大阪を結ぶ中央リニア新幹線が計画され
地元である飯田市がルートとなる案が浮上すると
画像のような看板も掲げられて、
実現を望む声も強くなりました。
しかし、中央リニアは巨額の資金を必要とする国家的事業。
そう簡単に計画が進むはずもなく、
まだまだ夢物語といった状態が続いていました。
先日の
この方のブログを見させていただいた時も
「まだまだ先の話かなぁ」と思っていたのですが、
昨日、JR東海から具体的な開業時期についての目標が示されました。
中日新聞の4月27日付の朝刊です。
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JR東海の松本正之社長は二十六日、中央リニア新幹線の営業運転を、二〇二五年までに首都圏と中京圏間で先行的に始めることを目標にする、と発表した。名古屋市内での決算発表席上で述べた。十兆円もの事業費を要するとされ、夢物語とも言われたリニア新幹線で、具体的な開業時期が示されたのは初めて。研究開始から四十五年を経て、時速五百キロ水準での“超”超特急の実現に大きな一歩を踏み出した。
着工時期や投資額、首都圏と中京圏のどこに駅を設けるかなど、具体的な計画は、昨年六月に社内に設置した「東海道新幹線二十一世紀対策本部」(約百五十人)で検討する。策定した計画を基に、国や関係自治体などと実現に向けた協議を進める。
中央リニアは、全国新幹線鉄道整備法で「基本計画」に決定されている。実現には「整備計画」への格上げと計画決定が必要。国の財政状態が厳しく公共工事の発注が削減されている中、巨額となる財源の確保や事業費の軽減といった難しい課題をクリアできる計画づくりが求められる。
路線の経路については、延伸する山梨リニア実験線(山梨県都留市-大月市、一八・四キロ)を利用し東西に延ばす案が有力となっている。首都圏-中京圏の開通を優先し、計画づくりを進める中で近畿圏への路線延長も検討していく。
松本社長は、年間で約一億四千万人を運び旅客収入の九割超を稼ぎ出す東海道新幹線のダイヤなどが「限界に近いところまで来ている」と説明。より速く、利用者に便利なダイヤづくりを進める上で「新幹線に代わるバイパスが絶対必要だと、主導権をとってやっていきたい」と意欲を示した。
JR東海は、今年から十年計画で山梨実験線を四二・八キロに延ばす事業費三千五百五十億円を、全額自社の投資でまかなう予定。営業運転に向け、建設工事や保守点検の費用低減を検証する。二〇〇七年度の設備投資計画では、中央リニアを初めて「重要施策」として盛り込んだ。
リニアの実現可能性については、国土交通省の技術評価委員会が〇五年に「実用化の基盤技術が確立した」と報告、技術的に可能と判断している。
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2025年というのはまだまだ先のことですし、クリアしなければならないことも多そうです。
具体的な計画がまだこれからということは、飯田に駅が出来ない可能性もあるわけですが、
ともあれ実現に向けて一歩前進したわけですから、
将来が楽しみですね。
Posted at 2007/04/27 18:48:32 | |
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